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エンバカデロ、マルチデバイス向けのアプリ開発ツール「Appmethod」

 エンバカデロ・テクノロジーズは、モバイル向けの開発からスタートしてマルチデバイスに展開する「モバイルファースト」型に適したアプリケーション開発のプラットフォーム「Appmethod(アップメソッド)」を発売した。年間サブスクリプション契約で、個人ユーザーは、1開発者1プラットフォームあたり年間3万4000円(税別)、企業ユーザーは、1開発者1プラットフォームあたり年間11万円(税別)。

 Appmethodは、エンバカデロが提供しているネイティブビジュアル開発ツール「Delphi」および「C++Builder」を、マルチデバイス向け開発機能に絞って再構成したプラットフォーム。従来の開発環境では、購入時に必要な機能を確認して製品エディションを選ぶ必要があったが、Appmethodは必要とするプラットフォームだけを契約することで開発ツールのトータルコストを抑えることができる。またバージョンアップのたびに追加コストを支払うのではなく、年間サブスクリプション(利用料支払い)モデルにより、契約期間中にリリースされる新バージョンを、追加コストなしで利用できる。

 さらに、Appmethodでは、企業のサーバーへの接続機能が「エンタープライズモビリティサービス」という追加オプションとして提供される。従来はEnterprise版以上のエディションに含まれていた機能だが、オプションとして用意することで、これらの機能を使ったときにはじめて追加できるようになった。

 従来からエンバカデロが提供してきたDelphi、C++Builder、RAD Studioと同様に、セキュアなアプリケーションを構築できるが、記述に必要なコード量は、従来の開発手法と比較するとおよそ5分の1に削減できる。また、一度開発したアプリケーションコードは、他のデバイス向けにも利用できるため、効率的に複数デバイスへの対応が可能。

 なお、Appmethodのフル機能を30日間無料で利用できるトライアル版を提供している。

川崎 絵美