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有機ELディスプレイの「Xperia XZ3 SO-01L」

 「Xperia XZ3 SO-01L」は、NTTドコモの2018年冬モデルとして発売されるAndroid 9.0スマートフォン。11月上旬に発売される。

 2年間の月々サポートを加味した実質価格は、MNPの場合が約4万円、新規、機種変更が約5万7000円になる見込みだ。

有機EL搭載で、サイドセンスなどUIにも工夫を凝らす

 独ベルリンで開催されたIFAで発表されたXperia XZ3のドコモ版という位置づけで、Xperiaシリーズ初の有機ELディスプレイ搭載モデル。左右がカーブしたディスプレイとなり、6.0インチと画面サイズは大きいが、横幅が抑えられているため、手に持ったときのフィット感は高い。

 ソニー独自の画像処理技術「X-Reality for mobile」などとの組み合わせで、ソニーらしい映像美を追求した。画質のチューニングは、ソニーの有機EL搭載テレビのBRAVIAに合わせてあるという。

 バックライトを必要としない有機ELを採用したことで、薄型化も実現。サイドの最薄部は約3mm、トータルでも9.9mmと、先代のXperia XZ2よりスリムになった。

 部分的な表示ができる特徴を生かした、「Always on display」にも対応。犬型ロボットのaiboをキャラクターとして表示できるなど、ソニーの資産を活かしたコンテンツも用意した。

「サイドセンス」で手軽な操作

 大画面でも操作しやすいよう、側面をダブルタップするとランチャーを表示する新機能「サイドセンス」を搭載する。

 大画面でも操作しやすいよう、側面をダブルタップするとランチャーを表示する新機能「サイドセンス」を搭載する。サイドセンスは側面の曲がった部分をダブルタップすると、その位置に合わせて出現する仕組み。AIを活用しているのが特徴で、ユーザーが今使いたいであろうアプリを提案してくれる。位置情報や時間、アプリ同士の関連性などに基づいて最適なアプリを表示させるという。

 サイドセンスにはアプリのほか、Wi-FiやBluetoothの設定ボタンを表示できる。設定メニューからは、感度の調整や表示位置の指定が可能だ。AIにオススメされたアプリの中に目的のものがないときは、ここから直接すべてのアプリを表示させることもできる。

 このほかにも、ユーザーインターフェイスには新たな仕掛けがあり、カメラ機能では「スマートカメラ」を新たに搭載。ユーザーが端末を横向きにしてから、画面をタップすると、すぐカメラが起動したり、撮影までできたりする。たとえば横向きにしてから「サイドセンス」の操作であるダブルタップをすると、起動・撮影までできる。

カメラ機能

 カメラは1920万画素のシングルカメラで、Motion Eyeと呼ばれるソニー製のモジュールが搭載される。

 先読み撮影や、960fpsのスーパースローモーション動画に対応しているほか、4K HDRでの動画撮影も行える。

 フロントカメラは1320万画素で、従来モデルより明るいF値1.9のレンズを搭載。被写体をより美しく補正したり、背景をボカしたりする「ポートレートセルフィー」にも対応する。

主な仕様

 サイズは158×73×9.9mm、重量は193g。OSにはAndroid 9を採用する。なお、ドコモの冬春モデルでは、出荷時からOSがAndroid 9なのは、Pixel 3、Pixel 3 XL以外ではこのモデルだけになる。ディスプレイは6インチで、解像度はクアッドHD(1440×2880ドット)。クアルコムのSDM845(2.8GHz+1.8GHzのオクタコア)を採用し、メモリ(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は64GB。最大512GBのmicroSDXCにも対応する。

 バッテリー容量は3200mAh。IPX5/8、IP6Xの防水・防塵仕様で、連続待受時間はLTEで440時間。連続通話時間はLTEで1310分となる。下り最大988MbpsのPremium 4Gに対応しており、上りのキャリアグリゲーションも可能で、速度は131.3Mbpsに高速化している。カラーバリエーションはBordeaux Red、White Silver、Black、Forest Greenの4色。