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GfK、2013年の家電・IT市場動向を発表
タブレット端末とスマートフォン関連商品が成長
(2014/2/14 13:58)
ジーエフケーマーケティングサービス ジャパン(GfK)は、2013年の家電およびIT市場の国内販売動向を発表した。タブレット端末の大幅成長と、スマートフォンのアクセサリーや周辺機器など関連商品の伸びが見られる結果となった。
2013年の家電小売市場全体の規模は約7兆4400億円となった。白物家電、カメラ関連製品の販売金額は前年を上回ったものの、AV製品、通信関連製品の落ち込み、前年比1.5%減となった。一方で、デジタル家電や白物家電の主要製品における単価は前年を上回った。4月の消費税増税に向けた駆け込み需要はあるものの、その後の反動もあるとして、押し上げ効果は限定的と見ている。
携帯電話は急ブレーキ、アクセサリーは好調
2013年の携帯電話は、前年比8.5%減の3460万台と、3年ぶりのマイナス成長となった。同社では、2012年の同65%増と比較し、伸びに急ブレーキがかかったとみている。スマホ保有率は約46%となり、各キャリアが買い変え推進策を打ち出すも、期待したほどの伸びにはなっていないとしている。
一方、アクセサリーなどの関連商品は、保護フィルムや大容量化がすすむモバイルバッテリーなどが好調で前年比で60%以上の伸びを見せている。
IT・オフィス市場では、タブレットが大幅増
2013年のリテール市場は、スマートフォン・タブレット市場の拡大に伴い、パソコンの需要が減少し、数量で前年比20%減となった。タブレット端末は前年比79%増の545台と、大幅な伸びを見せている。画面サイズ別に見ると、7インチクラスが2012年末頃から急成長し、2013年通年の数量構成比が60%に達した。通信方法は、Wi-Fiモデルが前年より4%増え、60%を占めた。これは、モバイルルーターの普及やスマートフォンでテザリングをして利用するケースが増えたためとみている。
AV機器・イメージング市場は、スマートフォンによる影響
AV市場において、テレビやBDレコーダーの出荷は前年比で大幅減となった。傾向として、大画面化や4K製品の需要が高まるが、全体として前年比15%減にとどまる。一方で、ヘッドフォン/ヘッドセットなどのスマートフォンと接続して利用する関連製品が2%拡大となり、全体構成の26%を占める結果となった。
イメージング市場は、昨今スマートフォンの影響を受け、コンパクトカメラの縮小が目立つ。一方でコンパクトカメラからレンズ交換式カメラにステップアップするユーザーが多く、数量ベースではマイナス成長になるも、金額ベースでは、前年比14%増という結果となった。