ソフトバンク、「災害用音声お届けサービス」7月5日開始
ソフトバンクモバイルは、災害時にパケット通信で音声メッセージを送信できる「災害用音声お届けサービス」を7月5日より提供する。サービス開始を受けて、7月5日~30日まで体験サービスが提供される。
「災害用音声お届けサービス」は、震度6弱以上など、大規模な災害が発生した際に運用されるサービス。これまで大規模な災害時には、テキストメッセージで安否情報を登録・確認できる「災害用伝言板サービス」が提供されているが、2011年の東日本大震災を受けて、NTTドコモが災害発生後も比較的繋がりやすかったパケット通信で音声メッセージを送信するサービスを開発すると発表。昨年11月には、携帯電話・PHS事業者が「災害用音声お届けサービス」の運用に関するガイドラインを発表していた。
ソフトバンクモバイルでは、ドコモ、auに続いて、7月5日より「災害用音声お届けサービス」を提供する。音声メッセージの送信ができるのは、スマートフォンのみ。専用アプリ「災害用伝言板」から音声を録音(1回につき最大30秒)し、携帯電話のネットワーク、あるいはWi-Fi経由で送信できる。受信はスマートフォン、フィーチャーフォンのどちらでも可能となる。受信者にはSMSで通知される。音声メッセージをダウンロードすると、送信者にSMSで知らせる。
なお、当初の対応機種はAndroidスマートフォンのみ(ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク含む)。iPhoneは後日対応予定。利用料、通信料はかからないが、S!ベーシックパック(月額315円)の加入が必要となる。
■「災害用伝言板」アプリ、Wi-Fi対応に
ソフトバンクモバイルでは、あわせて災害関連サービスを拡充する。「災害用伝言板」アプリは、7月5日よりWi-Fi経由でも利用できるようになる。
また、同アプリは、グーグルの「Googleパーソンファインダー」と8月下旬以降、連携するようになる。これにより、同アプリのリンクから「Googleパーソンファインダー」へアクセスし安否情報をチェックできるようになる。こちらも当初はAndroid版(アプリのバージョン2.0.2以降)のみ利用でき、iPhone版は後日対応予定。
7月4日からは、公共機関、報道機関がTwitter経由で発信する情報を収集しやすくするため、それらのTwitterアカウントを同社Webサイト上で一覧で掲載する。
2012/7/4 16:32