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ドコモと読売テレビが5Gで多視点映像を伝送、実証実験に成功

 NTTドコモ関西支社と讀賣テレビ放送は、5G通信技術による映像伝送実験を10月2日~3日に読売テレビ本社1階ホールで実施し、複数の映像を並行して伝送する実験に成功したと発表した。

システム構成図

 実験では、読売テレビ本社に5Gの可搬基地局、移動局を配置し、読売テレビが提供する4Kカメラリアルタイム映像や収録映像を同時に並行して伝送され、4Kモニターやスマートフォンなどに配信された。

 映像は、好きなアングルから視聴できる「多視点視聴サービス」や、端末をかざす方向にあわせて全方位の映像が楽しめる「360°視聴サービス」、30分の番組を数秒でダウンロードできる「高速ダウンロードサービス」といったさまざまな方法で映像品質が検証された。あわせて、これらの映像を同時に配信する「多種伝送」の性能の検証も行われた。

多視点視聴のイメージ

 ドコモは、5G通信に向けて、パートナーと利用シーン創出に向けた「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」を提供しており、読売テレビもプログラムに参画している。

実験の様子(読売テレビ放送提供)
多視点視聴
5G伝送実験装置