【2013 INTERNATIONAL CES】
東芝ブース、腕時計型端末のプロトタイプ
(2013/1/11 16:19)
東芝は、開発中の腕時計型端末「Computer Graphic Watch」のプロトタイプを展示していた。
「Computer Graphic Watch」は、タッチパネルの有機ELディスプレイを搭載する腕時計型の情報端末。Bluetoothでスマートフォンと連携し、さまざまな情報を腕時計側に表示させる、といった使い方が想定されている。
プロトタイプはLinuxベースのOSを搭載。プロセッサは非公表なもののタブレットと大差のないレベルのものとのこと。2.2Whのバッテリ(約600mAhに相当)を内蔵し、2日間程度の利用が可能だという。
腕時計型のデバイスは、カシオのBluetooth対応G-SHOCKなど、スマートフォンの通知機能を補助する役割としてデザインされることもあるが、「Computer Graphic Watch」は、そうした方向とは異なるアプローチを目指し、より高度なアプリケーションを志向している。腕時計自体が、それほど頻繁に買い換える製品ではないため、長い間、利用し続けられる拡張性を備えつつ、常に身につけている点を活かして、生体信号を使った機能、生活サポート機能なども盛り込むことを検討しているという。
現状ではまだ開発中で、実機を自由に触るような展示は行われていなかった。またスペックや機能、本体サイズは最終決定しておらず、多機能さとサイズのバランスなど、落としどころを探っている段階だという。開発の参考にするため、展示コーナーには「大きすぎるかどうか」の投票ボックスが用意されていて、来場者に意見を求めていた。
同社ブースでは、非接触通信技術「TransfarJet」を紹介するコーナーもある。
「TransfarJet」は、数cmの距離で利用する、近距離無線通信技術で、カメラからパソコンに写真を転送するといった使い方を実現できる。これまでにTransfarJet内蔵デジタルカメラやメモリカードが製品化されている。
東芝では、TransfarJetのチップなどを開発しており、ブース内ではタブレット端末からノートパソコンに写真を転送するデモが行われていた。「TransfarJet」は、NFCとはまったく別の方式だが、2013年後半にはNFCとTransfarJetのコンボICが製品化されるとのこと。
このほかブースでは東芝製のAndroidタブレットなども展示されていた。