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ドコモ・バイクシェア、「東京EVバイクシェア」サービスを本日29日より開始

 ドコモ・バイクシェアと東京都は本日29日より、EVバイクなどをシェアする「東京EVバイクシェア」を開始した。車両は最高時速30kmの電動3輪バイク「GOGO!」。利用料金は最初の30分が330円/回で、以降30分を超えるごとに330円が加算される。

東京都知事 小池百合子氏(左)と、ドコモ・バイクシェア代表取締役社長 武岡雅則氏(右)。EVバイク「GOGO!」と共に

 レンタル・返却用のポートは24時間営業となり、有明・お台場の周辺に3カ所設置される。サービス開始時の台数は20台で、ポートや車両は今後拡充されるという。

利用方法

 利用の際は、スマートフォン向けアプリ「ドコモ・バイクシェア」で、「東京EVバイクシェア」のIDを登録する。すでにドコモ・バイクシェアのシェアサイクルを利用している場合でも、新規の登録が必要となる。

 同サービスの利用には普通自動車運転免許が必要で、運転免許証の登録と交通ルールテストを行うと、サービスの利用が可能となる。免許証の認証には1~2時間程度かかる場合があるとしている。

「ドコモ・バイクシェア」アプリ利用方法のイメージ

 レンタル・返却用のポートは、ヒルトン東京お台場(東京都港区台場1丁目9番1号)、東京ビッグサイト(東京都江東区有明3丁目11番1号)、有明センタービル(東京都江東区有明3丁目4番2号)の3カ所に設置される。

 ドコモ・バイクシェアは、安全のためヘルメットの着用を推奨している。貸出は行わないため、ヘルメットは必要に応じて利用者が用意する形となる。利用料金は最初の30分が330円/回で、以降30分を超えるごとに330円が加算され、ポート外に駐輪している間も料金は加算される。

運転方法

 車両は、従来のシェアバイク(自転車)と同じように、ドコモ・バイクシェアアプリで車両のQRコードを読み取ると開錠される。その後、操作パネルのボタンで電源を入れることにより、走行が可能になる。

EVバイク「GOGO!」。3輪の車体で、レッドとイエローの2色が展示された

 構造は前が2輪、後ろが1輪で、通常のバイクよりも安定感がある。タイヤが小さく小回りが利くが、ハンドルの操作感がかなり軽いため、カーブなどでのスムーズな運転には少しコツが要りそうだ。バイクと同じ要領で、左右にハンドブレーキがあり、右のハンドルを捻ると車両が加速する。

 最高時速は30km。車で言うギアのようなものが付いており、ボタンによって5段階で速度を調整することができる。アクセルを最大まで捻った場合でも、ボタンで指定した速度で加速が止まり、状況に応じて段階的にスピードを調節できるという。

「EVバイクシェア」導入の背景

 東京都は、CO2を排出しない都市「ゼロエミッション東京」を目標に掲げ、都内で新車販売される2輪車について、2035年までに100%非ガソリン化することを目指している。その取り組みの一環として「東京EVバイクシェア」がスタートする形だ。

 ドコモ・バイクシェア社長の武岡氏は、EVバイクについて「電動という新しい動力で、4輪の車だけでなくバイクも置き換えられるという、新しい可能性を持ったモビリティだ」と述べ、「まだ個人での購入のハードルが高いEVバイクが普及するきっかけになれば」と、今後の展望を述べた。