センサーを合体させ、話しかけなくても反応があるスマートスピーカー「Amazon Echo Flex」

　スマートスピーカーの低価格バージョンが登場した。Amazon Echoの新製品、Echo Flexだ。Amazonにおける通常時価格は10％消費税込、送料込で2980円。スマートスピーカーは特価で販売されることはよくあり、これまでも小型版は3000円程度で売られることはよくあった。しかし、スピーカー別付けのEcho Inputのように機能限定を除けば、常に約3000円で手に入るというスマートスピーカーははじめてなのかもしれない。

Echo Flexとモーションセンサー

　スマートスピーカーに求めるものは人それぞれだが、筆者はスマートスピーカーに音質を求めないので、できれば安くてコンパクトなものがいいと思っている。そして、複数台あると便利なこともわかってる。そんなときに登場した3000円程度のスマートスピーカー「Echo Flex」となる。しかもコンセントに直接差し込むため、設置場所によっては非常にすっきりと収まる。

　2980円という安さが気になるが、Echo Inputの例もあり、スピーカーが0.6インチとEcho Dotの1.6インチよりもずっと小さく簡易的なものにするとコストを下げられそう。逆に言えばスピーカーにコストをかけなければここまで安くできるのがスマートスピーカーということになる。

Echo Flexは本体ぎりぎりサイズの箱と説明書だけ。Amazonのあの輸送箱があっての小さい箱なのかもしれない

　その一方、USBポートがあり合体して使えるセンサーとライトが用意されている。ここには何か付けたくなるのが人情というもので、センサーのほうを選択した。センサーもライトは1780円で本体と合計4760円。

　センサーを選択したのは玄関のコンセントに設置すれば、自動で「おかえり！」を言ってくれるほか、帰宅することで自動でいろいろなことを設定できるため。単体のセンサーを購入してもよいが、Echo Flexであれば簡易的なスピーカーでなにか音を出すこともできそうだし、Amazon Alexaのスキルでさまざまなことができそうだと思ったこと。

　そこで、発売前にポチっとオーダー。Echo Flexはこの安さのせいか人気で、発売前にオーダーを入れたものの発売当日の納品が間に合わせず、少し遅れて到着。実際に試してみると予想どおりの動きがあまり迷うことなく設定できた。

USBポートがある

　少し使ってみるとスピーカーの音は音楽を聞くには合わない簡易的ではあるもののスマートスピーカーの応答用としては問題なし。センサーも十分な感度で検知してくれる。

モーションセンサーとはUSBポートで接続する

合体したEcho Flexとモーションセンサー

コンセントに挿してみた

　センサーによる動作は、Amazon Alexaアプリから「定形アクション」のところから設定する。「おはよう」や「やあ」としゃべらせてみたり、音楽を流してみたり、Amazon Alexaに連携したスマートコンセントを操作したりした程度だが、じっくりと設定することで、かなり有効。時間帯を設定した動作とすることで出勤時と帰宅時の動作を分けることもできる。

「定形アクション」から設定する

トリガーは検出と未検出の両方。未検出はタイマーがある

しゃべらせる内容は定形のほかに自由に設定できる。短く設定してみた

センサーの前に人が近づいたとき、「やあ」としゃべる

　例えばお店の入口付近のコンセントに挿しておけば、たった4760円でお店の入店時にAmazon Echoの声で「いらっしゃいませ」を言わせることもできそうだし、プラスアルファでスマート動作もできそうだ。

　そんな応用も考えつつ、ひとまずは近づいたときに「やあ」と言わせておくスマートスピーカーにしてみた。こちらからしゃべらないと何もしないスマートスピーカーに比べて、少し温かみを感じられるスマートスピーカーになりそうで、ちょっとうれしい。