本日の一品

無線オーディオ時代への橋渡し、Bluetoothトランスミッター「UP-ATC」

 世の中から、イヤフォンジャックがどんどん消えつつある。主にスマートフォンから。こちらがそれに対応してBluetoothイヤフォンで態勢を整えたら、今度はイヤフォンジャックがある機器につながらない。

 具体的にはNintendo Switchがそうで、出先で遊ぼうと思ってBluetoothイヤフォンを耳に突っ込んでからBluetooth接続に対応していないことに気づいて呆然としたことがある。そんな悲しい思いをしなくても済むように、Bluetoothトランスミッターというものが存在している。

USB Type-C接続のBluetoothトランスミッター「UP-ATC」

 プリンストンから発売されている、USB Type-C対応ゲーミングサウンドトランスミッター「UP-ATC」がそれにあたる。USB Type-Cコネクタに刺して、音声をBluetoothで出力してくれるアダプタだ。Bluetooth4.2、プロファイルはA2DPとAVRCPに対応している。また、クアルコム社のaptX Low Latencyコーデックに対応して、低遅延で転送できるのが特徴だ。

手のひらサイズで6gと小型軽量
技適も当然取得済

 使い方は至って簡単、USB Type-Cポートに刺して、接続ボタンを押してBluetoothイヤフォンと接続するだけだ。プリンストンのゲーミングブランドから発売されており、ゲーム機での使用を想定しているが、USB Type-Cコネクタであればたいていの機器で使えるようだ。実際、Surface Goでも問題なく使えた(Surfaceは単体でBluetoothイヤフォンと接続できるので、あまり意味はないが……)。

 Nintendo Switchで使ってみると、普段使っているBluetoothイヤフォンが使えるのがとても快適だ。これまで、本体かテレビのスピーカーでしか聞いていなかったゲーム音声を、気兼ねなく大音量で聞けるのは新鮮。あいにく持ち合わせがなく、シビアなタイミングを要求される音ゲーは試せなかったが、普通のアクションゲームを遊ぶ限りではまったく遅延は感じなかった。

Nintendo Switchに接続。2つの黄色いボタンはペアリングボタンで、Bluetoothオーディオ機器を2台同時に接続できる

 面白いのは、2台のBluetoothイヤフォンを同時接続できる点だ。出先だけでなく自宅で複数人数プレイを楽しむ際にも、周囲に迷惑をかけずに大音量で遊べる。Type-C → Aに変換するコネクタも標準添付されているので、携帯ゲーム機以外にも、PCや据え置きゲーム機で活用できる。手のひらに収まる小サイズ、かつ6gと軽量なのでカバンに忍ばせておいても負担にならない。Bluetooth時代過渡期の橋渡し的製品かもしれないが、ひとつ備えておくのも悪くないだろう。

USB Aへの変換アダプタも同梱。PCやコンソールゲーム機でも使える
PCにUSB Type-Cポートがあるなら直接使える
商品名メーカー価格
UP-ATCプリンストン7085円(税込)