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Google検索で振り返る「2021年」世界のトレンド

 グーグルは、「Year in Search:検索で振り返る」と題して、世界における2021年の検索トレンドを紹介している。

 本記事ではグーグルの紹介にならうかたちで、今年の注目トピックや、月ごと(1月~10月)の検索トレンドを紹介する。

2021年

 2021年は、「起業する方法」の検索数が「仕事の見つけ方」の検索数を上回った。また、「メンタルヘルス対策」「ボディ・ポジティブ」が、これまでに類を見ないほど検索されたという。

 そのほか、「環境保護の方法」「気候変動による影響」「サステナビリティ」の検索数が過去最多になり、人々の環境への関心の高まりを示す結果となった。

 「解散」に関する検索トレンドでは、2月に突如解散を表明したフランスの音楽ユニット「ダフト・パンク」がトップに。

 また、「どこに旅行に行けるか」という検索数が、パンデミック前と比較して3倍に増えた。

1月

 1月には、ジョー・バイデン米大統領の就任式に出席したバーニー・サンダース上院議員の“ミトン”が注目を浴びた。

 手作りとされるミトンの話題はインターネット上で拡散され、世界中で「ミトン」の検索が過去最多となった。

2月

 2月、米国テキサス州が記録的な大寒波に見舞われた。この影響で、「テキサスを支援する方法」の検索が世界中で増えた。

 また、「株の買い方」以上に「ビットコイン 買い方」が検索されており、仮想通貨への関心が高まっていることがうかがえる。

3月

 3月には、英国のハリー王子とメーガン妃のインタビューが大きな話題に。グーグルの検索トレンド史上、最も多く世界中で検索されたインタビューになったという。

4月

 4月には、インドにあるクリケットスタジアム「アルンジェイトリースタジアム」の検索数が過去最多となった。

 日本人にはややなじみが薄いが、インドのプロクリケットリーグであるインディアン・プレミアリーグで、第1回戦が行われた影響と見られる。

5月

 5月、イスラエルとパレスチナ武装勢力が衝突し、多数の死者が出た。この期間は、「パレスチナを支援する方法」の検索数が世界中で急上昇したという。

 また、第69回のミス・ユニバース世界大会ではメキシコ代表のアンドレア・メサが栄冠を勝ち取り、「ミス・ユニバース メキシコ 優勝」の検索数が急上昇した。

6月

 6月に開幕したサッカーの南米選手権(コパ・アメリカ)に関して、順位に関する検索数が急上昇した。

 同大会の優勝国はリオネル・メッシ擁するアルゼンチンだったが、最も検索された国はペルーだったようだ。

7月

 7月には、サッカーの欧州選手権(ユーロ)の決勝戦が開催された。ロベルト・マンチーニ監督率いるイタリアがPK戦の末にイングランドを破り、2度目の優勝を果たした。

 「イタリアがユーロで優勝した回数」の検索が急上昇し、グーグルのトレンド史上初めてトレンド入りしている。

8月

 8月には、オリンピックの影響もあって「スケートパーク」の検索数が過去5年間で最多に。日本人では、堀米雄斗選手の活躍も記憶に新しい。

 また、地震に加えて暴風雨にも見舞われたハイチに関して、「ハイチを支援する方法」の検索数が急増した。

9月

 9月には、スペイン・カナリア諸島と米国・ハワイ島において火山が噴火。「火山」の検索数が、8月との比較で3倍増加した。

 また、ラテンアメリカ系の人々がメディアなどへの露出を増やし、「personas influyentes(スペイン語で「影響力のある人」の意)」に関する検索インタレストが、8月との比較で2倍以上になった。

10月

 10月には、「Facebook」「Instagram」などのSNSサービスで大規模な障害が発生した。これにより、「通信障害 今日」の検索数が最高記録を更新した。

 また、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が英国・グラスゴーで始まり、「気候変動は人間が原因か」「肉食を控えることが気候変動にどう役立つか」という検索の量が同国で急上昇した。