ニュース
「くまモンのすまフォン」発表、WikoのTommyベース
2017年11月22日 15:49
熊本のMVNO事業者くまモバイルは、Androidスマートフォン「くまモンのすまフォン」を発表した。12月以降に発売される。
「くまモンのすまフォン」は、Wikoの「Tommy」をベースとしたAndroidスマートフォン。外装に熊本県のキャラクター「くまモン」をあしらい、くまモンデザインの特別パッケージ入って提供される。パッケージは組み立てるとVRスコープとして使える。熊本城をVRで観光できるアプリをプリインストールする。
価格はTommyの通常モデル(1万5000円)と同等程度になる見込み。売上の数%が熊本地震の復興支援活動に寄付される。
販売事業者を募集
「くまモンのすまフォン」は、メーカーのWikoが11月22日に実施した新製品発表会にあわせて発表された。発表者はくまモバイル代表取締役 原田尚宏氏と親会社のコムテクノ代表取締役 野口和弘氏。
「くまモバイル」は熊本の地域MVNOとして9月に発足。主に訪日外国人向けのプリペイドSIMなどを販売している。
メーカーのWikoはフランスに本拠地を構えるベンチャー企業。一方のくまモンは2017年のフランス観光親善大使に就任しており、両者にはフランスという共通の縁がある。「くまモンのすまフォン」は、くまモバイルの「MVNO事業を通じて熊本のためになることができないか」という持ちかけから始まったという。
ウイコウ・ジャパンのManaging Director 嶽貴友紀氏は「他のメーカーでオリジナルモデルを製造しようとすると、10万台規模の受注が必要だが、Wikoではより小ロットから対応できる」と話した。今回の「くまモンのすまフォン」は数百台規模で供給しているという。
「くまモンのすまフォン」はWikoがコムテクノに供給。コムテクノは子会社のくまモバイルを通じて販売するが、あわせて他のMVNO事業者などの販売パートナーを募集している。
会場には、新端末「Wiko View」にくまモンのシールを貼り付けた「くまモンのすまフォン2(仮)」も参考展示として並んでいた。嶽氏は「第1弾では外装のプリントだけだが、第2弾では壁紙やコンテンツも作りこみたい」としたが、そのようなODMモデルとして製造する場合は1万台規模の受注が必要となるといい、実現するかは他のMVNO事業者の賛同次第だという。