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意外と楽しいP20 Proでのショートカット作成

【HUAWEI P20 Pro HW-01K】

ウィジェットから、設定のショートカットを作成できる

 Androidでは、設定のショートカットを作成することができる。ウィジェットと同様の方法で、特定の設定画面に一発で飛ぶことができるアイコンを置けるため、頻繁に利用する機能が深い階層にあるときに便利だ。今はローミングに頼ることが多くなったため、あまり使っていないが、以前は中国出張用に、VPNの画面を呼び出すショートカットを作っていた。

 現在、メイン端末として利用中のHUAWEI P20 Pro HW-01Kでは、「アプリ」「スクリーンセーバー」「テザリング」「メモリ」「ユーザー補助」「位置情報サービス」「音」「画面」「信頼できる認証情報」「着信転送」「通知の設定」「通知の鳴動制限」「Bluetooth」「VPN」「Wi-Fi」へのショートカットを作成できる。テザリングやWi-Fi、VPNなどは、ショートカットがあると便利な項目といえるだろう。

 ただ、この方法だと、呼び出せる画面には限りがある。ショートカットが用意されていないアプリなどでは利用できないし、そもそも選択肢は上記に限られてしまう。もう少し自由にショートカットを作りたいというときには、ショートカット作成アプリが便利だ。筆者は以前から、「QuickShortcutMaker」というアプリを利用しており、歴代のAndroid端末にインストールしている。

さまざまなアプリや設定画面へのショートカットを作成できる「QuickShortcutMaker」
どれがどの機能かが分かりづらいが、「ComposeActivityGmailExteernal」という文字列のあるアクティビティをショートカットに設定すると、いきなり新規メール作成の画面が開ける

 このアプリは、アプリや設定を問わず、アクティビティを直接叩くショートカットを作成できる。たとえば、Gmailの新規作成画面をいきなり呼び出したり、マップで地図を表示させずに検索画面だけを呼び出したりと、まさにアプリのショートカットが可能になる。どのアクティビティがどんな機能なのかが少々分かりづらいのは難点だが、時間があるときに、1つ1つ試してみるのも案外楽しいものだ。

 応用例になるが、隠れた設定を呼び出せるのもこのアプリのメリットだ。今はアップデートで解消された問題だが、P20 Proは当初、ファーウェイのホームアプリを選ぶと、ドロワーありのものが選べなかった。ドコモ版の仕様として、「docomo LIVE UX」と「Huaweiホーム」が2択になっていたためで、後者のドロワーあり、なしが選べなくなっていた。

 ただ、設定メニューからの導線がなくなっていただけで、ドロワーありのホームアプリ自体は存在していた。QuickShortcutMakerを使えば、そのアクティビティを直接呼び出すことができたというわけだ。最終的にはアップデートでドロワーありのHuaweiホームも選べるようになったが、購入当初は非常に役に立ったアプリだった。

 ほかにも、導線がないだけの機能は、いくつか残っているようだ。その1つが「Wi-Fi Calling(Wi-Fi通話)」で、この画面もQuickShortcutMakerで呼び出すことができた。Wi-Fi Callingとは、音声通話をWi-Fi経由で行う機能のことで、一般的なIP電話アプリとは違い、普段使っているSIMカードの電話番号で発着信できるのが特徴。米国など英国など、一部の国で導入されている。

現状のバージョンではドロワーありのHuaweiホームを選べるが、かつてはこれを呼び出すにも「QuickShortcutMaker」が必要だった
なぜか残っていたWi-Fi Calling(Wi-Fi通話)の画面。これとは別に「Wi-Fi Calling」があり、そちらはヘルプをタップすると、なぜかAT&Tのページにつながった

 屋内が圏外の場合でも通話ができるのが、この機能のメリットだが、日本のようにエリアが広く、地下や屋内までしっかりカバーされていると、提供する意義はあまりないかもしれない。実際、3キャリアとも、Wi-Fi Callingは未提供だ。ただし、4キャリア目がどうなるかは分からない。法令の問題もあって簡単にはいかないかもしれないが、サービス開始当初のエリアを考えると、対応した方がいいような気はしている。

 話がそれてしまったが、P20 Proで呼び出したWi-Fi Callingは、設定をオンにすることもできた。とはいえ、上記のように、3キャリアともこの機能を提供していないため、現状では利用ができない。SIMロック解除済みの状態で海外キャリアのSIMカードを挿せばWi-Fi Callingが可能になるかもしれないが、これは未検証。正確にいうと、手持ちのSIMカードではスペインのOrangeが対応しているようだが、海外での利用に制限がかかっており、アクティベートできなかった。仮にオンにできても、ダイヤラーがドコモ仕様なので、使えるかどうかはちょっと怪しいと思っている。

 こんな感じで途中からどんどん役に立たない話になってしまって大変恐縮だが、隠れている設定をあれこれ試すのは意外と楽しい。この記事を書くにあたっても、Wi-Fi Callingが本当に使えないのかどうかを確認するため、1時間ぐらいの時間を費やしてしまった。一方で、上記のように、アプリや設定の特定の画面をワンタッチで呼び出せるのは間違いなく便利。どんなショートカットが作れるのかは、ぜひ試行錯誤してほしい。