【CEATEC JAPAN 2009】
京セラ、携帯向け太陽光パネルや車両用WiMAXレピーターなど公開
携帯機器向け太陽電池モジュール |
京セラブースでは、携帯機器向けの小型太陽光発電モジュールなどが参考出品された。
京セラの太陽光発電事業は、これまで大型のセルを中心に展開されてきた。同社のパネルは、新型プリウスのオプション装備「ソーラーベンチレーションシステム」に採用されており、今回のブースでも積極的にアピールされている。
こうした中で、参考出品ではあるが携帯機器用発電ユニットを公開。ブースの説明員によれば、京セラの太陽発電モジュールは、バックコンタクト技術と言われるエネルギーの高変換効率技術を採用しているとのこと。バックコンタクトセル技術とは、太陽発電のセル表面にあるマイナス電極を裏面に配し、受光面積を増やして発電効率を上げる技術だという。65.5×41×0.7mmサイズで、最大出力は約350mWとなっている。
説明 | バックコンタクト技術 |
プリウスに採用されている | ブースには実物大のプリウスのパネルが展示されていた |
WiMAX関連の展示では、宅内用レピーターなどが参考出品されたほか、新型成田エクスプレスに搭載されている車両レピーターが初公開となった。モバイルWiMAX事業者であるUQコミュニケーションズは、このレピーターを使って電車内で公衆無線LANサービスを提供している。
さらに、静電容量方式のタッチパネルも参考出品された。来春の技術開発完了を目指して現在検証が行われているもの。静電容量方式のディスプレイは、iPhoneなどに採用されている。今回披露された京セラのタッチパネルユニットもマルチタッチに対応した3.5インチモデルとなっている。
このほか、超小型LEDを使った情報表示モジュール「マイクロマトリクスLED」なども展示された。モジュールサイズは3.2×3.2mmを2個繋げたサイズながら、1つのチップで1024ドット表示に対応する。スクロール表示も可能で、携帯機器のデジタルサイネージモジュールとして活用できるという。
宅内用WiMAXレピーター | こちらは車両用レピーター |
静電容量パネル | 説明 |
マイクロマトリクスLED | 肉眼ではもっとはっきりと文字が視認できる |
(津田 啓夢)
2009/10/7/ 16:58