本日の一品

コネクター差し替えでマルチに使える、Type-Cにも対応した4WAY USBケーブル

通常は両端Type-Cコネクターのケーブル。ちなみに高速充電を行うUSB PDには非対応

 リバーシブル仕様の新しいUSBコネクターであるUSB Type-Cは、パソコンはもちろんスマホでも徐々に普及が進みつつある。もっとも今はまだ普及は始まったばかりで、手元に複数のデバイスがある場合、ひとつがType-C、残りはすべて従来のmicroB(microUSB)、ということも多い。それゆえ、外出時や旅行時に持ち運ぶケーブルは、両方を用意しなくてはいけない場合がほとんどだ。

 こうした場合、コネクターを差し替えることで複数の規格に対応できるケーブルを1本持っておくと、何かにつけて重宝する。今回紹介するミヨシの「USB Type-C 搭載 4in1変形モバイルケーブル」は、両方のコネクターを差し替えることで4通りの使い方ができる製品だ。

4通りの使い方が可能。ふだん使っているType-C充電器が手元になくStandard-Aコネクターから充電しなくてはいけない場合や、手持ちのType-C充電器から充電したい機器がmicro BとType-Cの2種類ある場合など、本製品が1本あればどの組み合わせにも対応できる

 片方のコネクターはStandard-Aコネクターで、差し替えによりType-Cコネクターにもなる。もう一つはのコネクターはmicroBコネクターで、差し替えによりType-Cコネクターにもなる。これにより、2×2で4通りの使い方ができるというわけだ。

オレンジ色のコネクターを外すとStandard-Aコネクターが出現する。こちらは常に給電側となる
青色のコネクターを外すとmicroBコネクターが出現する。こちらは常に充電側となる

 一般的に、両端がUSB Type-Cコネクターのケーブルは、内蔵のチップによって給電側と充電側を判定しているが、本製品はもっとシンプルに、Standard-Aコネクターのある側(オレンジ色のコネクター)が給電側、microBコネクターのある側(青色のコネクター)が充電側とみなされる。A-Cケーブルに変換アダプターを追加したような構造ゆえ、このような仕組みにならざるを得ないのだろう。

色の付いたパーツをスライドさせてコネクターをロックする。独特な仕組みゆえ少々コツがいる
外したType-Cコネクターを反転させたところ。常にこちら側にしか反転させられず、やや邪魔に感じることも

 テスターで調べた限りでは、A-Cケーブルに必須とされる56kΩ抵抗もきちんと内蔵しているが、上記のような設計ゆえ、両端Type-Cのケーブルとして使う場合はうっかり指し間違えないようにだけ注意したい。試しに逆向きに挿してみたところ給電は行われなかったので、逆方向に電力を供給しようとして機器が壊れるなどの心配はなさそうだが、つないだはずが充電できていなかったということは容易に起こりうるからだ。

 また、ケーブル規格はUSB 2.0なので速度面でのメリットも特にない。とは言え、給電側がStandard-AとType-C、充電側がmicroBとType-Cという状況は下手をすれば数年は続くと考えられるだけに、外出時や旅行時に最小限の荷物で乗り切るにあたり、1つ持っておくとしばらくは重宝する製品だと言えそうだ。

製品名販売元価格
SCB-4T10ミヨシ2240円