スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

Zippoのライター、壊れねぇぇぇ~っ!

愉快に扱える「非常用備品」としてイイかも♪

にしてもまあ、Zippo、ながもち

 昨年末に掃除をしていたら棚の奥の奥からZippo(ジッポー)のライターを発掘。あらまぁ~お懐かしい~ご無沙汰ねぇ♪ 的な感じで手に取って眺めておりました。……最後に使ったのは、タバコをやめた2010年初頭だと思うので、7年ぶりの再会です。

 ……ていうか、コレまだ使える? と思ってオイルを入れてみましたが、んまぁ一発で着火! 大きな炎が立ちました。

Zippoは米Zippo社の金属製オイルライター(の商標)です。「ジッポー」と言えば四角い金属製オイルライターが思い浮かぶほど有名ですね。1933年に発売されたそうですが、単純な構造で、風にも強かったりして実用的なライターです。第二次世界大戦(1939~1945年)を描いた映画の小物としても多々登場します。現在でも愛用者が多く、またコレクターも多々いたりして、なかにはと~ってもお高いプレミアムなZippoライターも存在します。

 いくつか持っているZippoライターですが、古いものだと確か30歳頃から使い始めたので、20年くらい使ってきた感じです。途中でターボライターとか100円ライターとかも使いましたが、しかしまあZippoってながもち。大切に使ってきたわけではないんですが、何しろ全然壊れないんです。

 Zippoライターの燃料はオイル(ナフサ)で、喫煙者にとっての難点は1週間も使うとオイル切れになるところ。でもオイルさえ切らさなければ、たま~にフリント(発火石;フェロセリウム合金)を交換する程度のメンテナンスだけで使い続けられます。前述の20年くらい使ってきたZippoも、芯を1度交換したくらいでほかはとくにメンテナンスしていませんが、問題なく現役で使えています。

レギュラーサイズのZippoライター。金属製のケースにインサイドユニットと呼ばれる着火部が入っています。観察すると単純な構造であることがわかります。
消耗品はオイルやフリント(発火石)やウィック(芯)ですが、交換できます。オイルはインサイドユニット底部から注ぎます。内部には綿があり、底部にはそれを覆うフェルトのようなものがあります。このフェルトをめくってオイルを注入。モデルによってはフェルトに穴があり、そこに予備フリントを入れておけます。フェルトと綿の間に予備フリントを入れておくこともできます。
Zippoライター用の缶入りオイルと消耗品(フリントとウィック)。オイルはZippoハンディウォーマーの燃料として使っている方も多いと思います。ウィックはそうそう消耗しませんが、フリントは「一応予備を持っておこうかな」という気になる程度には消耗します。

 ん~、やっぱりイイなあ、Zippo。道具として良い。ということで去年末から何となくZippoライターにハマっているんでした。

ちょっとした「火種」として楽しく使う

 Zippoライターにハマって何をしているのか? 具体的には、手持ちの全Zippoを手近に置いて、毎日シュボッと着火しているだけでした。毎日使っていれば、使用感的な味わいが増したりもしますしネ♪

 それに、Zippoライターってイジっているだけでけっこう楽しいんですよ。チャカッ、ジッ、ポッ! という、金属製・フリント(発火石)式のライター特有の音もイイ感じ。また、オイルの香りも独特で、個人的には好きな香りです。喫煙していた頃は、このオイルの香りとともに吸うと、より味わい深い一服となるように感じていました。

 あと、Zippoライターの炎って、普通のライターの炎よりずっと大きいんです。これを眺めるのもミョーに楽しかったりします。炎って、人間の脳の奥底に刻み込まれた「何か」を直接呼び起こすのかもしれませんね。

イジっているだけで楽しいZippoライター。慣れてくると片手でシャカジポッ! とスムーズに着火できるようになったりもします。炎も大きいですね~。

 タバコを吸わないとZippoライターの活躍の場が半減って感じですが、でもイロイロ役立つと思います。たとえば電子着火式ライターと比べると、より多くの状況で確実に着火できます。より低温だったり気圧が低かったりしても着火しやすい(発火石からの火花が出やすい)ので、比較的に高所へ登山される方は実用も兼ねてZippoライターを使ったりするようです。風にもかなり強いので、キャンプやバーベキューなどのアウトドア活動でも役立ったりします。

 でもまあ、率直な話、フリント式の100円ライターのほうが携帯性に優れますし高所でもけっこー使えますし低温下でもポケットに入れるなどして温めればOKだったりします。また、キャンプやバーベキューだとライター本体と離れた位置に炎が出るチャッカマンが便利だったりします。ですので、Zippoの方が絶対有利という場はあんまりなかったりします。

 けど、なんていうんでしょうね、そういう場面に、Zippoで火を点けることの楽しさ「も」加わると、さらに良くないですか? キャンプでは調光可能な電球色LEDランタンが実用的なのは知ってるけど、敢えてオイルランプを使う、的な。いやむしろ全部キャンドルで過ごす、みたいな。趣味性を備えた火種として、Zippoライターはかなり魅力あると思うんですよね。

 とか書きつつ、ハクキンカイロへの着火はチャッカマン使ってたりしますが、まあでもZippoも愛でる方向で。チャカッ、ジッ、ポッ! と。

 あと非常用の備品としてもイイかも、です。まあコレもフリント式の100円ライターがイロイロ勝っているんですが、オイルを入れればすぐ使えて、そう簡単には壊れず、炎が大きくて何だか和むZippoライターは、非常時にもちょっとした安らぎを与えてくれそうに思います。

 ちなみに、Zippoライター用の缶入りオイルですが、保存性もイイ感じです。7年ぶりにZippoライターと一緒に当時買ったオイルが出てきましたが、フツーに使えましたし、ほとんど揮発もしていないようでした。

Zippoが引き出した記憶

 しかしなぜ、ワタクシはZippoライターのカチャジポッ! の着火が楽しいんでしょう? アブナイ性癖でも……と一瞬思いましたが、あ~そうだアレだ~と古い記憶が蘇りました。

 単なる思い出話ですが、小学生時代(1975年頃)にはマッチやライターを持ち歩いていました。まあいつもではないですけど、たまに。というのは、当時の小学生はフツーに花火や爆竹で遊んでいたので、火種が必要だったんです。

 ツイデに言えばナイフも必要。ロウソクの火で竹ヒゴをあぶって曲げてゴム動力飛行機をつくったりしたからです。小学生が、筆箱の中にカミソリを頑丈にしたような鉛筆削り向けナイフ(ボンナイフなど)を入れていても、先生に注意されたりしなかった時代ですね。

ボンナイフは廃番になったそうで、コレは現在でも手に入る「ミッキーナイフ」です。税込108円で買いました。カッターナイフのほうが実用的ですが、コレはコレでカワイクていいですね。

 そんな当時の小学生にとって、ちょっと憧れだったのがZippoライターです。でも、もちろん小学生に買えるモノではありません。

 ですので、最高でもお祭りの屋台の射的の景品としてゲット可能だった「ニセZippo」を手に入れるレベル。全小遣いを射的に費やしてニセZippoを手に入れて使い、着火部がすぐ壊れたような記憶があります。

 それにしてもしかし、スペースインベーダー・ブーム(1978年発売)~ファミコン・ブーム(1983年発売)あたり以前・以降では、時代がかな~り変わった感じがありますネ。電気で遊ぶ世代とそうでない世代、みたいな。ちょうどそれを身近に感じつつ跨いできた世代なので、今と昔を考えるといろいろ感慨深いものがあります。

 先日、友人の娘さん(女子大生)が「ライターとか怖いからハクキンカイロは使えない」と言っていたのを聞いて軽くショックを受けました。かんしゃく玉(クラッカーボール)も生産中止になったそうですね。ん~、イロイロ、かなり変わりました。

予備オイルを携帯

 Zippoライターの燃料はオイルですが、前述のようにライターを多用すればわりと早くオイル切れになってしまいます。ヘビースモーカーだと3日でオイル補充が必要になるとかいう話を聞いたこともあります。

 小学生時代の話に軽く戻りますが、当時のタバコ屋さんには、Zippoライターなどオイルライター用に使える携帯用オイルが売られていました。アンプルのような小型樹脂ボトルで、なかにオイルが封入されているというもの。それを持ち歩き、ライターのオイルが切れたら、そのアンプルからオイルを補充するというわけです。

 Zippoライターを携帯してアレコレ活用するとき、オイル切れを回避するにはとても良いアイテムだと思い、ちょっと探してみましたが……現在も存在しているっぽいですが、流通しているかどうか怪しい感じ。まあ時代が時代ですし、需要も高くないでしょうから、なくなっちゃったのかもしれません。

 でも、オイルを携帯するグッズはあります。イロイロ持ってました。

Zippo社の純正オイルタンク「Fuel Canister」(公式ページ)です。容量8mlで1回分のオイルを注入できるようです。キャップは三重式で、ひとつ外すとキーホルダー部が外れ、もうひとつ外すとオイル注入ノズルが現れ、もうひとつ外すと大きく口が開いてオイルを充填できます。キーホルダー部には、フリントホルダーやフリント交換時に必要なマイナスドライバーが付いています。
これも純正品のようですが、容量等々は不明。キャップは二重式で、ひとつ外すとオイル注入ノズルが現れ、もうひとつ外すと大きく口が開いてオイルを充填できます。
ダイヤモンド社の「スーパータンク オイルコンテナ」です。容量は不明ですが、1回分程度のオイルが入るようです。裏技としてZippoライターに内蔵し、ライター内のオイルを揮発させにくくすることもできます。
昔買ったオイル携帯用タンク。容量不明ですが、「Fuel Canister」より多めに入る感じです。見たところ銀製の高級品のようです。2つのキャップがありますが、片側はライターへオイルを注入するときの空気抜き機構です。

 なーんだ、いっぱい持ってるじゃん>自分。昔はZippoライターをかなり多用してたんですね~。ともあれ、実際にこれらのオイルタンク、どの程度実用的なのか試してみました。

 どれもオイルの注入はフツーにデキます。ただし「スーパータンク オイルコンテナ」はオイルがややこぼれやすく、黒いタンクは空気抜きの扱いが雑だとオイルがドバッと出てしまいます。使い勝手的には現在でも入手可能な「Fuel Canister」が一番だと感じられました。

 続いて、入れたオイルが漏れないか? 揮発しないのか? について。オイルを充填して半月ほど横倒しで置いたりバッグに入れて持ち歩いたりしてみましたが、黒いタンクのみオイルが減少していましたので、少し漏れたか徐々に揮発したんでしょう。ほかは問題ナシ。僅かに揮発しているような気もしますが、オイル長期保管のためのタンクではないので、実用レベルだと思います。

 結果、Zippo社純正オイルタンク「Fuel Canister」が、実用性・入手性ともに最良って感じですね。この製品、Amazonなどで商品レビューを見ますと「漏れた」というレポートが多いですが、2個持っていて2個ともテストしたもののオイル漏れは見られなかったので、キャップをしっかり締めれば大丈夫だと思います。

 でも、たっぷり携帯したいなら、純正のZippoオイル缶(小)をそのまま持って出るのがいいと思います。まあ、なんで携帯するのかって話でもありますが、予備オイルがあるとなんか心強くて良くないですか?

 てな感じで、Zippoライターでチャッジポッ! と遊んでみたり、何に役立つどう使う? などと考えてみたりしているんでした。愉快なので、ご興味があればゼヒ。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。