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スマホの“バッテリー持ち”への不満は2割まで減少、3000mAh以上が半数
(2014/11/6 15:51)
ジーエフケーマーケティングサービス ジャパン(GfK)は、携帯電話ユーザーに対する購入状況・利用状況に関する調査結果を発表した。
フィーチャーフォンは堅調
それによると、国内携帯電話市場におけるフィーチャーフォンの販売数量構成比は2012年下半期(7~12月)より2014年上半期(1~6月)にかけてほぼ横ばい。4台に1台はフィーチャーフォンが売れているという状況となった。ちなみに韓国では、フィーチャーフォンが市場に占める割合は1割程度。比較すると、日本のほうが市場で占めるフィーチャーフォンの割合が高いとしている。
また同社では、18歳~69歳男女のスマートフォン“非”利用者に対し、スマートフォンの購入を検討しない理由について調査した。それによると、「フィーチャーフォンで不自由ない」という回答が64%で最も多かったという。次いで、「月額利用料が高い」42%、「機種の価格が高い」24%と費用に関する理由が挙げられている。
GfKでは、SIMフリースマートフォンは家電量販店におけるスマートフォン市場において現段階では0.5%程度の規模だが、2013年末から伸張しているとして、注目度の高さ示している。
不満の減少とともに買い換えサイクルが鈍化
GfKは、スマートフォンからスマートフォンへの買い替えの伸び悩みもフィーチャーフォン構成比の押上げ要因となっていると分析する。
スマートフォン使用者に対し、ひとつ前の端末の使用期間を調査したところ、2012年(10月~12月)は「1.7年」であったが、2013年(同期)では「1.9年」、2014年(8月)では「2.0年」と徐々に買い換えまでの期間が長くなっているという。
これに対しGfKは、「スマートフォンの各機能の向上が進みスマートフォンの問題点が減ったことがひとつの要因」と分析する。スマートフォンユーザーに対してスマートフォンの不満点を聞いたところ、トップにあがったのはバッテリーの持ちの悪さ。これは、2013年上半期では39%、同下半期では29%、2014年8月は19%になった。バッテリーに不満を感じているユーザーの割合は約1年で20%減少している。
全国の家電量販店におけるAndroidスマートフォンの販売実績から、バッテリー容量別の構成比をみると、バッテリーの大容量化が進んでいることがわかる。容量3000mAh以上のモデルが増え、購入のシェアも拡大している。