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意外と出番の多いP20 Proのインカメラ

 セルフィー撮影用や顔認証用に搭載されているインカメラだが、筆者は意外と利用する機会が多い。特に最近増えているのが、子どもの撮影。使ってみて分かったが、これがアウトカメラ以上に撮りやすい。特に、子どもの年齢がまだ低いときには、この撮影方法が役に立つはずだ。

カメラ機能が優秀なP20 Proだが、アウトカメラではなく、インカメラを使って撮影することが意外と多い

 理由は、ディスプレイで子どもの興味を引けるため。画面を確認しながら表情を変えてくれるため、笑顔の1枚が撮りやすい。アウトカメラだと声をかけてもなかなか応じてくれなかったり、表情がイマイチということもあるが、インカメラで撮ると、そのような失敗が少なくなる。自分が写らないようにするのがちょっと難しいのはネックだが、子ども単独でも撮影可能だった。

インカメラで撮った写真の一例。アウトカメラだと、この表情を引き出すのが思いのほか難しい

 筆者が使うP20 Proは、画素数が2400万画素で、裏面照射型CMOSセンサーを採用している。レンズのF値は2.0と、アウトカメラよりスペックは劣ってしまうが、室内でもまあまあ明るく撮れる。ただ、ブレやすい弱点もあるため、撮るときはある程度連写した方がよさそうだ。

 P20 Proのアウトカメラは、メインカメラのセンサーサイズが1/1.7型とやや高めのコンデジと同じで、しかもモノクロセンサーとカラーセンサーの両方を使って明るく写真を撮ることができるため、このカメラを使えないのは少々もったいないと感じるところ。純粋に画質という観点で見ると、やはりアウトカメラで撮った写真の方がキレイに見える。

画質はアウトカメラの方が高く、構図も自由に決めやすいので一長一短。写真はMWCのついでに撮ったシーフード

 とはいえ、被写体が思い通りになってくれなければ、撮りたい写真が撮れない。そんな理由もあって、最近はインカメラを活用する頻度が上がっている。P20 Proには顔の写りを自然に補正するビューティーモードが搭載されているが、子どもの顔に適用すると、ちょっと不自然な感じになってしまうので、このレベルは「0」にしている。

 ただ、それでもiPhone XRなどのインカメラを比べると、傾向として、肌が明るく写るような感はある。筆者の自撮りでの比較では、どちらかいうとP20 Proの方が好み。オッサンをよりよく見せるという観点では、P20 Proに軍配が上がる。iPhoneはどちらかというと、ありのままといった感じで、現実を突きつけられているような気になってくる。

P20 Proのセルフィー
iPhone XRのセルフィー

 こんな使い方をすると、気になるのがそのスペック。画質面ではまずまずといったところだが、シーンによっては、もうちょっと広角で撮りたいときもある。背景ボカシも、アウトカメラで撮ったときと比べると、やや不自然な印象だ。

 後継機での改善に期待したいところだが、P30/P30 Proでは、インカメラの画素数が上っているので、画質がどこまで向上しているのかが気になる一方、広角との切り替えを含めたデュアルカメラ化が見送られているのは、少々残念だと感じた。そろそろ夏モデルの足音が聞こえてくるころだが、新料金プランの導入もあり、例年以上にどれを買うか(もしくは見送って冬にするか)に頭を悩ませることになりそうだ。