秋月の冷陰極管を停電時照明に
以前にエントリした秋月電子の激安冷陰極管の話。コレをプロトタイパーズで使ったんですけど、そのときに「あ、これはイイかも」と別の観点から思った。
プロトタイパーズでは、冷陰極管を撮影用照明として使うための工作を紹介している。が、この手の冷陰極管(キット)、計画停電時に使う照明としてイイかも、と。
冷陰極管は、細い蛍光管ですな。液晶のバックライトとかに使われたり、多機能ハンドライトの蛍光管照明として内蔵されていたり。そう言えば非常出口などのバックライトにも使われているんだっけか!?
ともあれ、消費電力がわりと低くて、手元などを照らす程度の明かりとしても使える蛍光ランプなのだ。小型で(と言うより短くて)、電池で光るものもけっこーある。
秋月電子通商は何種類か冷陰極管セットを扱っていて、まず、どれも安価。それから使いやすいセット品となっていて、冷陰極管とインバータと電源をつなぐ程度で光らせられる。拙者はほぼ全部試したが、たとえば「24cm冷陰極管+インバータセット(3mm管)」や「15cm級冷陰極管+インバータセット」は「セット部品と電池をつなぐだけ」で光りますな。
より具体的に言えば「15cm級冷陰極管+インバータセット」なら5~12Vの電圧をかければ点灯するので、006P電池(四角い9Vのアレ)で光る。乾電池4本直列でも光る。けっこー明るく見える光が均等に出るので、停電時の手元明かりとしても実用的だ。
つまり、こういうセットを買って、全然買い占められていない006P電池とかと組み合わせたりして、電池で使える停電用照明器具を自作するのはアリだな、と。ただ006P電池はこういう照明に使うにはあまり経済的な電池とは言えないので、一時しのぎ的に使って、その後は電源をエネループなどの二次電池に置き換えていくといいと思う。
た、だ、し、冷陰極管の工作~使用について、超スゲく注意すべき点がある。それは、感電。冷陰極管を光らせるには高電圧を発するインバータが必須。インバータや冷陰極管の電極が高電圧になるので、触れると感電する。上記リンクでは「インバーターに触れるとピリリ」とかサラリと書いているが、実際は「ピリリ」どころじゃないですな。もちろん肉体的に危険だが、それ以上に精神的なショックが凄いと思われるので、マジで注意して欲しい。
そのうえで上記セットを買って工作しようと思う方は、セットと一緒に、使う電池に合った電池ボックスや電池スナップ、スイッチなどを買うのも忘れずに。セットを納めるプラスチックなど絶縁性に優れたケースも欲しいところ。
秋月電子通商の「24cm冷陰極管+インバータセット(3mm管)」。なんと300円!! 物凄い安さなので思わず買ったほうがイイっすよ | このように冷陰極管とインバーターが接続された状態で売られているセットなのだ。直流の電源につなぐだけで光らせられるヨ♪ | 24V程度の直流を加えると点灯する。18Vあたりから光り始め、最大48Vまで対応とのこと。写真は24Vを加えて光らせているところ |
こちらは「15cm級冷陰極管+インバータセット」。5~12Vで光らせられる。ので、電池での使用も現実的。ただし感電には超注意!! | プロトタイパーズではこのように箱に詰め、撮影用照明器具として工作した。006P 9V電池でもちゃんと光る、カワイイ照明ですな | ニャンバータってニャにかしら? ピリリどころじゃないらしい。ショックなのね。かなりショックらしいよ。ニャ。ニャ。的な |