本日の一品
ようやく届いたレトロ携帯ゲーム互換機「Analogue Pocket」の完成度
2022年1月6日 06:00
今回ご紹介する製品がネット上に初めてお目見えしたのは、2019年のことでした。
やがて2020年にプレオーダーが開始され、本当に完成して製品が届くのか半信半疑でオーダーして待つこと1年あまり。途中、生産が遅れている報告が送られてはきたものの、コロナ禍に突入するに至り連絡がぱったり途絶えました。
ああこれは計画がポシャったかな、となかば諦め、製品のことを忘れかけていたころに、ひょっこり海外から荷物が到着しました。というわけでぜひご紹介させてください。Analogue社が開発したレトロ携帯ゲーム互換機「Analogue Pocket(アナログ・ポケット)」です。
Analogue Pocketは、「ゲームボーイ」や「ゲームボーイアドバンス」のカートリッジほか、オプションのアタッチメントを装着すれば「ゲームギア」や「ネオジオポケット」など、さまざまなレトロゲームのカートリッジに対応する携帯ゲーム互換機です。
Analogue OSという同社が開発した独自のOSで動作しており、このOSを、同社が開発するレトロゲーム互換機の基幹として発展させていくようです。
レトロゲームが動作する互換機なら世にありふれています。筆者が本製品に強く心惹かれたのは、そのスタイリッシュな外観です。具体的には記事の画像をご覧ください。
製品が届いて箱を開封したとき、Web上で見て思わず魅了されてしまったイメージそのままの姿があることに震えました。
モノとしての完成度も高いと思います。本体のさらりとした手触りや、十字キーやボタンを押し込んだときの感触も良好で、ゲームカートリッジを入れていなくてもずっと触っていたくなります。
本体を握り込んだ際、ちょうど人差し指が届くあたりの位置に「L/Rボタン」も備えています。
もちろん、携帯ゲーム機として過不足ありません。筆者が30年くらい前に購入した初代ゲームボーイ向けのゲームも、20年くらい前に購入したゲームボーイアドバンス向けのゲームも支障なく動作します。
面白いのは画面モードを切り替えられる点。1600×1440ピクセルの高精細なLEDディスプレイ上で、懐かしいゲームボーイ風の画面を再現して遊べるのは愉快です。
ちなみに筆者はオプションをまったく購入しなかったのですが、HDMIでTVに出力できたり、Bluetooth接続のコントローラーを使えるようになったりする専用Dockは買っておけばよかったと思いました(これから購入しようと思います)。
また、ゲームボーイサウンドを再現したシーケンサー/シンセサイザー「nanoloop 2」を本体に内蔵しているのも大きな特徴です。
いわゆる8bitミュージック・チップチューンがお好きな方なら、ゲームボーイが「楽器」として使われることがあるのはご存じの通り。楽器として用いるには専用のカートリッジや改造が必要になるところ、本製品はこれ一台で完結します。
本体にステレオスピーカーまで備わっているので、ゲームボーイサウンド好きの筆者はドラムパターンを並べて再生して遊んでいます。
Analogue社は今後、Analogue OSを搭載した製品を開発・発展させていくようです。Analogue Pocketの完成度を見る限り、今後にも期待して良さそうだと筆者は思います。
もし製品について気になった方は、Analogueの公式Webサイトをご確認ください。ふたたび注文も受け付けはじめているようです。届くのはちょっと先になりそうですが……。待つ覚悟がある方には、ぜひともオススメしたい一品です。
製品名 | 発売元 | 価格 |
---|---|---|
Analogue Pocket | Analogue | 219.99ドル |