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注目度爆上がりの「リユーススマホ」、買い取りから店頭に並ぶまでを「じゃんぱら」で徹底取材
2022年2月21日 00:00
最近「スマートフォンの価格が高くなった」という声をよく耳にする。ハイエンドスマートフォンの高性能化に加え、通信料金と端末代金の完全分離により、新製品の大幅な割引がなくなったというのが、その理由のひとつ。
一方でスマートフォンの進化はすでに成熟期に入っていて、最新端末と1年前の端末との間で、できることがまったく違うといった差もなくなってきている。
こうした背景から今、注目度が増しているのが、リユーススマートフォンだ。総務省が提供する「携帯電話ポータルサイト」でも、端末購入時の選択肢のひとつとして紹介されている。
好きな端末を手頃な価格で購入できるのが魅力だが、一方で利用したことがない人の中には、リユース品に対し「安心して買えるか」「ちゃんと使えるか」といった、漠然とした不安を抱いている人もいるのではないだろうか? 実は筆者自身も、そうした不安を感じているひとりだ。
そこで実際はどうなのか、IT機器のリユース製品を数多く取り扱うじゃんぱら秋葉原5号店を訪問し、リユーススマートフォンが買取されてから店頭に並ぶまでを取材した。
プロ店員が教える、高く買い取ってもらうためのコツ
ユーザーがスマートフォンを店頭に持ち込むと、じゃんぱらでは各店舗のスタッフがその場で査定を行い、買い取り価格を判断している。
秋葉原5号店の末竹 信夫店長によれば、製品を預かってまず確認するのは、本体の状態と付属品。ロック解除や初期化、NFCやおサイフケータイ機能にデータが残っていないか、SIMロックの有無、「iPhoneを探す」などの遠隔ロック機能が解除されているか、箱や付属品が揃っているかなどを素早くチェックするという。
「たまにデータが残った状態で持参されるケースもありますが、個人情報保護の観点から、手順をサポートしつつ、お客様自身に削除いただいています」(末竹店長)。
こうした準備が整って査定が可能な状態になれば、大まかな見積金額を提示した上で、運転免許証などで本人確認を実施。買取申込み用紙に必要事項を記入してもらい、本格的な査定に入るという流れだ。 あらかじめ初期化やデータ削除をしておくのはもちろん、端末を充電した状態で持参すると、この一連の作業がよりスピーディーに進む という。
査定のチェック項目は、外観の傷や汚れからディスプレイの色味や焼き付きの有無、スピーカーの音割れ、バッテリーの減り、カメラの動作、SIMカードスロットの開閉に至るまで詳細に定められている。たとえば「iPhone」の場合、その項目数は数十にも及ぶとのこと。にもかかわらず熟練の店員の手にかかれば、査定にかかる時間はわずか10分ほどという。このスピード感はプロのいるショップならでは。フリマアプリなどの個人売買と異なり、データがしっかり消えているか、目の前で確認してもらえるので安心して託すことができる。
ユーザーが査定結果に満足すれば、そのまま買取へ。その日、その時間の店頭の混み具合や、ユーザーの都合に応じて、買い取り額を金融機関口座への振り込んでもらうこともできる。なお、その際に生じる振込手数料はじゃんぱらが負担してくれるというから、なかなか太っ腹だ。
少しでも高く買い取ってもらうためのコツはないかと伺ったところ、「箱や付属品を残しておくことと、クリーニングしておくこと」と末竹店長。またSIMロック解除はオンラインで手続きすれば無料でできる上、SIMフリーだと査定額が高くなるケースもあるので、やっておく方が良いとのことだ。
さらにじゃんぱらでは、会員向けに 毎週火曜日は買取価格が5%アップする キャンペーンを実施している。これを利用すれば、さらに高く買い取ってもらえる。
会員登録はスマートフォンからの手続きでいつでもできる。キャンペーンは登録後即適用されるので、火曜日に店頭で手続きすれば、すぐ5%アップの特典を受けられる。
毎週火曜の買取価格5%アップキャンペーンでは、対象商品が「最終査定額が100円以上の中古品全品」となります。新品、未使用品は対象外です。
会員向けにはこのほかにも、商品購入時の保証期間延長サービスやおトクなクーポンの配信、修理延長や再修理割引きなど、うれしいサービスが盛りだくさんとなっている。
早ければその日のうちに店頭へ。安心して買える秘密とは?
買い取りされたスマートフォンは、隅々までクリーニングされ、じゃんぱらが定める商品ランクに応じた値付けがされた上で、 早ければその日のうちに店頭に並ぶ 。これが、じゃんぱらの店頭商品の入れ替わりサイクルが早い理由。それだけ、目当ての端末に出会えるチャンスが多いとも言える。
商品ランクは未使用からランクA、B、C、Dの5段階。ただし、「同じ製品で同じランクなら同じ価格」というわけではなく、それぞれの端末ごとに査定時の数十項目におよぶチェックから、かなり細かく価格が決められている。査定時に使うチェックリストはもちろん社外秘なのだが、どの店舗に持ち込んでも買い取り価格、販売価格に差が生じないのは、このリストがあるからだという。
端末の状態を示す情報は、商品ランクのほかにも、電子棚札を通じてユーザーに詳しく開示されている。たとえば傷の位置や程度、付属品、OSのバージョン、バッテリー容量のパーセンテージまで比較できる。
なお、スマートフォンには通常1カ月の保証期間が設けられている。前述の会員登録をすれば、この 保証期間が3カ月 になる。リユース品でもちゃんと保証がついているのも、フリマアプリなどの個人売買にはないメリット。さらに月額550円~で物損や水没に対する保証をつけられる、「じゃんぱらあんしん保証」に加入することもできる。
中古でも安心の保証付き。「赤ロム」は永久サポートも
ちなみに電子棚札に記載されている「利用制限」という項目は、いわゆる「赤ロム」に関するもの。赤ロムとは元の所有者の割賦金未払いなどによって、端末を販売したキャリアからネットワークの利用制限がかけられた状態を指す。もちろん、査定時には製造番号を元にしたキャリア判定も行われているが、すべての端末が赤ロム化するリスクを否定できないという。
あわせてじゃんぱらでは、 分割支払中の端末を買い取る「分割買取サービス」 も提供している。これは買い取り後に引き続き残債を支払うことを条件に、「今現在の買取価格で査定を行い、その一部を先に支払い、残債が支払われた後に残りを支払う」という、独自の買い取り方法。
買取価格は一般に、製品が発売されてから時間が経てば経つほど下がっていくので、少しでも良い条件のうちに次の機種に乗り換えたいユーザーにはメリットが大きい。一方で残債がある状態での買い取りとなるため、赤ロム化のリスクもある。
そこでじゃんぱらでは、保証期間にかかわらず、すべての販売端末に対して「赤ロム永久保証」を設けている。万が一赤ロム化した場合は、 同機種または同等品と交換してもらう ことが可能。安心して使えるというわけだ。
今回の取材を通してわかったのは、リユーススマートフォンが数十項目におよぶ事細かなチェックを経て値付けされ、店頭に並んでいるということと、その情報は端末ごとに詳しく開示されているということだ。おかげで筆者自身も、リユース品に対して漠然と抱いていた「安心して買えるか」という不安を払拭することができた。赤ロムなどのリスクに対してしっかり保証がされているだけでなく、「じゃんぱらあんしん保証」にも加入できることを知り、「ちゃんと使えるか」という点でも安心できることがわかった。
逆に言えばこうしたチェックや保証のない個人売買では、十分に注意をする必要があるが、少なくともじゃんぱらで取り扱われているリユーススマートフォンは、端末購入時の選択肢のひとつとして十分にありだと感じた。次の買い替え時には、ぜひ検討に加えたい。