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Google、コロナワクチンに関する正確でタイムリーな情報を見つけるための取り組み

 グーグルは、 Google Japan Blogにて、新型コロナウイルスのワクチンに対する情報ニーズを満たしながら、プラットフォームを有害な誤情報から守る取り組みについて紹介した。

信頼できる情報へのより良いアクセス

 まず、新型コロナウイルス感染症のワクチンに関する情報を検索した場合、その国や地域で認可されたワクチンのリストと個別のワクチンに関する情報パネルが表示される。同機能は昨年12月に英国で表示を開始し、日本でも2月に表示を開始した。

 これらのパネルは、YouTube のホームページ、動画、および新型コロナウイルス感染症に関して検索した場合の結果に表示されており、パネルの更新に伴い、国内外の保健当局が提供するワクチン関連情報に直接アクセスすることも可能になる。

 また、新型コロナウイルス感染症に関する重要な公共サービスの発表を広告助成金(AdGrants)を通じて支援しているとしている。

 支援の必要な人々への情報発信やワクチン教育などが支援対象となっている。

ジャーナリズム支援を通じた、信頼性の高いワクチン情報へのアクセス

 新型コロナウイルスのワクチンについての正しい情報の提供と誤情報の排除において、ジャーナリズムが大きな役割を果たしているとして、ジャーナリズム支援に関する報告をしている。

 2020年4月には新型コロナウイルス感染症のファクトチェック支援のために650万ドルの資金を通じ、世界各地の報道関係者約1万名に対し事実検証のためのリソースやトレーニングを提供したと報告。

 「新型コロナウイルスワクチン誤情報対策公開基金」は、新型コロナの予防接種に関する誤情報をファクトチェックするジャーナリズムを支援することを目的とし、特にファクトチェックが十分に届いていなかったり、誤情報が拡散したりしている読者や視聴者への支援を目指しているとしている。

 現在、Google ニュース イニシアティブ (GNI)では、COVID-19 Vaccine Media Hub の開設支援とファクトチェックに関する研究プロジェクトに対し、新たに 150 万ドルを提供しており、科学的な専門知識や最新の研究へのアクセスを7 か国語で提供し、報道関係者の有益な情報源として、24 時間いつでも重要な情報にアクセスできるようになる予定。

誤情報からプラットフォームを保護する

 新型コロナウイルス感染症の拡大以降、Google のグローバルTrust&Safetyチームは、パンデミックに起因するさまざまな悪意ある行為(フィッシング、マルウェア、危険な陰謀論や詐欺など) の防止に取り組むとともに、新型コロナワクチンに関する新たな脅威や悪用への対策についても、すでに対策を開始しているとしている。

 たとえば、2020年10月にはCOVID-19に関する医学的に誤った情報に関するポリシーを拡張し、YouTubeに投稿された米国疾病対策センターやWHOなどの保健当局のコンセンサスと矛盾するワクチン関連コンテンツを削除した。

 また、危険な、もしくは誤解を招く新型コロナウイルス感染症に関する医療情報動画も70万件以上削除しており、Google広告、Googleマップ、Google Play等を含むその他の製品全体でも、新型コロナウイルス感染症に関する有害な誤情報を継続的に削除しているとしている。