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楽天モバイルプラン発表会の質疑、ワンプランの狙いや2980円の理由など

 3日、楽天モバイルによるMNO事業の料金及びサービスが発表された。コロナウイルス流行の影響により、ライブ配信で開催された発表会ではワンプラン、容量無制限で2980円という同社の思い切った方向性が明かされた。

 発表会終了後、楽天モバイル 代表取締役社長の山田善久氏、楽天モバイル 取締役兼CFOの廣瀬研二氏、AST&Science CEOのアーベル・アヴェラン氏らが登壇し質疑応答が行われた。

「Rakuten UN-LIMIT」の狙いは

 ライブ配信で参加した記者からは「今回のプランでは、楽天エリア外のユーザーにはメリットが少なく、価格の不公平さがあるのではないか」という指摘があった。山田氏は「エリア構築は計画を大幅に上回る形で行っている。とにかく早く自社回線エリアを増やすことで自由な“アンリミットな世界を”感じていただきたい。グループ一丸で基地局設置に邁進しデータ使い放題を早くご体験いただけるようにする」とした。

 「Rakuten UN-LIMIT」の常識を打ち破る可能性はどんなものか、という質問に対しては、「世界各国と比較すると、日本は先進国でありながらデータ使用量が少ない。そういったことを気にせずに自由にデータを使えるという点がある」と語る。

 また、世界で唯一のワンプランは常識を覆すポイントと強調。「(プランを)作っている側からすると良かれと思ってプラン策定をしているわけだが、ユーザーにはむしろわかりづらくなっている。楽天の場合はシンプルでわかりやすい。これまでの携帯電話業界の常識からすると大きく違う部分だ」と語る。

 料金が2980円に落ち着いた理由として「経緯はいろいろある」と山田氏。「本当にいろいろな選択肢があり、この価格になった。インフラ会社として財務基盤も固める必要がある。他社の価格も参考にしたが、総合的な判断」とした。

 なお、楽天回線に対応する端末は今後も増えていくという。

 このほか、楽天回線とau回線のどちらにつながっているかは今後「My Rakuten」アプリ内で楽天とauローミングのどちらに接続されるかを確認できる機能が提供されるという。

楽天エコシステムとのシナジー

 楽天モバイルと楽天エコシステムの組み合わせについて山田氏は「我々は楽天エコシステムの中で動いているので極めて重要なポイント」とした上で、「あまりやりすりぎると複雑化してしまう。とにかくシンプルでわかりやすい事が重要だと思う。将来的には、エコシステムを絡めた施策はあると思うが、(今は)シンプルを意識して楽天スーパーポイントアッププログラムのみを導入している」とした。

300万人無料による業績への影響

 廣瀬氏によると、1年間無料ということに対しての収益としてはさまざまな計画を建てているという。「変動する要素としては、契約者数の獲得スピード。早ければローミングコストも上昇していくが、(それも含めて)いくつかのシミュレーションをしている。3年程度で黒字化できるのではないか」とした。

 今期の連結業績への影響は「モバイル事業は先行投資で、相応の赤字にはなる。連結では投資家に迷惑をかけない計画になっている」という。

ASTの商用化は

 発表の場では、衛星技術のASTとの提携も発表された。これに伴い質疑ではASTの商用化時期についても質問があった。アヴェラン氏は「具体的には決まっていない。楽天とともにネットワークの展開を図ろうとしている。段階に分けてやっていくので、向こう数年の内になるが、その時点で日本を100%カバーできるだろう」とした。