マンション管理人が荷物を預かり各戸へ配送、再配達ゼロ目指す実験

　大和ハウスグループの大和ライフネクストは、物流業界におけるラストワンマイル問題の解決と、マンション居住者の利便性向上を目指し、「マンション内配送サービス」を東京都中央区の分譲マンションで11月11日に開始した。

マンション宛の荷物を一括して受け取り

管理人が各部屋に配送する（イメージ）

　今回の実証実験には、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便など宅配サービス各社が参画している。

　実証実験では、マンション管理会社の大和ライフネクストが宅配会社の荷物を全住戸分一括して受け取り、荷物はマンション内に設置する専用の倉庫に納品される。宅配会社に代わって管理人が各住戸に荷物を配達する。居住者が不在などの理由で玄関先で渡せなかった荷物は、マンションごとの管理ルールに基づき、宅配ボックスや置き配を積極的に活用することで、効率的な配送と再配達ゼロを目指す。

　上記方法でも配達できなかった荷物は、管理事務室および専用倉庫で一時的に保管される。これらの荷物は、管理員の業務時間内であれば、管理事務室でいつでも受取できる。