みんなのケータイ
EveryPhone PRよりもBZやPWのほうが良かった?
【EveryPhone PR】
2018年5月8日 06:00
1カ月ほどヤマダ電機のオリジナルスマホ「EveryPhone PR」を使っている。正直、かなり良い。2万1384円(税込)なら十分過ぎる。なにしろメインのスマホがauのQua phone PX(2016年発売)だから、それと比べてEveryPhone PRはサクサク動く。画面サイズも5.5インチと大きめなので動画やウェブコミックを見るのにも良い。
しかも無難なデザインがむしろプラスに働いて、周りの人から「あれ? 大きいiPhone買ったの?」と間違われることも度々。その人たちにEveryPhone PRだと教えると「意外と良いねえ」と微妙ではあるが、なかなか好意的な反応をいただく。
ただ前回から不安視しているように、電池持ちはダメだ。EveryPhone PRをメイン端末のように1日しっかり使うと、夕方までには電池が空になる。帰宅の電車では使えない。
アプリの「Battery Mix」も使い、何度か計測してみたが、以下のような結果になっている。
・13時間ほど放置しただけで19%減。
・9時間のあいだにWeb閲覧合計2時間ほどで電池が空。
・動画を1時間見るだけで20~30%減。
・省エネ設定を有効にしても普段使いだと9時間で空。
省エネ設定の有無はあまり関係ない感じ。ただ、強い節電設定ではないので、たとえば最初から画面を暗くするなど、設定次第でもう少し電池を持たせることはできそうだ。
電池以外では動作そのものが不安定なのも気がかり。突然固まったり、タッチ操作を受け付けないことがある。初期の頃のAndroidスマホと比べれば安定しているものの、それでも最近の有名どころのスマホと比べれば動作で「?」と思うことが多い。
さらに最もキツイのがカメラの画質。なにしろ青空が紫になってしまう。まるで最初からエフェクトでもかけているかのよう。逆光にもかなり弱い印象を受けた。デュアルレンズを採用していてもこんなものか、と、正直この端末でカメラをウリにするのは厳しいと思う。
そうなると俄然魅力的なのが同じヤマダ電機のEveryPhone BZである。どうせカメラは期待できないのだから、最初からデュアルレンズ無しのBZのほうが安く済ませられるのでは? 税込み1万8000円くらいで、確実に2万円は切る。しかも同じ5.5インチだから画面はデカイ、さらにBZは電池交換も可能なのだ(別売で税込み3564円)。弱点のひとつ・電池持ちの心配が無くなる……。
ただし、EveryPhone BZのメモリ(RAM)は2GBなので(PRは3GB)、サクサク動くか? という心配はある。単にEveryPhone BZのメモリ強化版が2万円台前半で出てくればもう即買いなのだが……と思っていたら、EveryPhoneのラインナップにあるEveryPhone PWは4GBで電池容量6000mAh、約3万円。しかも格安SIMとのセットなら2万3000円台、これはかなり理想に近い! そしてカメラの性能も良さそうなのだ。
……というわけで、1カ月経った今、EveryPhone PRは良いけれども、弱点が露わになっていれば違う選択肢もあったな、と思う。なかなか実際に使用している人の情報が少ないEveryPhoneシリーズなので、覚悟はしていたし、面白いネタにはなりましたけどね……。