スタパ齋藤のApple野郎

久しぶりにバッファローのNASを使ってみたら……?

 んんん~? なんだコレ!? 半年くらい開けてなかった収納棚から、白い箱が出てきた。……あっコレ、NAS(ナス/Network Attached Storage/LAN経由でPCに接続するストレージ)だ。

 透明の滑り止めが黄色っぽく変色しているので、けっこう古いNAS。調べてみると……。

 バッファローの「LS-WSX2.0L/R1WHJ」というNASであった。バッファロー……「バッファ郎」でしたっけ? 大ヒットプリンターバッファから取ったブランド名だ。

 プリンターバッファというのは……昔のパソコンはプリント中はプリント処理にかかりきりで、ほかの処理ができなかった。そこでプリンターとパソコンの間にバッファという装置を挟み、プリント処理をプリンターバッファに任せることでパソコンをプリント処理から解放し、ほかの処理をさせた。

これがプリンターバッファのバッファ郎じゃなくてぇー、バッファローの「LS-WSX2.0L/R1WHJ」というNASだ。

 いつ買ったんだろう~。使ってみればわかるか。

 ていうかこういうのって専用アプリ使う……んでしょ確か? アプリってまだあるのか? と思って調べたら「あった」。

 えーっ!? アプリの最終更新日が2012年! 動くのか? いまのMacで? って使ってみたら動いた!

専用アプリを使ったらわりと容易にNASが使えるようになった。……1TBのHDD×2をRAID 0で2TBストレージとして構成して使っていたらしい。RAID 1じゃないのかー当時の俺。ふーん。
LANにアタッチされるまで5分以上かかった感じで、途中「あー壊れちゃってた?」とか思ったが、元気に動いてくれたのであった。
LAN上のHDDとしてPCからアクセスでき、さらにスマートフォンアプリによりモバイル回線経由でもアクセスできた。

 NASに残っていたファイルを調べてみたら……あらま~2014年6月が作成日のファイルだ。10年前のNAS。このNASは2011年12月中旬発売であった。自分の記事中にこのNASを使っているという記述があった。

 このNAS、2014年には買って、2017年までは使っていた、らしい。その頃は……ちょうどメインマシンのOSをWindowsからmacOSに乗り換えた時期。

 ふぅぅぅ~ん。な~んか興味深い。最後にメインマシンのOSとして使ったWindowsは、そうだったWindows 7を気に入って使っていたが、Windows 8になって「無理~」って感じでmacOSを試して……みたいな流れを思い出した。

そうか使いにくいから放置してたのか!

 でも10年前に買ったNASが現在でもフツーに動いて、容量もそこそこあって、モバイルアクセスもできて、ちゃんと使えるじゃん! 軽く感動した!!! じゃあ使いましょう~。

 ということでこのNASを使い始めたが……ある程度使うとスマートフォンアプリの使いにくさを痛感。「WebAccess i」というアプリが、かなり使いにくいのであった。「ファイルのアップロードとダウンロードは普通にできるが、ほかの機能性はちょっと……」みたいな? 「いやこのアプリ使うくらいならNASはヤメてクラウドサービス使うわ~」的な?

 あっ!!! そうだ!!! 思い出した!!! だからこのNAS大して使わなかったんだ!!! 使いにくいから面倒になって放置していたのであった!!!

 ……まあでもモバイルアクセスじゃなくてローカルでNASとして使うならフツーに便利なんスけどね。でもNASはやっぱりUSB接続ストレージとかより遅いケースが多いので、自宅ではUSBなどの外付けストレージを使う。モバイルアクセスが使いにくいNASって、結局使わなくなっちゃいますな。

 いやーでもこういうNASとか使うと、iCloudとかGoogleドライブとかDropboxとかって使いやすくできてるんだなー、と。しかもある程度の容量までなら無料だし。複数の無料クラウドを使い分ければ、NASじゃなくてもいい時代なのかも。

 ……と思ったあたりで、あることを思い出した。面倒なのでけっこう長く放置している案件を思い出してしまった。

クラウドに預けるか、出先からはモバイル回線で自宅のNASにアクセスするか

 ここ数年、扱うデータは全部クラウドサービスに置いちゃおうかなーとか思ったりしている。でも、そう思うのをやめたりもしている。

 メモによると、2015~2016年頃にいったん「全データクラウド移行作戦」を開始したっぽいが、直後にヤメている。確かコレ、Google Chromeのブックマークのトラブルがあって「やっぱりクラウド経由でSYNCとか不安」「クラウドに大切なデータ置くのも不安」みたいになって、ヤメたように記憶している。あとMacやiPhoneのメモの同期がおかしくなったのもその頃に経験したような記憶がある。

 さておき、そくらいの時期から、QNAP(キューナップ)とかSynology(シノロジー)とかの台湾メーカーNASが続々と日本市場で流通し始めたような記憶がありつつ、QNAPのを使ってみたらアラ便利!!! と感嘆したような記憶がある。やっぱりクラウドじゃなくて、NAS導入しよう! とか考えた記憶もある。

 しかし同時に「クラウドとかNASとかじゃなくて、俺の場合はリモートアクセスで済んじゃわない?」と思ったりも。クラウドに全データを置きたいのは、いつでもオリジナルのファイルにアクセスしたり変更したり追加したりしたいからだ。クラウドでやろうとすると容量的にけっこうコストがかかるのと、まだなーんか信用できないから、大容量でも低コストで環境を作れるNASかなー、と考えていた。

 でもアクセスしたいファイルはほぼ全部、メインマシンのMac Studio上かそこにつながったストレージにある。「じゃあ自宅マシンにリモートアクセスだー」ってなるのだが、VPNとか使う必要ありそうだし、そもそもネットワーク全般イマイチよくわかってないし、「あー調べるのメンドクサっ!」ってなって、結局、頓挫。

 なーんでいつもメンド臭くなっちゃうの俺? 考えてみると、そういう環境構築みたいなのに興味ナイのかも、と。興味ある物事については凄まじい勢いで調べて実行して結果を出して「スタパさん凄い突破力っすねー」と褒められたりするのだが、興味がないと「スタパさん後回しにしまくりっすねー」と嘲笑されたりする俺なのであった。

 でもSynologyのNAS買って出先からいろいろなファイルにアクセスできる環境作ろうかな……と思ったところで、あっ! これは! と興味アリ物件を発見!!!

 KIOXIAのNVMe SSDの速いのがセール!!! じゃああのよく冷えるエンクロージャーに入れて使えば!!! 全データをそうして持ち歩けばいいじゃないですかぁ~!!! とか思ってメンドクサそうな案件に背を向ける俺なのであった。

SynologyのNASを買いにAmazonに行ったら、うっかりSSDとエンクロージャー買っちゃったァ! みたいな?

 ↑このSSDとエンクロージャー(よく冷えてそこそこ速いがこのSSDのピーク性能までは出せない)に全データを入れて持ち歩いてみた。のだが、なんかこう、落としたらヤだな的な不安感がつきまとった。暗号化はしているのだが、物理的な入れ物に全データ入れて外を歩くって、なーんか精神的に荷が重い感じがする。

 あと自宅PCおよびモバイルPCを使うたび、エンクロージャーとPCをUSB-C接続するわけだが、なんか端子が痛んじゃいそう。まあ頻繁にそうするわけでもないので、そうそう痛みはしないと思うが。

 んーやっぱりこういうコトはネットワーク使うのがスッキリするかなー、と、またメンドクサイ案件に目を向け始める。そんなことを何度も繰り返している俺なのである。

 考え始めると、「そういえばここ数年はiCloud周りのトラブルないなー」「クラウドサービスでもいいのかもなー」などと思い始める。そして試しに検索。「(クラウド名)ファイル消失」とかで検索。すると、「まーだ消えてんのかいっ!」みたいな検索結果が。

 じゃあNASなのかな? あっじゃあSSDベースのNASで超静音で高速ってのは……たっか! エンタープライズなお値段! なーんだ。じゃあ全部ヤメ。白紙撤回。

 ……でもそろそろ方を付けたいかなー。って逡巡しまくりの俺なのであり、いい加減自分で自分に腹を立てている感じである。