本日の一品

デジタル水準器を使ったら、モノも気持ちもフラットになった!

傾きを画面で数値表示してくれるデジタル水準器

 目の前にあるモニターやデスクが本当に水平なのか、気になり出すと測定したくなる筆者である。しかし、これゼッタイ傾いてるやろ、と思っても、アナログな水準器で見る限りはほぼ水平だったりする。もしかして自分が傾いているのか?

 そんなわけで、気泡の位置で水平を確認するアナログな水準器では、どうしても正確性を追求しきれないように感じていた。たとえば1度くらい傾いていれば気泡もそれなりにズレるからわかるだろうけれど、それ以下の0.1度とか0.2度だとさすがにわからないのではないか。筆者はその真実を解き明かすためアマゾンの奥地へと旅立った(Amazonで買い物した)。

購入した「Huepar デジタル角度計」の同梱物。携帯ポーチとドライバーが付属する
背面の電池のフタはねじ留めされているので、付属ドライバーで開け閉めする

 購入したのは傾きを液晶画面に表示してくれるデジタル水準器。単三形電池2本で動作する。手のひらサイズで厚みもありゴツい印象だが、外観デザインには現場で使う道具みたいな雰囲気のタフネスさを感じる。一般的なアナログ水準器と同じくマグネットを内蔵しているので、計測する箇所が金属であればガシッとくっついて両手で細かな角度調節の作業がしやすい。

 この製品の一番のポイントは2軸の同時計測に対応していることだ。直立させた状態では左右方向の傾きを、画面を上に向けて寝かせた状態では横方向と奥行き方向の傾きを、それぞれ0.01度単位で表示する。数値とともに気泡を模した簡易的なグラフィックでも確認可能だ。ただし画面表示には1秒ほどのタイムラグがあるので、計測箇所の傾き調整をしながら数値を読み取るときには注意したい。

モニターの水平を計測中

 水平から0.1度以内になったときにアラームを鳴らす機能は、水平を探しているときにはかなり便利。縦置きにすると画面表示が縦向きに切り替わるのも気が利いている。ある角度を基準にそこからの角度差を表示する比較測定の機能なども備えていて、家庭でのDIYには大活躍してくれそう。水平だとすっかり思い込んで使っていたテーブルや机を計測してみると、実際には0.3~0.4度ほど傾いていることがわかったりして、人間の感覚というのはアテにならないんだなあ、とあらためて感じたりもする。

テーブルの水平を計測中。意外と傾いている
ちょっと見にくいが、90度付近で計測するときは画面表示が縦向きになる

 じゃあ、アナログ水準器の気泡を見て水平を出したとき、それはどれくらい正確なのだろうか。アナログ水準器のすぐ隣にデジタル水準器を置いて計測してみたところ、0.05度というわずかな差に収まった。アナログの水準器と言っても、意外なほど高精度に正しく水平を計測できるんだなあと感心してしまった(あくまでもデジタル水準器の値が完全に正確である、という前提だが)。

アナログ水準器で水平を出した状態でデジタル水準器の値を確認すると、0.05度と表示された

 ただ、傾きがゼロなのかそうじゃないのかが数値で見えないアナログ水準器には、完全な水平にできたことを確認する術がない、という弱みが残る。自分の感覚が信じ切れず、気持ちに微妙なもやもやを抱えながら日々を過ごすことになる……ような気がする。

 しかしデジタル水準器なら明確に数値で見えるので完全な水平にできるし、水平にするのがもし困難だったとしても、その値が十分に小さければ妥協するという判断もできる。余計なストレスを抱え込まず、心の安寧を保てるという意味でも、デジタル水準器はマストバイなアイテムではないだろうか。

製品名発売元実売価格
デジタル角度計 AG03huepar5090円
Amazonで購入