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離島の高校球児に大学生が遠隔指導、ソフトバンクと鹿屋体育大学が17日から

ソフトバンクと鹿屋体育大学は、通信サービスとタブレットを用いて離島の部活動を支援する実験を実施する。12月17日から鹿児島県奄美群島の徳之島で開始する予定で、離島地域での同様の取り組みは日本初という。

 今回の試験運用は、地理的に制約がある場所での指導効果の検証。徳之島の唯一の公立高校である徳之島高等学校の野球部員に対して、鹿屋体育大学の硬式野球部の学生がソフトバンクから提供されるタブレットと、全国の部活動支援で利用実績のある「スマートコーチ」を利用した遠隔指導を行う。

 生徒から送られる部活の練習風景の動画に、指導する大学生がテキストや音声で添削指導をすることで、高校教師の負担を軽減するとともに、指導者や教材資源の不足から専門的な指導を受けにくいという徳之島高等学校が抱える課題の解決を図る。

 ソフトバンクと鹿屋体育大学は、今回の試験運用を通じ、遠隔指導でも高品質な指導を提供できるかどうかを検証し、徳之島以外の離島での活用についても検討していくとしている。