みんなのケータイ「Xperia 1 II」特別編
ゲーマーにはわかる“ゲームエンハンサー”のありがたさ! 「Xperia 1 II」ゲームプレイの実力に迫る
【Xperia 1 II】
2020年8月4日 06:00
「Xperia 1 II」をお借りしたので、ゲーマーらしく各種ゲームを試してみた。最新フラッグシップモデルだけあって、高性能で快適。さすがフラッグシップ……だが、それだけではない。
そこで今回は、本機に搭載されている機能「ゲームエンハンサー」が便利であることをきちんとお伝えしたい。ゲームアプリを起動すると画面の左上にアイコンが表示され、タップすると同機能のウインドウが出てくる。左上にアイコンが常時出るのが邪魔なら、普段は隠れていて下スワイプで出てくるプルダウンバーも選べる。もちろん縦横どちらの画面にも対応している。
具体的にどう役立つのか、いくつかのシチュエーションで紹介しよう。
ゲームの情報を調べたいが、ゲームを中断したくない!
ゲームを中断してブラウザを呼び出し、調べものをしてからゲームに戻ると、アプリによっては起動時からやり直しになるものもある。ゲームを中断したくないが、調べないとわからない……というジレンマに陥る。
ゲームエンハンサーの「サーチ」を選ぶと、画面の半分弱の広さで検索ウインドウが表示される。Web検索ではGoogleでブラウザと同様に検索が可能。またYouTube動画も検索でき、再生も可能だ。
検索ウインドウが開いている最中も、ゲームは裏で動作し続けている。例えば位置情報ゲームなら、ゲームを中断せず、歩きながらでも検索ができる。最近は動画で情報発信する人も増えているし、ゲームは動画で見た方がわかりやすいものも多いので、ゲームを中断せずに見られる機能は意外と重宝する。
対戦ゲーム中の通知が邪魔!
たとえば対戦ゲームが白熱している最中に、他のアプリからの通知が画面の一部を覆ったり、一瞬操作不能にしたりする。ゲーマーにとっては本当にやり場のない怒りがわいてくる状況だ。
ゲームエンハンサーの「フォーカス設定」を開くと、「通知の非表示」という項目がある。これをオンにするだけで、そのゲームをプレイしている最中は他のアプリからの通知が表示されなくなる。バッテリー容量低下の通知は切れないが、ゲームに夢中でバッテリー切れを起こすよりはマシだろう。
さらにアプリからの通知だけでなく、「着信通知の非表示」で電話やSNSなどの着信通知も非表示にできる。アプリからの通知は個別に切ることはできるが、着信通知まで切るのはなかなか難しい。
なおゲームエンハンサーの機能設定は、ゲームアプリごとに保存される。シビアな対戦ゲームでは通知を非表示にして、それ以外のゲームは通知ありにしておける。ゲームを変えるごとに設定を入れたり戻したりする必要もない。
ゲーム大会で絶対に操作ミスをしたくない!
画面端に触れることのあるゲームでは、「うっかり画面端をスライドしてナビゲーションバーが出てくる」ということも起こる。それによる一瞬の操作の遅れも許したくない時のために、「コンペティションセット」が用意されている。コンペティションとは競技会のことで、ゲーム大会など誤操作を許したくない場面で使える。
コンペティションセットをオンにしている間は、各種の通知が止まるほか、画面の上部や下部をスワイプしても、ステータスバーやナビゲーションバーが表示されない。ナビゲーションバーが出せないので、起動中のアプリを終了したり、ホーム画面に戻って別のアプリに切り替えたりもできなくなる。誤操作防止機能としてはかなり強力だ。
ただし電源ボタンや音量ボタン、ゲームエンハンサーの呼び出し操作は有効なので、それらの誤操作には注意が必要だ。
充電しながら遊ぶと端末が熱いときは!
3Dグラフィックスを使ったゲームは、どうしてもバッテリー消費が激しくなる。本機は4000mAhの大容量バッテリーを搭載しているが、それでもバッテリーが少ない時はあるだろう。そんな時に充電しながらゲームを遊ぶと、ゲームの処理と充電の両方が発熱原因になり、端末が熱を持ちやすい。
そんな時は、「ゲームモード」の中にある「HSパワーコントロール」が使える。オンにすると、本機に充電ケーブルを接続しても、バッテリーへの充電はせず、本体に必要な電力だけを使う。つまりバッテリーに充電はされないが、それ以上バッテリー残量が減ることも抑制するため、充電で発生するはずだった熱が出ないままゲームプレイを続けられるというわけだ。
これもゲーム中にしか有効にならないため、ゲームアプリを終了すれば普通に充電が始まる。
喋りながら遊んでいるプレイ動画を録画したい!
YouTubeなどでゲーム配信動画は人気のカテゴリーだが、スマートフォン向けのゲームでもプレイ動画を録画したり、ネット配信するというニーズが高まっている。端末の高性能化に伴い、別途機材を使わず、スマートフォン単体でプレイから録画までこなすのが一般的になってきた。
本機はゲームエンハンサーの「レコード」で録画機能を備えている。ゲームの映像や音を録画できるだけでなく、ユーザーの声をマイクで拾ったり、フロントカメラの映像を画面端に入れ込んだりもできる。つまり、スマートフォンでの顔出し実況プレイ動画を簡単に作成できる。
もちろんマイクやカメラをそれぞれオフにもできる。またマイクやゲーム音の録音ボリュームの調整も可能。満足のいく音量バランスに設定できれば、いつでもすぐに録画ができる。
ゲームエンハンサーでゲームをより快適に
ゲームエンハンサーにはこのほか、他のアプリが使用しているメモリーを定期的に解放するなど、ゲームを少しでも安定かつ快適に動作させる機能が用意されている。
ゲームのパフォーマンスが劇的に向上するといった華々しい機能ではないものの、ゲーマーなら体験したことのあるだろう不満点をフォローしてくれるのはありがたい。「腕前以外のところで勝敗が決するのは我慢ならん!」と思ったことがあるゲーマーは、ゲームエンハンサーの恩恵が強く感じられるに違いない。
本機に最適化された「Call of Duty: Mobile」をテスト
最後に、本機の21:9の画面表示に最適化が施されたアクションシューティング「Call of Duty: Mobile」を試してみた。動作がとても快適なのはもちろん、横長の画面のおかげで視野が広く、操作する手が画面の中央を隠さないので、この手のゲームにはとても向いている。
本機の4K解像度で3Dグラフィックスのゲームとなると、バッテリーの消費もかなり激しいのではないかと思ったが、約30分のプレイでバッテリー消費は8%程度で済んだ。もしバッテリー残量が少なくなっても、HSパワーコントロールで給電することで快適にプレイを続けられるのもいい。
また本機はPlayStation 4用のコントローラーであるDUALSHOCK 4をBluetoothで接続できる。「Call of Duty: Mobile」はDUALSHOCK 4にも対応しており、家庭用ゲーム機と同じ感覚でプレイできる。ゲーム側の対応も進んでおり、画面上のアクションボタンに対応するDUALSHOCK 4のボタンをマークで示してくれるのもありがたい。