ドコモ、「LYNX SH-10B」を一時販売停止


 NTTドコモは、シャープ製の「LYNX SH-10B」において、ソフトウェアの脆弱性を報告し、販売を一時停止すると発表した。

 発表された不具合は、悪意のアプリケーションがインストールされた場合に、ユーザーのキーボード操作履歴が第三者によって取得される可能性があるというもの。ドコモでは7日夜にメーカーより報告を受け、検証した上で販売一時停止を決定したという。

 9月8日時点の累計販売台数は約7000台。既存のユーザーには個別連絡の上、9月13日を目途に脆弱性を解消するソフトウェアが提供される。ドコモでは、改善ソフトウェアを提供するまでの間、アプリケーションのダウンロードを控えるよう案内している。店頭販売は、ソフトウェアを更新した上で9月中旬より販売再開される予定。

 なお、同様の事象についてはauの「IS01」でも報告されており、こちらは8日からソフトウェア更新サービスの提供が開始されている。IS01の脆弱性については、一部ブログでその脆弱性が指摘されていた。

 ドコモによれば、現在までに今回の事象に関するユーザーからの被害報告はないとのこと。また、悪意あるアプリケーションについても現時点で確認されていないという。

 



(津田 啓夢)

2010/9/9 11:48