本日の一品

13.3インチのポータブルモニターをゲット、ThinkCentreとセットで「超スペースセーバーPC」に

 コロナ禍で企業でもテレワークが推奨され、モバイルパソコンが過去にない出荷量のようだ。個人宅でも今や高速なネットワーク環境は当たり前。今回のように従業員が在宅勤務の必要な場合には簡単に持ち帰ることのできるモバイルパソコンの価値が更に見直された感じだ。

Amazonのタイムセールで13.3インチ12000円のポータブルモニターを買った

 モバイルパソコンと同時に昨今の売れ筋にモバイルディスプレイとかポータブルモニターと呼ばれる13.3インチ~15.5インチ画面サイズのコンパクトなディスプレイも種類が増加し、選択の幅が広がった。もちろんこれもレガシーな従来のパソコン作業に加えてZoomやSkype、Teamsなどのビジュアルコミュニケーションのための画面の必要性からだろう。

 今回、筆者はモバイルパソコンの2台目の拡張ディスプレイとしてだけではなく、狭い場所でも使える省スペースデスクトップパソコンのディスプレイとしても使えるポータブルモニターを購入した。

カテゴリー名なのか商品名なのか分からないネーミングのPorpoise社の商品
同梱品には専用カバーも入っている

 買ったのは“Portable Monitor”とパッケージに記されたPorpoiseブランドの13.3インチIPS液晶、1920×1080 のフルHDディスプレイだ。

 一般的に現在の売れ筋は15.6インチクラスの1万8000円~2万円前後のフルHDディスプレイだが、今回、筆者が購入した製品は13.3インチと流行の先端から見ると一回り以上小さなディスプレイ。それが理由かどうかは知らないが、なんとAmazonのタイムセールでの購入価格は税込み1万2041円だった(4月11日現在は1万6000円前後、4月16日には1万2500円)。

カバーは2段階の角度設定可能なスタンド兼用だ
外部入出力は本体左側に集中配置されている
アルミニウム板にネジ止めというローコスト構造だが、綺麗に加工されている

 付属品は本体に加えUSB-ACアダプター、USB給電Type-Cケーブル、USB Type-C-Type-C DISP Altモード給電出力ケーブル、HDMI~ミニHDMIケーブル、取説、本体専用カバースタンドの合計7点。専用カバースタンドは本体にマグネット吸着し、2段階の傾斜を取ることの移動や保管時に液晶部分をプロテクトするカバー兼用スタンドだ。

 Porpoiseブランドのポータブルモニターはコンパクトではあるが、側面にはオーディオ出力端子、受電用のPD-Type-Cポート、Type-C Disp Altモードポート、miniHDMIポート、設定用ジョグダイアルが用意されている。

 本体の成形は非光沢ブラック塗装のアルミ板を採用しネジ止め方式。低コストな製造手法ではあるがしっかりした構造となっており好感が持てる。

 早速、今回筆者が自宅で使用する省スペースデスクトップ機である“ThinkCentre M630e Tinyと組み合わせてみた。Porpoiseブランドのポータブルモニターは小さなThinkCentre Tinyを縦置きした場合とほぼ同じ高さ。

ポータブルモニターをサンワサプライのタブレットスタンドを利用してThinkCentre M630e Tinyの平置きボックスの上に乗っけると目指した超スペースセーバーパソコンだ
今回のポータブルモニターと組み合わせるThinkCentre M630e Tiny
ThinkCentre M630e Tinyを縦置きすると落ち着いたミニデスクトップPCになる

 ThinkPadのオプション製品である外付けUSBキーボードを取り付けるとメーカーセットアップのデスクトップパソコンのような佇まいだ。TrackPoint搭載のコンパクトながら評価の高いキーボードとの組み合わせでマウス不要でより省スペースを実現できる

 この状態で実際にしばらく使ってみたが、Webブラウジングや文章書きならポータブルモニターの縦使用も悪くない。今回はサンワサプライのタブレット用伸縮アームスタンド(PDA-STN39BK)をあわせて使ってみたが縦横の回転は極めて容易だ。

 ポータブルモニターを縦にしたついでに、タブレットスタンドごとThinkCentre M630e Tinyのボックスを平置きにしてその上に載せてみたところ、ほぼ理想的な省スペースデスクトップパソコンができあがった。

 ファーウェイやサムスン電子のスマホのように、Type-Cケーブルで外部ディスプレイと接続してパソコンのようにデスクトップ環境を表示出来るモデルであればPorpoiseブランドのポータブルモニターは間違いなく更に役に立つだろう。

 もちろん、Type-C DISP AltモードのType-C映像出力をもったパソコンとケーブルがあれば、外部のセカンドディスプレイとして使用できる。筆者はType-Cポートが2個だけしかないThinkPad X1 nanoのThunderbolt 4出力のType-Cポートに接続してThinkPadのWindows拡張ディスプレイとして使用することもできた。

ポータブルモニターはファーウェイやGalaxyスマホなどと接続することでパソコンのようなUI環境で活用できる
もちろんThinkPad X1 nanoなどのWindowsパソコンとThunderboltケーブルで接続して拡張ディスプレイとしても使用できる
専用ケースが少しだけ重いので軽量化を狙ってMOFTの折りたたみ式タブレットスタンドに変更して使っている

 コンパクトでアウトドアでの仕事でも持って行って使えそうなPorpoiseブランドのポータブルモニターだが、標準付属の実測253gあるブックカバー型カバーの代わりにMOFT製の折りたたみ型のタブレットスタンドを張り付けたところ、取り回しも楽になり100gほど軽量化できた。

 最終的にPorpoiseブランドのポータブルモニターの携帯重量は実測653gとなり、これならThinkPad X1 nano(931g)やUSBケーブルと一緒にまとめて持ち出しても1700g前後になりそうで、出張先でのマルチディスプレイ環境も現実に手の届く範囲となるだろう。

製品名発売元購入価格
ポータブルモニターPorpoise1万2041円