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ドコモが新料金プラン「irumo」「eximo」発表、中の人が語るその狙いとは

 NTTドコモは20日、携帯電話の新料金プランとして「irumo(イルモ)」「eximo(エクシモ)」を発表した。いずれのプランも7月1日から提供される。

 同日の発表会はYouTubeでも配信され、新プランの狙いなどが語られた。

左:NTTレゾナント パーソナルサービス事業部 担当課長 木藤暢俊氏
中央:NTTドコモ 営業戦略部長 山本明宏氏
右:NTTドコモ 営業戦略部 江原綾花氏

ニーズの多様化を踏まえた新プラン

 ドコモではこれまで、2019年6月の「ギガホ」「ギガライト」、2021年3月のオンライン専用料金ブランド「ahamo」といったラインアップで、料金プランを提供してきた。

 また、2021年4月に「ギガホ」を見直すかたちで「ギガホ プレミア」の提供がスタート。2022年6月には「ahamo大盛り」が登場している。

 ドコモが掲げるのは、小容量~無制限の「プレミア(Premier)」、中容量の「ahamo」、小容量の「エコノミー(Economy)」という3つのコンセプト。

 Z世代を中心に支持される「ahamo」をはじめとして、中~大容量プランの契約数は年々増えているという。一方、利用が少ない人から、ドコモショップでのサポートを望む声もあった。

 ドコモがあらためて利用者の声を分析したところ、ニーズが多様化していることが明らかに。そこで今回、新プランとして「irumo」「eximo」が新たに発表された。既存の「ahamo」とあわせ、さまざまなニーズに応える。

 これまでの「ギガホ」「ギガライト」は、「eximo」に一本化される。また、小容量の利用者向けには「irumo」が用意される。

「irumo」

 「irumo」が生まれた背景には、記録的とされる物価高がある。「スマホ代を安くできないのか」という声を受けてドコモが着目したのは、「スマホユーザーの約半数が月に3GB未満しか使っていない」というデータと、同社による小容量プランを求める利用者の存在だ。

 これまでドコモでは、小容量の利用者向けに「エコノミーMVNO」というかたちで料金プランを提供してきた。「エコノミーMVNO」とは、ドコモと連携するMVNOの通信サービスを、ドコモショップ店頭でも契約できるサービスのこと。

 一方、ドコモによる低廉な小容量帯プランへのニーズもあったという。そこで、「スマホ代に、納得感を。」というコンセプトの「irumo」が誕生した。

 「irumo」は、データ容量よりも価格を重視する人向けのプラン。たとえばモバイルデータとWi-Fiを使い分ける人や、シニア層による利用を想定する。

 月々のデータ容量として「0.5GB」「3GB」「6GB」「9GB」を選び、それに応じた利用料が適用されるかたち。0.5GBの場合は月額550円、3GBは2167円、6GBは2827円、9GBは3377円となっている。

 また、全国のドコモショップやコールセンターで、各種手続きや基本操作のサポートを受けられる(一部有料)。

「eximo」

 「irumo」と同時に発表された「eximo」は、データ容量をあまり使わない人から無制限に使いたい人までをカバーする料金プラン。「期待を超える(exceed)」「高品質な顧客体験(customer experience)」というコンセプトから、今回のようなネーミングになった。

 「eximo」は、3段階の料金設定を特徴とする。利用料は、1GBまでは月額4565円、1GB超~3GBは5665円、3GB超は7315円。各種割引を適用すれば、データを無制限に使った場合でも4928円になるとアピールされている。

 「ファミリー割引」の対象で家族間通話が無料になるほか、サポート体制も充実。ファミリー層からシニア層まで、さまざまなニーズにワンプランで応えていく。