スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

レーザー距離計がオモシロ過ぎる! っていうか、コレ、便利過ぎる~っ♪

ボッシュのレーザー距離計

わーオモシロそ~! と思ったら超絶便利!!!!

 2年くらい前に購入して即ハマったモノがありまして。レーザー距離計です。距離を測る道具。レーザー式のメジャーで、巻き尺やコンベックスなどと比べると、圧倒的な速さで2点間の距離が測れるというものです。最初に買ったのはボッシュの「レーザー距離計 PLR 15」(公式ページ)。当時4934円で購入しました。

ボッシュの「レーザー距離計 PLR 15」。電源を入れれば2点間の距離を測れます。レーザーは先端から出て、ほぼ同じ箇所でレーザーの反射を捉えます。発射したレーザーが戻ってくるまでの時間をすんごいスピードで計測し、距離を割り出すというシクミだそうです。
「レーザー距離計 PLR 15」はポケットサイズ。単4アルカリ電池×2本で使えます。2つまでの計測結果を保存・表示しておくことができます。

 購入灯時は「え~っ5000円とかで買えるものなのか~、レーザー距離計って! じゃあ買ってみましょう♪」的に、オモシロ半分で買いました。そして使ってみたら、あらスゴい♪ 電源を入れた瞬間から、2点間の距離を1mm単位で計測し始めます(m表示なので、4.321なら4321mm=4m32.1cm)。

 何しろ一瞬で計測できるのが愉快。計測はレーザー距離計のお尻(手前・下部)から、レーザーが当たっている箇所までの距離となりますが、この機種の場合は、電源を入れた後は常に計測中。置いたり向けたりすれば既に測れている感じです。

 ちなみにこの機種で測れるのは15cm~15mまで。計測精度は±3mm(標準測定時)となっていますが、実際にメジャーなどでも測って検証してみると、だいたい±1mm以内の精度が出ていることが多いようです。メジャーを使って測るよりずっと手軽で、「素人がメジャーを使って測るより精度が高いかも」と言えるくらいあるので、実用性はかな~り高いと思います。

 なお、「レーザー距離計 PLR 15」は旧機種となっていて、現在では後継機種の「レーザー距離計 ZAMO」(公式ページ)が発売されています。新型は計測可能距離が20mまで伸びていて、Amazon.co.jpで4689円で売られていたので、コレも思わず買ってしまいました。

左が旧機種「レーザー距離計 PLR 15」で右が新機種「レーザー距離計 ZAMO」。新機種は15cm~20mまで測距できるほか、デザインが少し変わっています。ほかは、だいたい同じです。

 とりあえずヒッジョーにオモシロいのでオススメ。そして、実際に物凄く実用的なので超オススメです。ほかのメーカーからもイロイロ出ていますので、チェックしてみてください。

どう使う? どう便利?

 さて、レーザー距離計の使い方ですが、ヒッジョーに簡単です。電源を入れてボタンを押す程度なので、誰にでも素早く正確な測距が可能です。

 ただし、レーザー距離計での測距に向かない箇所もあります。たとえば箱の幅とか、棒の長さとか。レーザー距離計から、レーザーが当たった面までの距離が計測されますので、箱とか棒を測る場合は、箱や棒の端と同じ距離に面を用意する必要があるなどして、結局メジャーで測った方が手っ取り早かったりします。

 レーザー距離計が得意とするのは、面から面までの距離の計測です。床から天井なら、レーザー距離計を上向きにして床に置けば、一発で計測♪ こういう場所はメジャーなどでは測りにくく、誤差も出やすいですが、レーザー距離計だと即座&正確に計測できます。

 ほかにも、家具と家具の隙間とか、壁から壁までの距離とか、棚の内側の幅とか、ココから向こうの壁までの距離とか、そういう箇所を測るときに超便利。要は「レーザー距離計のお尻からナニカの面までの距離を測るのに便利というわけです(レーザー距離計によっては距離計側の基準点をお尻以外にも設定できます)。

窓枠の間に突っ張り棒を使おうと思いますが……窓枠の間の距離は? レーザー距離計を置くだけで一発計測可能です。
家具の間に箱を置きたいけど、隙間は何ミリ? やはりレーザー距離計を置けば即計測できます。家具の上から天井までも同様に計測できます。
天井突っ張り棚を買おうと考えました。床から天井までの距離(天井高)は何ミリ? メジャーやコンベックスで測る場合、2m以上のものが必要ですし、脚立も必要ですし、ひとりだと測りにくいです。でもレーザー距離計ならサクッとな♪
箱などの幅や高さを測るのは、レーザー距離計だとやや面倒。距離計の反対側に箱の端と同じ距離に面を用意する必要があります。これならメジャーの方が手軽。棒の長さなども同様に、メジャーで測ったほうがいいかもしれません。

 棒や箱の外側を測るのは面倒とは言いましたが、でも棒の片側を壁に付けて棒の端から壁までの距離を測っちゃうとか、箱の方端に紙でも置いて測っちゃえば、多少の誤差が出るかもしれませんがだいたい測れます。ので、ぶっちゃけ「精度がそれほど必要無い家庭用途なら全体的に超便利」と言えます。まあメジャーや定規はやはりそこそこ必要になったりしますが、レーザー距離計はとても便利なので一家に一台ゼヒどうそ♪

上位機種にも手を出してみた

 最初に買った「レーザー距離計 PLR 15」がヒッジョーに愉快&実用的だったので、上位機種にも手を出しちゃったワタクシです。買ったのはボッシュの「レーザー距離計 GLM 80」(公式ページ)。

 コレはイロイロと高機能ですが、最長80mまで計測できることや、角度センサーにより角度も測れる=水平器にもなること、さらに距離と角度の同時計測ができるのでピタゴラス測定もできるあたりに惹かれて買いました。やはり2年くらい前に買ったんですけど、当時の購入価格は1万7353円。現在はもう少し安くなっているようです。

ボッシュの「レーザー距離計 GLM 80」。マンションの上のほーの階から地面までとか、川幅とか測れたりします。ただ昼間だとレーザーポイントが非常に見にくいので、見やすくする専用グラスを使ったり、暗めの時間帯に測るのが現実的です。高機能ですが、わりとポケットサイズと言える程度コンパクトです。充電式で、USB充電対応。
比較的に高精度で傾斜角度を測ることができます。本体の背面や側面を基準として計測可能。
別売の「レーザー距離計用傾斜計アダプター R60」。単体で水平や垂直を測れるレベル(水平器)として使えますが、これに「レーザー距離計 GLM 80」をセットするとより高精度での角度計測ができます。

 この「レーザー距離計 GLM 80」、前述の機種よりも精度が高くて多機能です。まあ、どちらかと言えば興味本位で買ったので、この機種の実力を活かし切れていない感じではありますが、あ~レーザー関連技術ってスゴいな~とか感嘆できたりします。

 機能のなかでもちょっとオモシロいのがピタゴラス測定です。三角関数を用いて測距する機能ですが、たとえば近寄れない壁面の高さや幅を手軽に計測できたりします。

これは「間接距離測定」モード(右はレーザー距離計での表示)。「壁までの距離を測りたいが、途中に障害物があってレーザーが届かない!」という場合、(2とXが直交しているという条件下なら)1を測距するだけでXの距離も測れます。「間接・ピタゴラス測定」モードを使えば、図中の2の距離を測ることもできます。もちろん室内なんかでも計測できますヨ。※図は本機説明書より抜粋。
こちらは「簡単ダブルピタゴラス計測」モード(右はレーザー距離計での表示)。「高さを測りたいけど、近づけない!」みたいな場合に、1と2を測るだけでXを測距できます。※図は本機説明書より抜粋。

 おもしろ~い♪ イロイロ測れて愉快! ちなみに、ピタゴラス測定など三角関数を利用した間接的な計測は、三脚などを使わないと誤差が大きくなりやすく、傾斜計の精度が測距精度に大きく影響を与えるようになったりもしますので、高精度な測距にはあまり向かないと言われています。とは言っても家庭での用途なら十分高精度だったりしますので、「部屋が荷物だらけで測りたいところまで近づけない」とか「障害物だらけでレーザーが直接届かない~」みたいなときに役立ったりします。

 しかしまあ、使うほどに「もっと何か測距したい!」という気分になる楽し過ぎるハードウェア、レーザー距離計。オモシロいですし、しっかり実用につながりますので、ぜひ一度イジってみてください♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。