本日の一品

電源タップをデスクに固定し、片手での抜き差しを可能にするタップホルダー

 デスク周りの作業効率を上げる方法の一つに、電源タップをデスクに固定するというワザがある。というのもタップを固定しておけば、プラグの抜き差しを片手だけで行えるようになるからだ。ノートPCなど、電源ケーブルやアダプタをひんぱんに抜き差しする環境では、これができるか否かで効率がまったく違ってくる。

 ではどうやって固定するか? というと、ネジによる固定、マグネットでのスチール面への吸着、クランプ式でデスク天板に挟んでの固定など、さまざまな方法がある。ただし多くの場合、これらはタップ自体にそうした固定機構が備わっていることが前提で、手持ちのタップをデスクに固定する決め手となる方法は、これまで存在しなかった。

上のクリップでタップを挟み込み、下のクランプ部でデスクに固定する仕組み
タップは斜め上を向くように設計されている。角度の変更はできない
背面はケーブルを通してスッキリ見せるためのケーブルホルダーがある

 今回紹介する「テーブル用タップホルダー」は、こうした固定機能を持たない市販のタップを、デスクやテーブルに固定できる画期的な製品だ。これがあれば、集中スイッチの付いたタイプ、ひねってロックをするタイプなど、好みのタップをデスクに固定し、片手での抜き差しを行えるようになる。ありそうでなかった製品だ。

デスクに取り付けたところ。厚み10~50mmまでの天板に適合する
反対側から見たところ。一体型の製品にある、向きを180度回転できる機構はない

 注意が必要なのは、タップの厚みが最低40mmは必要なことだ。最近のタップはスリムな製品も増えているので、よく調べずに購入すると、本製品で挟めないケースもある。パッケージには(適正範囲は)「40~55mm」と明確に記載されているのだが、ホームページには記載がないので要注意だ。またクランプで挟めるテーブルの天板厚みは「10~50mm」なので、こちらも併せて気をつけたい。

クリップを上に引っ張り、タップを挟む仕組み。最低でも40mmの幅が必要

 また、全長が30cm近くもあるような長いタップを挟むと、中央部だけをつかんだ状態になり、端のほうのコンセント口への抜き差しがかなり不安定になる。どうしてもという場合は、本製品を2つ並べ、タップを左右から支えるなどの工夫も必要だろう。

思いのほかガッチリと固定されるので、片手での抜き差しも余裕だ

 非常に便利ゆえ、筆者宅ではすでに3つも導入されているこの製品だが、OEMと見られる同一形状の製品が、複数のメーカーから発売されている。今回紹介しているヤザワの製品は、実売1000円を切るリーズナブルな価格で、複数の導入にもぴったりだ。コンセントを抜き差しする時のストレスを軽減できる製品として、デスク以外にリビングやキッチンなどにも積極的におすすめしたい。

製品名発売元価格
テーブル用タップホルダー(H8HOLDER)ヤザワ968円