災害時無料Wi-Fi「00000JAPAN」、岐阜と長野でも稼働開始

　災害時の無料公衆無線LANサービス「00000JAPAN」（ファイブゼロジャパン）が、岐阜県と長野県全域でも稼働開始した。

　NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクでは、令和2年7月豪雨をうけて、熊本県、大分県、鹿児島県、福岡県と岐阜県、長野県全域の「d Wi-Fi」「docomo Wi-Fi」「au Wi-Fi SPOT」「ソフトバンクWi-Fiスポット」設置エリアで、災害時無料Wi-Fi「00000JAPAN」を提供している。

　同サービスが発動しているエリア内では、スマートフォン、タブレット、ゲーム機、ノートパソコンなどのWi-Fi対応デバイスからインターネット接続を無料で利用できる。

　災害用統一SSID「00000JAPAN」は、災害時に通信事業者などが公衆無線LANのアクセスポイントを無料で開放する、無線LANビジネス推進連絡会の取り決めに基づくサービス。事前登録や申込不要で利用できる。

　00000JAPANは緊急時の利便性を優先するため、通信の暗号化などのセキュリティ対策が講じられていない。各社は個人情報などの重要な情報を入力することは極力避けるよう呼びかけている。

　また各社は、同サービス以外にも避難所などに無料充電設備の設置や、無料Wi-Fiサービスの提供を行っている。

　なお、携帯3社のほか、ワイヤ・アンド・ワイヤレスも同様に00000JAPANを提供している。同社が提供するアプリ「ギガぞう」のユーザーは、00000JAPAN接続時にVPNへ自動接続する機能も無料で提供している。