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ドコモ・au・ソフトバンクの“学割”は本当に安くなる? メリットと気をつけたいポイントをまとめてみた
2022年3月18日 00:00
この春、子供の進級や進学にあわせて携帯電話を初めて持たせようと考えている家庭は多いだろう。また、進学や就職にあわせて携帯電話の買い替えや買い増しを考えている人も多いはずだ。
そんな春の新生活シーズンに携帯電話会社が実施する「学割」だが、今年は例年のような学割が実施されていない。
もちろん全く学割が実施されていないのではなく、学割に相当するキャンペーンが実施されているのだが、学割を待っていた人にはわかりづらいようにも感じる。
そこで本記事では、各社が今春実施する、学生や若者を対象としたキャンペーンを解説していく。
NTTドコモ
NTTドコモが実施しているキャンペーンのうち、学割に相当するのは、「U30ロング割」と「U15はじめてスマホ割(U15はじめてスマホプラン)」の2つだ。
U30ロング割
「U30ロング割」は、30歳以下を対象に、「5Gギガホ プレミア」「ギガホ プレミア」の利用料を、31歳になる月の利用分まで割り引くキャンペーンだ。
申込から半年間は、5Gギガホ プレミアであれば最大3839円、ギガホ プレミアであれば最大3740円を利用料から割り引く。
また7カ月目以降は、31歳になる月まで、毎月550円が利用料から割り引かれる。
指定プランを契約し、年齢が30歳以下なら適用される。新規契約やのりかえだけでなく、現在NTTドコモを利用中のユーザーでも対象プランへ変更すれば適用されるため、間口の広い学割キャンペーンといえるだろう。
U15はじめてスマホ割(U15はじめてスマホプラン)
続いて「U15はじめてスマホ割(U15はじめてスマホプラン)」は、契約時に15歳以下だと適用できるキャンペーンだ。
専用の料金プランである「U15はじめてスマホプラン」に加入できる。このプランでは月額1815円で、「5GBのデータ容量」と「5分以内の通話が何度でも無料」を、19歳になる月まで利用できる。
19歳になった場合はデータ容量が1GBに減ってしまうが、このタイミングで、前述の「U30ロング割」を利用して上位のプランに変更したり、ahamoに変更したりすると、大容量プランをお得に利用することができる。
また、契約から最大12カ月間は、U15はじめてスマホプランの利用料から毎月550円割り引かれるのも魅力的だ。
au
auが実施しているキャンペーンのうち、学割に相当するのは、「au応援割(U30)」と「スマホスタートプラン(フラット)U22データ増量キャンペーン」の2つだ。
au応援割(U30)
「au応援割(U30)」は、30歳以下を対象に「使い放題MAX 5G / 4G」など対象料金プランの利用料を、契約の翌月から半年間、毎月3938円割り引くキャンペーンだ。
対象プランは使い放題MAX 5G / 4Gに各種サブスクなどをセットにした「使い放題MAX 5G ALL STARパック」なども含まれるため、通信料をグッと下げて利用するだけでなく、付帯サービスの分をおトクに利用するような選び方ができるのはauならではだろう。
また、特典として30歳以下ならAmazonプライムが、22歳以下ならPrime Studentが1年間無料で利用できるギフトコードがもらえる特典も用意されている。
スマホスタートプラン(フラット)+U22データ増量キャンペーン
「スマホスタートプラン(フラット)U22データ増量キャンペーン」は、22歳以下を対象として、スマホスタートプラン(フラット)5G/4Gのデータ容量を増量するキャンペーンだ。
スマホスタートプラン(フラット)5G/4Gは月額2288円で、「5分までの国内通話が何度でも無料」と「3GBのデータ容量」を備えた、そのままでもお買得度の高い料金プランだ。
さらに22歳以下の申込であれば「U22データ増量キャンペーン」が適用され、契約の翌月から1年間は、月々のデータ容量が3GBから5GBに増量される。
また、契約の翌月から1年間は「スマホスタート1年割」として、利用料から毎月1188円が割り引かれる。
ソフトバンク
ソフトバンクが実施しているキャンペーンのうち、学割に相当するのは、スマホデビュープランに関する「U22おトクキャンペーン」だ。
スマホデビュープランは通常15歳以下しか加入できないが、U22おトクキャンペーンが実施中の現在は、22歳以下ならスマホデビュープランを申し込める。
「5分以内の通話が何度でも無料」と「3GBのデータ容量」を含んでおり、若者向けのプランとしては、ここまでに紹介した他社プランと内容はほぼ同じだ。
同プランの利用料は月々2178円だが、契約の翌月から12カ月間は利用料が990円になり、データ容量も5GBに増量される。
各社の“学割”キャンペーンは安いのか
2022年の各社の学割に相当するキャンペーンだが、その内容を大きなくくりでまとめると、「 データ容量の無制限プランや大容量プランを半年間格安 、以降指定された年齢までは 少しだけ安く利用できる 」といった内容や「小容量プランを2000円程度で提供。 最初の1年はさらに安く利用できる 」といった内容になっている。
無制限プランのキャンペーンは、半年間の大幅割引も魅力的だが、 それ以降の割引額も「家族複数人」や「インターネット回線とのセット割」に相当する 点に注目するべきだ。
親元を離れ一人暮らしを始めるなど、家族割引やインターネット回線とのセット割引の恩恵を受けづらくなることも考えられるため、この際に使い勝手のいい無制限プランを選びやすくしてくれるのはおトクと言っていいだろう。
続いて安価な小容量プラン。
約2000円前後の金額は、大手携帯電話会社各社のサブブランドや、オンライン専用料金プランなどの利用料と大きな差はない。
1年目に適用される割引を考えると選ぶ価値は高いといえるが、 問題は2年目以降だ 。
ただし、支払う親の視点で考えると、そのまま使い続ける方がいいかもしれない。たとえば 家族間通話が無料なのは「同じ会社を利用中」の特典 だし、親子の通信料の支払いをまとめておくこともできる。
逆に、もし子供向けのスマホについてサブブランドやオンライン料金プランの内容・キャンペーンが気になった場合は、 親のスマホもセットでどうするかまで考えたほうがいいだろう 。
“今年の学割”の注意点は
注意すべき点を挙げるとすれば、2000円前後のプランについてだ。
NTTドコモ、au、ソフトバンクの通常の料金プランには、2000円前後でデータ容量が3GBといった、サブブランドやオンライン専用料金プランのような内容は用意されていない。
15歳以下や22歳以下を対象として、新規契約やフィーチャーフォンからの買い替え・のりかえで新たにスマートフォンを持つ場合にだけ 、特別に提供されるプランになっている。
たとえばデータ容量が3GBや5GBでは足りず、 一時的にでも大容量プランに変更などしてしまうと元に戻せない 。
また、割引やデータ容量の増量期間についても注意しておきたい。
「契約から1年間」や「一定の年齢に達するまで」と、各社によって内容に差があるため、選ぶ親の立場としては 「今回買うスマホをいつまで持たせるか(使ってほしいか)」という観点で考えておく必要もあるだろう 。
総じてお得度の高い“今年の学割”
「学割」とは各社呼んではいないものの、今年の学割に相当するキャンペーンはどれもお買得だ。
昨春にスタートしたオンライン専用料金プランや、それに合わせリニューアルしたサブブランドの料金プランも選択肢になりうるが、昨年とは違い、それらの新しいプランと競合しないようにスキマを見事に埋める良質なキャンペーンが揃っているといえるだろう。