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乾電池駆動の観測用カメラに4G LTE対応モデル、フルHD動画の撮影にも対応

 ハイクは、4G LTEに対応し、乾電池で駆動する自動撮影カメラ「ハイクカム LT4G」を発売した。価格は6万7800円(税抜、以下同)。盗難防止用のセキュリティボックスなどがセットになったセキュリティパッケージは7万6500円、ソーラーパネルや蓄電バッテリーを備えたコンプリートパッケージは10万7600円。NTTドコモのネットワークに対応するSIMカードや通信契約は別途必要。

「ハイクカム LT4G」
バリエーション

 「ハイクカム LT4G」は、電源のない倉庫や山林、離島などでの利用を想定しており、高解像度で撮影した静止画・動画をLTE網でリアルタイムに送信できる。

 カメラは熱感知センサーを搭載、人や車両、動物などを最大25mの範囲で感知し撮影できる。野生動物の調査や、防犯、不法投棄の監視といった目的で活用できるとしている。

 また定点観測用として一定間隔で静止画を撮影するタイムラプス撮影や、昼間のみ、夜間のみの動作といった設定も行える。時刻自動補正機能、GPS情報のExif付加機能も用意される。

 動画は4つの解像度を選択でき、最大で1920×1080ドットのフルHD解像度で音声付きの撮影が可能。QVGAの解像度で60秒間、フルHDで10秒(25MBまで)の動画を送信することもできる。また夜間は赤外線LEDを照射して、明かりがない環境でもモノクロの撮影が可能。

 感知から撮影までのトリガースピード(タイムラグ)は0.65秒。次の撮影までのリカバリータイムは2秒。静止画は1200万画素。通信を行わず搭載したSDカードにデータを保存することもできる。

 撮影した静止画・動画は、予め設定したメールアドレスに送信したり、専用のクラウドサービスにアップロードしたりできる。クラウドにアップしたデータはスマートフォンなどから確認が可能。近日中に提供される専用アプリでは、SMSを利用して、通信モジュールに対し設定変更のコマンドを送信できる。

 カメラに搭載の通信モジュールはNTTドコモのネットワークに対応。上り最大50Mbpsでバンド19もサポートする。SIMカードは、ドコモ網でSMSに対応するデータ通信SIMカードである必要がある。ドコモの相互接続試験をクリアしており、法人が契約できるドコモのIoTプランにも対応している。

 乾電池駆動モデルの製品パッケージでは、単3形アルカリ乾電池12本を使用。最長約3カ月駆動できる。また静止画送信モードでは、130万画素設定で約3000枚、30万画素設定で約5000枚の送信が行える。

 カメラ本体はIP65の防水・防塵に対応している。大きさは約150×120×72(アンテナ部は+195)mm、重さは約410g。

 同社では業種別の利用事例として、野生動物の調査、河川の監視、雪崩・土砂崩れの監視、農場の監視といった事例も紹介している。