みんなのケータイ

向きを気にしないでもいい顔認証でのロック解除が快適すぎる

【HUAWEI P20 lite】

 「HUAWEI P20 lite」は、いわゆる“格安スマホ”と呼ばれるくくりに入る端末だが、ロック解除方法として、

・パスコード入力
・パターン入力
・指紋認証
・顔認証

の、4つが用意されている。虹彩認証こそないものの、普段、カラーコンタクトレンズを使用している筆者にとって、それはなんのデメリットでもない。

 対するハイエンドスマホの代名詞ともいえるiPhoneシリーズなのだが、iPhone Xには顔認証「Face ID」があるが、指紋認証機能は搭載されておらず、それ以外の既存の機種では指紋認証はできても、顔認証ができない。

 「どちらか1つで構わないのでは?」と思うかもしれないが、暗い部屋では顔認証はきかないし、手袋をしていれば指紋認証はできない。できれば両方あったほうがいい、というニーズにP20 liteはかなうのだ。

 その顔認証の実力なのだが、控えめに言っても「かなりいい」。まず、顔の登録がスピーディーに終わること。iPhoneでは、フロントカメラに向かって顔をぐりぐりと回して見せる必要があるが、P20 liteでは、画面に表示される円の中に真正面の顔が映るように端末を構えれば、5秒もかからずに登録が完了する。顔をぐりぐりと回して、はたから不審者のように見られる必要がないのだ。

iPhone Xの場合と違い、顔を円の中に見えるよう、位置合わせをするだけで顔の登録が終わる

 そして、ロック解除も早い。フロントカメラを自分に向けた状態で、電源ボタンをクリックすれば、たちどころに顔で認証され、ロックが解除される。

HUAWEI公式サイトによれば「0.8秒」で認証が完了するらしいが、もっと早い印象

 ここからは、iPhone Xと比較してみたい。

 iPhone Xではロック解除後(ディスプレイでは錠前のロックが外れたことで確認できる)にディスプレイ下部から上方へスワイプ操作をする必要がある。対するP20 liteでは、ロックが解除されたらそのままホーム画面が表示されるため、ディスプレイに全く触れる必要がない。

 また、iPhone Xでは、端末の上下が逆だったり、端末を横持ちした状態で、Face IDは使えない。常に正位置で構えなければならない。対するP20 liteでは、上下逆さまだろうと横向きに持っていようと、カメラが顔を捉えられさえすれば顔認証によるロック解除が可能となっている。端末を垂直から45度に傾けた状態でも認識するのだ。

上下逆さま、または端末の横持ちでも認証される
顔がディスプレイに映り込まないほど斜めに持っても認識される
P20 liteの「モーションコントロール」設定で、iPhoneライクな使い方もできる

 iPhone Xでは、持ち上げれば端末が起動し、ロック解除可能になる。P20 liteでも、設定により、持ち上げれば端末起動、ロック解除できる。

 iPhone Xでは、寝起きの顔を認識しないことが多々ある。そのためロック解除にはパスコードを入力する必要がある。P20 liteでは、寝起きの顔でもほぼ認識するし、しない場合は指紋認証で対応できる。そして、指紋認証も超速。

 ざっと思いつくまま書き出してみたが、iPhoneでできないがP20 liteならできることがいくつかあり、セキュリティとしての精度を別にすれば、むしろ顔認証という点ではiPhone Xを上回る実力があるのでは? と思うほど。

ボタンやディスプレイに触れることなくホーム画面が表示される

 ロック解除は、端末を使おうとする際に必ず通る道。一日に何度も繰り返す操作の1つだ。うまくいかないとかなりストレスになるが、P20 liteの顔認証は、精度が高いしスピーディーなため快適そのもの。あまりにも快適で愉快なため、意味もなく端末をいじってしまうのがデメリットといえばデメリットなのかもしれないが。