FOMAモジュール内蔵、接触型ICカード対応のモバイル決済端末
株式会社シー・オー・シー(COC)は、携帯型決済端末の新製品「COC-MT IC5100」を10月12日に発売する。
「COC-MT IC5100」は、場所を問わず、クレジットカードなどによる決済を可能にする携帯型端末。韓国Bitel社の製品をベースに、液晶ディスプレイをより解像度の高いものにするなど、筐体強度などを含め、日本向けに仕上げた製品となる。決済ごとに駆動するプリンタ部は、セイコーエプソン製で、全体の8割で日本製の部品を採用する。
NTTドコモのFOMAに対応する通信モジュールを内蔵する。COCでは「当社を含め、多くのモバイル決済端末が利用するドコモの通信サービス『DoPa』が2012年3月末で終了することから、代替手段が必要になる」としている。
対応する決済手段は、磁気タイプ(手動走行式、JIS I 第1、第2トラック、JIS II)のデビット/クレジットカード、ICカード決済の規格「EMV」Level 1/2をサポートする。大きさは82×174×43mm、重さは398g。リチウムイオン電池で駆動する。
同社では、さまざまな決済方式に対応するモバイル端末の導入へ期待が高まっている中、価格が10万円を超えることがネックになっていたと指摘。「COC-MT IC5100」の具体的な価格は、事例によって異なるとしながらも、同社従来製品の半額程度になるとして、今後1年半で5万台の販売を目指す。
2010/9/27 06:00