本日の一品
スマホや“OK Google”より使いやすい「タイムキューブ」
2019年8月26日 06:00
“タイマー”ってのは古くからのガジェット系アイテムの王道だ。歴史的にも長いタイマー系の代表選手は、ほとんどの人が子供の頃から社会人になってもずっとお世話になっている「目覚まし時計」だろう。あるいはストップウォッチやキッチンタイマーも身近な存在だ。
これらの便利なアイテムは、スマートフォンやかつてのPDAの基本アプリケーションとしても当然のように組み込まれ、現代に至っている。
ICTの世界では常に、レガシーな道具の便利な機能を取り込み、より汎用的な何でもできる新しいハードウェアが登場してくる。結果として、今度はレガシーな道具がより優れたユーザーインターフェイスを備え、ユーザーフレンドリーな道具となって再生することも多い。
今回ご紹介する商品は、「Time Cube」(タイムキューブ)と名付けられたカウントダウン型のタイマーだ。
市場に存在するカウントダウンタイマーの多くは、まずカウントダウンする時間の長さを設定する。そしてスタートボタンを押すことによってカウントダウンが開始される仕組みが一般的だ。
これは、より複雑な機能と拡張性を有するスマホのアプリも同様だ。フレキシブルに細かな時間設定が出来ることは素晴らしいことではあるが、いつも同じ時間をカウントダウンしたいシーンでは、時間設定が単に毎回の面倒な作業となることも多い。
代表的なケースとしてはカップラーメンの“待ち時間”の3分間設定だ。ガジェット系のカウントダウンタイマーのほとんどでは、3分という時間をセットし、その後、スタートボタンを押すという操作になる。もちろん多くのスマホアプリでもそこは同様だ。
加えて、スマホアプリなら、多くのアプリの中からまずは目的のアプリを見つけて起動する必要がある。その点、カウントダウン専用タイマー・ハードウェアであるタイムキューブは極めてシンプルだ。
ユーザーは自分がよく使うカウントダウン設定時間に合ったタイムキューブを、数種類の中から選んで購入する。各製品には、長さの異なる4種類のカウントダウンタイマーが事前設定されており、キューブの表面にその時間を記してある。
筆者が購入したタイムキューブは青(カウントダウンタイマーは1分、3分、5分、7分の4種類)と赤(カウントダウンタイマーは5分、10分、20分、25分の4種類)だ。これら以外のカウントダウンタイマーが必要なユーザーは別のカラーのモデルを探して購入する必要がある。
使い方は取説を見るまでもなく超簡単だ。タイムキューブの動作の為にはまずは単4乾電池2個を電池ボックスにセットする。あとは使用時に本体のスライド式の電源スイッチをオンするだけ。最も右側の位置が電源オフ、左にひとつスライドすれば小音量でオン、もう一段左にスライドすれば大音量でオンだ。
実際にタイムキューブをスタートさせる時も極めて簡単。キューブ上の6面のうち4面に記述された、目的のカウントダウンの時間の書かれた任意の面を上にしてただ置くだけだ。内部の仕組みが置かれた向きを判断してスタートする。そして、ターゲット時間になれば設定した音量で知らせてくれる。
お知らせの音を止めるには、キューブの何も書いていない面を上にして置けば即座に静かになる。カウントダウンの途中でも、詳細な残り時間を知りたければ、側面の液晶画面で残り時間をいつでも確認できる。
ありきたりだが、筆者はラーメンタイマーとしてタイムキューブを使うことが多い。よく似た目的の紅茶タイマー、接着や塗装面の仕上がり時間の管理や、学習ドリルの時間管理、エクササイズや顔パックの時間管理等にも向いているだろう。
発想的には、四半世紀以上昔にあった、設定不要で午前7時にしか鳴らないカード型目覚まし時計と類似している。多少複雑だが、工夫次第でアプリでそこそこ出来てしまうスマートフォンのような汎用モノが登場してくると、必ず出てくるよりシンプルな目的特化を極めたレガシーガジェットの反撃が面白い。
商品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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Time Cube | じゃんぱら | 700円 |