スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
マンフロット製iPhone 5/5S用バンパー
(2014/2/24 06:00)
マンフロット製iPhone 5/5S用バンパー
撮影機材に関して、な~んかマンフロット製品が好きな俺。「マンフロット(Manfrotto)」はイタリアの撮影機材メーカーですな。三脚や撮影用ポール、アームなどイロイロ作っている。頑丈で使いやすいトコロが良い。
最近、そのマンフロットからiPhone 5/5S用のバンパーである「KLYP+ (クリッププラス)」が発売され、このバンパーに装着可能な撮影グッズも発売された。オモシロそー&便利そーなので買ってみた。
写真のように、iPhone 5/5S用バンパー「KLYP+」に、撮影用照明に使えるLEDをセットできたり、コンバージョンレンズをセットできたりする。「KLYP+」を中心とした撮影システムなんですな。ちょっと楽しげ♪ ともあれ以降、これらガジェットの機能や使い勝手についてレポートしてみたい。
安心感のあるセミハードバンパー「KLYP+」
まずは「KLYP+」から。ネット通販にて3500円くらいで購入した。コレはiPhone 5/5s用のバンパーで、素材はポリカーボネートとTPU(熱可塑性ポリウレタン)。触った感じはセミハードバンパーという印象である。
バンパーにはストラップホールがあり、付属の樹脂製ストラップなどを装着できる。バンパーを装着した状態でiPhoneの各種ボタンやコネクタにアクセスできる。また、付属のキックスタンドによりiPhoneを自立させられ、キックスタンドの三脚穴を使って三脚へのセットも可能だ。
使ってみた感じは、なかなかタフなバンパーという印象。iPhoneをしっかり保護してくれるゴツさがある。ややゴツい印象ではあるものの、意外と嵩張らない点も好印象。額縁部の出っ張りがほどよく手に引っ掛かり、iPhoneをより落としにくくなるようにも思う。
バンパーとしてはiPhone 5/5sジャストサイズでありかつセミハードなので、脱着は少々硬め。脱着にやや手間がかかるので、頻繁に脱着する使い方には向かないと思う。
ちなみに「KLYP+」を装着した状態でもLightningケーブルを接続できる。が、一般的なクレイドルにはセットできない。
使い心地は良好で、前述の「少し出っぱった額縁部」があるため、iPhoneを机上にポンと置くときに神経質にならなくて済む。フツーのバンパーより少々強固にiPhoneをガードしてくれる感じなので、「バンパーだと心細いけど背面を全部覆うようなケースは使いたくない」という人にも向くかもしれない。
自分撮りに便利なLED照明
次に「SMT LED/三脚アタッチメント KLYP+バンパー専用」。「KLYP+」にセットでき、静止画/動画撮影時に利用できるLED照明ですな。ネット通販にて7000円少々で購入した。
LEDライトは「KLYP+」の額縁にスライドさせてセットする。また、LEDライトと合体する三脚アタッチメントが付属し、このアタッチメントを「KLYP+」に装着すると、iPhoneを三脚に固定することができる。
LEDライトはUSB充電式で、72分で満充電となる。明るさは3段階に変更可能。バッテリー持続時間は、明るさ最大で35分、明るさ中で1時間、明るさ最小で2時間。
なお、ライトの照射角度は60度で、明るさ最大時の光束は225となっている。照射角度はあまり広くないものの、最大時の明るさは眩しくて直視できないほどだ。
使用感は上々で、明るさを3段階に変えられるので、わりといろいろな状況での撮影に使えると思う。ただ、iPhone 5/5sの背面には比較的に強力なLEDフラッシュが内蔵されているので、背面カメラでの撮影時にはあまり使わないかもこのLEDライト、みたいな気分に。
でもインカメラを使っての自分撮りなどにはイイですな。顔をしっかり照らすので、暗めの場所や逆光状況でも良好な写真が得られそうだ。
また、片手にLEDライト、片手にiPhoneを持って撮影すれば、より微妙な光の調節ができる。アイデア次第でイロイロと活用できそうなLEDライトですな。
ただ、一般的な撮影用LEDライトと比べると、照射角が狭めで、中心と外側での色の差も目立つ。あくまでも補助的な照明器具という印象となった。また、LEDライトと三脚アタッチメントは合体するが、なんかガタつく感じ。その価格から考えると、ライトとしてもガジェットとしてもちょっとビミョー。
撮影幅が広がる3個のコンバージョンレンズ
それから「iPhone用レンズ3枚セット KLYP+バンパー専用」。「KLYP+」に装着できるコンバージョンレンズ×3個のセットで、それぞれ「ポートレイト撮影用レンズ(1.5×望遠レンズ)」、「ランドスケープ撮影用レンズ(0.68×広角レンズ)」、「フィッシュアイレンズ(0.28×魚眼レンズ)」となる。ネット通販にて7500円くらいで購入した。
これらのレンズ、「KLYP+」に容易に装着できるし、それぞれの画角をソレナリに楽しめるのでイイとは思う。のだが、「3個で1セット」して売られているのが残念。不要なレンズまで買う羽目になるケースもありますな。
また、3個セットなら、単なる保護用キャップとポーチとかじゃなくて、安定的かつスマートにレンズを携帯できる専用ホルダーかハードケースのようなものが欲しいところ。けっこーな値段がするわけですしネ。
シンプルで頑丈なミニ三脚
最後に「PIXIミニ三脚」。使用時の高さが13.5cm、脚格納時の高さが18.5cm、耐荷重1kg、本体質量190gの卓上三脚ですな。ネット通販にて2500円くらいで購入した。
非常にシンプルな三脚で、ボール雲台式。ボタンを押すことでボール雲台が可動状態になる。耐荷重が1kgということで、コンパクトデジカメ~ミラーレス一眼~ビデオカメラくらいまでイケますな。
使用雑感としては、ボタンとボール雲台部分がどちらも硬めの設定なので、セットするカメラによってはカメラ向きを変えにくかったりする。華奢なカメラをセットしていると、カメラ本体を持って向きを変えるときに「カメラが歪んだりしない?」みたいな不安がある。頑丈なカメラならそういう印象はナイんですけどね。そのくらい、ボタンとボールの設定が硬めなのだ。
逆に、そのくらい硬めであり、脚は頑丈で、足裏には滑り止めゴムが付いているので、安定感は高い。その安定感ゆえ、超時間露光を楽しむこともできるだろう。細部の作りはやや粗いものの、コストパフォーマンスが高い卓上三脚だと思う。なるほど三脚メーカーのマンフロットということで「心得た製品」になってますな。
てな感じのマンフロット製ガジェット類。率直なコト言っちゃいますと、バンパーの「KLYP+」は使い勝手が良く、まずまずのコストパフォーマンスではあるが、それに装着できるLEDライトや3個セットのコンバージョンレンズは「高い」ですな。「Manfrotto」ロゴが入ってるから「じゃあまあ買うか」となるような「マンフロットファンの趣味グッズ」という印象が残る。
とか言いつつ全部買っちゃうマンフロットファンな俺なんでした。マンフロットが好きな人は、一度これら製品をチェックしてみると楽しいかもしれない。