みんなのケータイ

楽天モバイル回線で「Ingress」の世界大会に参加してみた

【iPhone 13 Pro】

 実はこのところ、続々とラインアップが増えているのがスマートフォン向けの位置情報ゲーム。現実世界で歩きながら、その場その場でバトルなどのイベントが発生する、といった遊び方をするものです。

 筆者は「コロプラ」ごろから、位置情報を使ったゲームコンテンツを楽しんでおり、最近登場したなかでは「信長の野望 出陣」にハマりつつありますが、つい先日、米ナイアンティックがフラッグシップと位置づけるゲーム「Ingress」の国際大会が日本国内で開催される、というので、気合を入れて参加してきました。

 当日、筆者はプロ野球ファンの集うチームに参加して、会場となった神戸市内のとある場所に布陣して、ゲーム内のスポットである「ポータル」の取り合いに参加。今回の大会では、ポータルの取り合いだけではなく、会場内のどこかに登場するオブジェクト(ゲーム内ではシャードと呼ばれます)を、ゴール(ターゲット)に送るという別ルールの戦いも同時並行で実施されました。

 手にしたのは2台のスマートフォン。Androidではゲームの進捗状況を確認しつつ、「iPhone 13 Pro」でゲームをプレイ。筆者の場合、iPhoneでは、どうも高層ビル群では位置がブレやすく、普段はAndroidを使うのですが、今回は開けた場所で楽しんだので、iPhoneをチョイス。その回線には、楽天モバイルを選んだのです。

 ほかにも通信回線を使っている筆者ですが、ここで楽天モバイルを選んだ理由はさほど深いものではありません。第4の携帯電話事業者だからこそ、ある程度ユーザー数が限られることが、むしろ多くのユーザーが密集するであろう場所では好都合になり得ること(逆に普段使っているNTTドコモ回線はここ最近の品質状況を踏まえると、大一番の大会ではちょっとだけ不安がありました)、そして屋外でのエリア整備が急ピッチで進められ、都市部、かつ、開けた場所であればおそらく快適につながるだろう……と考えたためです。では実際どうだったのか。結論から申し上げると、何の不都合もなく、実にスムーズなプレイを楽しむことができました。

今回は、Ingressで「アノマリー」と呼ばれるイベントに参加。海外からも参加する人がいるようなイベントで、筆者の属する陣営「エンライテンド」と、対抗する陣営「レジスタンス」が人類の将来を左右するエキゾチックマター(XM)の制御をめぐり争います。筆者が参加した前々回大会ではかなり手強い相手陣営でしたので、今回も気合を入れて参加することに。そして当日、筆者が滞在した場所の近くにあるポータルでは、シンプルな取り合いだけではなく、ターゲットと呼ばれる印が出現し、シャードと呼ばれるオブジェクトを運ぶゲームも同時進行。多くのエージェント(プレイヤーのこと)が集まり、実に激しいバトルを堪能できました。占有すると得点になるポータルの数も、ものすごい量が出現し、あたふたする時間を過ごすものの、2時間ほど過ぎると一段落。いや、厳しい日差しのもとで3時間はちょっと長かったですねえ……普段はなかなか遊べないIngressですが、10年経ってもアノマリーはやっぱり楽しい。

 遊んでいる最中は気づかなかったのですが、スクリーンショットを見ると、筆者がいた場所は5Gサービスのエリアです。ミリ波ではなく、Sub6(3.7GHz帯/n77、100MHz幅)の場所で、あらためてサービスエリアマップを見ると、神戸市内は市街地のかなりの部分が5G化されています。いやー、事前の予想がドンピシャで当たった気がして、とても良かった。

楽天モバイルのWebサイトにあるエリアマップより。

 この広さ、見比べてみると、他社の5Gエリアにひけを取りません。もちろん基地局の密度までは把握できませんので、より多くのユーザーが利用する場合は果たしてどうなるのか。筆者の今回の体験が、ほかの人でも同じようになるかどうかは断言しづらいのですが、Sub6であっても100MHz幅という広帯域なら、結構快適に使えるのでは……と感じた次第。このあたり、今回は楽天モバイルを例にしましたが、5Gエリアは各社いずれもまだまだ4Gに比べれば拡大を続けている真っ只中。お住まいの地域がどうなのか、たまにチェックしてみるとちょっと面白いかもしれません。