みんなのケータイ
今さら「ユーザー補助機能」の便利さに気づく
【Pixel 5a(5G)】
2021年10月25日 00:00
だいたい10年くらいAndroidスマートフォンを使い続けてきて、いつも気にしていたのが「電源ボタン壊れないかな?」ということでした。
日に何度も手に取るスマートフォンだから、画面をつけたり消したりと何度も押すことになる電源ボタンって結構ストレスかかってるんじゃ? と常々気になっていたのです。
しかし実際に、過去に所有したスマートフォンの電源ボタンを壊したという経験はありませんので、杞憂と言われればそれ以外の何ものでもないんですが、一度気にしてしまうとどこまでも気になってしまいます。
そういうあまり共感を得られないだろう思われる理由から、通知領域の表示をタップすると画面を消灯できるというアプリを利用していました。ここ数年のスマートフォンは、指紋センサーから画面を点灯できるので、こういったアプリを組み合わせることで起動とシャットダウン以外では電源ボタンを触らずに利用できるのです。
しかし、よくよくスマートフォンの設定を見てみると、わざわざサードパーティのアプリをインストールしなくても同様の機能を搭載していることに気が付きました。「ユーザー補助」内の「ユーザー補助機能メニュー」がそれです。
「ユーザー補助機能メニューのショートカット」を有効にすると、3ボタンナビゲーションに設定している場合、マルチタスクボタンの横に人が腕を広げているようなアイコンが出てきます。
このアイコンをタップすると下の画像のようなメニューが登場するのですが、このうち「ロック画面」をタップすると画面を消灯できるのです。
Android 9時点で利用できた機能で、今とは少々かたちが違いますが古くは「Universal Touch」という名前で搭載されているため新しい機能というわけではありません。しかし、普段あまり気にしないメニューで見つけてしまっただけに、ちょっと新鮮な気持ちに。
つい先日配信されたばかりのAndroid 12では、この機能にも手が加えられていました。Android 11までは、前出の画像のようにナビゲーションバーの中にボタンが配置されていましたが、Android 12ではボタンのデザインも変わり、ボタンの位置も動かせます。
画面の真ん中などには置けず、左右どちらかの端に寄せることになりますが、上下どの辺りに配置するかは自由。ただしAndroid 11以前のほうがいい、という場合は設定から従来どおりの表示方法も選べます。
筆者は、「電源ボタン壊しちゃうかも?」などという理由で使ってましたが、スマートフォンをデスクトップスタンドや車載ホルダーなんかにセットしていると、手を伸ばして側面のボタンを押すのが煩わしいということもあるので、そういう時にも重宝します。
誰にでもデバイスを使えるようにというアクセシビリティ機能の一環なので、本来の用途とは少々離れていますが、これを覚えておいたら万が一本当にボタンが壊れたときの一時的な緊急避難としても役立つかもしれません。