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AQUOS ZETA SH-04HがAndroid 7.0になったけど……

【AQUOS ZETA SH-04H】

 今年はNTTドコモが端末の年間サイクル化、つまり、主力モデルのモデルチェンジのサイクルを1年に1機種に絞ることになったため、ボク自身もメインで利用しているNTTドコモの端末は、夏に購入したAQUOS ZETA SH-04Hを使い続けている。購入直後はちょっと動作が気になることもあったけど、その後のソフトウェア更新などで、ストレスなく動作するようになり、安定して使うことができている。

 この12月、そんなAQUOS ZETA SH-04H向けにソフトウェア更新が公開され、Androidプラットフォームの最新版である「Android 7.0 Nougat」にバージョンアップすることになった。NTTドコモが11月に発表していた「Android 7.0 Nougat対応予定機種」の中でも、いち早くバージョンアップが提供されたことになる。

 Android 7.0 Nougatについては「マルチウィンドウの正式対応」「ユーザーインターフェイスの変更」「通知領域の表示変更」など、いくつかの変更点が挙げられている。同時に、Androidプラットフォームのセキュリティパッチも2016年11月版に更新されているため、ユーザーとしても安心して利用できる環境が整うことになる。

 AQUOS ZETA SH-04H向けにソフトウェア更新が公開されたのは12月15日。実は、この原稿が掲載されるタイミングで、ボクは昨年に引き続き、家族といっしょに欧州を旅行中で、ソフトウェア更新が公開されたタイミングは、ちょうど出発前の仕事が佳境を迎えていた時期だった。しかもソフトウェア更新の案内を見ると、更新時間は75分もかかると書かれており、とても昼間の稼働時間(いや、夜中も朝も稼働しているけど……)に更新するのはリスクがある状況。しかたなく、出発前夜に準備をする傍ら、ソフトウェア更新を実行し、何とか無事に朝までに完了することができた。

ダウンロードに15分、インストールに60分で、合計75分。さすがに、OSのバージョンアップだけに、時間のあるときに作業をしたいところ
ソフトウェアアップデートをダウンロード中。Wi-Fi経由だけど、サーバー側が混雑しているのか、あまり速くない

 できることなら、実際の使い勝手について、書きたいところなんだけど、前述のように、週末からは欧州旅行に出かけたため、あまり内容をチェックできていない。使いはじめたタイミングではちょっと動作が重いような印象もあったが、今のところ、動作そのものにはそれほど問題は起きていない。アプリもひと通りバージョンアップされ、問題なく動作している。

 ひとつだけ気になったのはロック画面の表示。Android 7.0 Nougatは従来に比べ、ロック画面に表示される情報が増えた半面、視認性は従来よりも今ひとつ悪くなったような印象も残る。もっとも表示を大きくして、周囲から丸見えになってしまうと、意味がないので、これくらいが適切という見方もできる。今後も端末を触ってみて、もう少し内容をチェックしてみたいところだ。

1時間強をかけて、無事にアップデート完了。ちなみに、Google Playのアプリ、NTTドコモのアプリもアップデートされるものがある
ロック画面にはさまざまな通知が表示され、情報量が増えたけど、逆にごちゃごちゃして、見にくい気も……
今回の旅行もモバイルWi-Fiルーターは「Global Wi-Fi」のお世話に。ホテルのWi-Fiなどが貧弱なときにも安心。ただ、ドイツ鉄道の長距離区間は2Gや圏外になってしまうこともある

 ところで、先週からの欧州旅行では昨年同様、ビジョンのGlobal Wi-Fiをレンタルしつつ、VodafoneアイルランドのREDローミングも使い、さらには手持ちのドイツのSIMカードも使っているので、通信環境に困ることはほぼないんだけど、やっぱり、つい買ってみたくなってしまうのが海外でのプリペイドSIMカード(笑)。

 今回は、ハンブルクに滞在中、ブレーメンに日帰りで出かけたとき、家電量販店で見かけたT-mobileのプリペイドSIMカードを買ってみることにした。実は、少し前にT-mobileのプリペイドSIMカードを失効してしまっていて、EU内ローミングのサービスなどもあることから、また1枚、調達したいと考えていたのだ。店員にはVodafoneドイツのプリペイドSIMカードを進められたけど、VodafoneのネットワークはVodafoneアイルランドのSIMカードのREDローミングでアクセスできているので、ここはT-Mobileを指定。無事に手続きと支払いを完了したけど、どうもパッケージが古いものだったようで、同梱されているSIMカードがフルサイズとmicroSIMカードが1枚になっているタイプだった。国内でも少しずつ見かけるようになってきたけど、1枚のフルサイズのSIMカードをmicroSIMにもnanoSIMにもできる3in1タイプのSIMカードが増えていて、ショップスタッフもそれが入っていると勘違いしていたようだ。

 レジからカウンターに戻り、ショップスタッフに話したところ、「オッケー、じゃあ、カットしてあげるよ」とのこと。海外でプリペイドSIMカードを購入することが多い人はよくご存知だろうけど、実はショップでSIMカードのサイズ変更をお願いすると、SIMカッターで切るという対応になるケースが少なくない。ただ、対応してくれたショップスタッフは他の接客で手がふさがっているので、他のスタッフが対応してくれることになった。

 SIMカッターを持ってきて、もう1人のショップスタッフは「じゃあ、切るね。でも、これは自分でリスクを負ってね」とひと言。「大丈夫だよ。キミを信頼しているから」と返したのだが、これがいけなかった(笑)。そう、そのもう1人のショップスタッフはSIMカードのカットに見事に失敗し、カードを破壊してしまった。

見事なまでに破壊されたSIMカード。Facebookに投稿したら、本コーナーでおなじみの山根氏も呆れてました
最近はこういう3in1タイプのSIMカードが増えてきている。これが普及すれば、SIMカードのカット失敗の心配もなくなる

 ボクも海外のプリペイドSIMカードは何度かカットしたことあるけど、こんなにヒドい壊し方は珍しい。しかも当人は「自分でリスク負ってねって言ったでしょ。だから、ボクは悪くない」と、まったく悪びれておらず、「必要なら、もう1枚、買ってね」という始末。さすがにこの対応にはこちらもぶち切れ、「悪意を持って、切ったんじゃないのか? ちゃんと使えるSIMカードが発行されるまで、こちらは納得しない」と突っぱねる。その後、最初の購入に対応してくれたスタッフが上司に交渉してくれ、元のプリペイドSIMカードよりも大容量のデータが使える別のプリペイドSIMカードを1ユーロ(壊したSIMカードは9.99ユーロ)で発行してくれることになり、一件落着。ちなみに、SIMカードのカットに失敗したショップスタッフからは一度も謝罪の言葉がなかったのが残念な限り。

 SIMフリー端末を海外で使うようになって、プリペイドSIMカードも身近になった気がするけど、やっぱり、人が対応する部分はこういうトラブルがつきもの。いい勉強になりました。やっぱり、SIMカッターは自前のものを持っていこう(笑)。