てっぱんアプリ!

参考資料の表示はスマホが便利。PCのサブモニターにする「spacedesk」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: spacedesk
開発者: datronicsoft
価格: 無料
対応OS: iOS 9.3 以降、Android 4.1 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード:  iOS Android

 PCで仕事中、書類にデータを転記するときに、いちいちウィンドウを切り替えて情報を参照していたりはしないだろうか。そんな手間をかけるくらいなら、「spacedesk」で手元にあるスマートフォンをPCの2つ目のモニターにしてしまおう。

スマホを簡単にPCのサブモニターにできる「spacedesk」

LAN接続で高速描画。解像度に応じて文字サイズ調整を

 「spacedesk」は、スマートフォンをWindows PCのサブモニターにできるアプリ。スマートフォンと同じLANに接続しているWindowsから利用することが可能だ。本アプリをスマートフォンにインストールし、さらにWindows側に専用のサーバーソフトをインストールしてお互いに起動、スマートフォン上に表示される接続候補のWindowsマシンを選べばすぐにWindowsのデスクトップが表示される。

 本アプリでは細かな設定なしに高画質で遅延の少ない表示が可能だが、スマートフォンの画面サイズによってはWindowsのデスクトップ解像度の設定を変えた方が見やすくなる。高解像度のディスプレイをもつスマートフォンだと文字がかなり小さく表示されてしまうので、Windowsの設定にある「拡大縮小とレイアウト」で文字サイズを大きめにするのがおすすめ。画面の向きも用途に応じて「縦」と「横」から選ぼう。

Windows側でも専用のサーバーソフトをインストール
インストール後、起動して待機状態にしておく
スマートフォン側でアプリ起動。接続するWindowsマシンを選ぶ
デスクトップが表示された
解像度に合わせて文字サイズのスケーリングを設定
縦に長くスクロールするようなアプリを使うことが多いなら「縦」に。ただしスマートフォン本体の向きに合わせて解像度が変わるようにもなっている

画面タッチも、マウスでもデスクトップを操作可能

 スマートフォンの画面に表示されたWindowsのデスクトップは、画面タッチでマウスカーソルを動かすことができ、クリックやドラッグなども可能。もちろんWindows側からはセカンドモニターとして扱う形になるので、マウス操作でスマートフォン画面内のデスクトップを操作するのもOKだ。

 一番の使いどころとしては、参照頻度の高い資料を常に手元で表示させておくことで、PC作業を効率化するというもの。1画面内の情報量が少ないスマートフォン版のアプリではなく、よりリッチなWindows版のアプリで表示しておきたいサービスがあるときにも便利だ。

 打合せ中、共有したい情報があるときに対面の相手にPCの画面をわざわざ向けるのではなく、スマーフォンの画面を向けてそこで確認してもらう、なんて活用方法や、PC画面をスマートフォンで“持ち運ぶ”ような使い方も考えられそう。

資料を頻繁に参照するとき、あるいはWindows版アプリの情報量の多い画面を表示させたいときなどに便利