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持つ、使う、美しさを考えたデザインケータイ「F702iD」
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NTTドコモ/富士通『F702iD Shosa』、サイズ:51(W)×98(H)×31(D)mm、114g。金色(写真)、真白、花紅、艶黒をラインアップ
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ケータイにとって、スペックや機能、対応サービスも重要だが、ユーザーとしてはデザインも譲れないポイントのひとつだ。NTTドコモから発売された702iシリーズには、5機種中3機種がデザイナーとのコラボレーションを実現したモデルとなっている。筆者も「F702iD」の実機を購入したので、レポートしよう。
【この端末のチェックポイント】
- コーディネートされたデザイン
- おサイフケータイ&セキュリティ
- 基本機能をチェック
- こんなユーザーにおすすめ
■ コーディネートされたデザイン
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トップパネル部分も微妙な曲線で構成された独特のボディデザイン
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au design projectのINFOBAR以降、国内のケータイでは有名デザイナーを起用した「デザインケータイ」がいくつか登場した。商業的に成功したモデルもあれば、今ひとつ販売が奮わなかったモデルもある。ケータイにとって、デザインは重要なポイントだが、デザインだけで買うものでもなければ、スペックや機能だけで買うものでもない。つまり、そのバランスが非常に重要になってくるわけだ。
今回、紹介する富士通製端末「F702iD」は、コミュニケーションデザイン研究所の平野敬子氏と工藤青石氏がデザインを担当したモデルだ。今年の2月下旬以降、順次発売された702iシリーズの中でもその存在感は際立っている。
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グラマラスな曲線を描くボタン部背面。左側面には平型コネクタのイヤホンマイク端子を備える
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グラマラスな曲線を描くボタン部背面。左側面には平型コネクタのイヤホンマイク端子を備える
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液晶ディスプレイはQVGA対応2.2インチTFTカラーを採用。iチャネルのテロップ表示はOFFに設定することも可能
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キャッチコピーにも謳われている「美しい立ちふるまいを促す道具」を目指したというボディ形状は、柔らかな曲線を組み合わせたグラマラスなものだ。折りたたんだ状態、開いた状態のどちらも手にフィットする感触が良い。FeliCaやカメラモジュールを内蔵する背面側を曲線で処理したため、端末を開いた状態で机に置いたときの安定感はあまりないが、そんなことを忘れさせてくれるほど、存在感のあるデザインだ。筆者はデザインの専門家ではないが、P701iD、SH702iD、N702iD、neonとスクウェアなデザインのデザイナーズケータイが続いた中で見ると、F702iDにはしっかりとした個性があり、購入したユーザー自身もデザイン的な満足感が得られそうな印象だ(スクウェアなデザインが良くないという意味ではない)。
「真白(ましろ)」「花紅(はなくれない)」「金色(こんじき)」「艶黒(つやくろ)」という和のイメージを表現したボディカラーもそれぞれが印象的で、今までのケータイにはないテイストだ。ファッションとのコーディネートのしやすさから考えれば、艶黒や真白が手堅い選択だが、その他の2色もケータイの個性を主張したいユーザーには興味のあるカラーと言えるだろう。
また、ボディやカラーリングに合わせ、端末にプリインストールされてる待受画面やカレンダーなどのコンテンツもコーディネートされたデザインが採用されている。プリインストールされているコンテンツの内、注目できるのは着信音などのサウンドだ。通常の着信音から1オクターブ下げたり、残響を加えることで、耳障りにならない「ソフト着信音」は、今までのケータイにあまりなかったアイデアだ。自然の音を再現したネイチャーサウンドは過去にも似た取り組みがあったが、心地よさを考え、12種類もバリエーションを用意したのは、初めてのケースだろう。
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ありそうでなかったダブルイルミネーション。装備されている位置も独特なため、暗いところではちょっと変わった雰囲気を醸し出す
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イルミネーション設定では左右同時、左右交互などが選べるほか、光り方のパターンも数種類、用意されている
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さらに、ボディデザインに関連する部分で、これも注目すべきアイデアと言えるのが液晶ディスプレイ部のヒンジ付近に内蔵された「ダブルイルミネーション」だ。着信時などに光るだけの存在だったケータイのLEDだが、最近ではP701iDやP902i、neonなど、光るエリアに特徴を持たせたり、光り方を工夫するモデルが増えている。F702iDではヒンジ部の左右に2つのLEDを内蔵することで、少し違った表現をしている。LEDが光る色合いが27色、点灯パターンが「点滅」「ゆっくり点滅」「メロディ連動」に加え、有機的に変化する4種類のイルミパターンを用意。LEDの点灯も左右交互、左右同時のいずれかを選べるため、かなり多くのパターンのイルミネーションを電話着信やメール着信、テレビ電話着信などに個別に設定することができる。イルミネーションパターンとイルミネーションカラーはアドレス帳データ内で個別に設定することもできるので、特定の人からの着信をわかりやすいイルミネーションに設定するといった使い方もできる。気になる点があるとすれば、液晶ディスプレイ部のヒンジ側にLEDが内蔵されているため、どうしても隙間にホコリがたまりやすく、掃除がしにくいことくらいだろう。
■ おサイフケータイ&セキュリティ
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他のFシリーズに引き続き、F702iDにも指紋センサーを搭載。おサイフケータイを安全かつ手軽に使うのに役立つ
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F702iDは今回の702iシリーズ中、唯一、FeliCaを内蔵し、おサイフケータイに対応している。おサイフケータイは902iシリーズの標準機能として、全機種に搭載されており、電子マネーのEdy、モバイルSuicaなどの交通系サービスに加え、クレジットサービスのiD、5月にはNTTドコモのオリジナルブランドのクレジットサービス「DCMX」も開始されるなど、NTTドコモが目指す「生活ケータイ」に欠かせない要素になりつつある。自分の生活するエリアに、おサイフケータイが利用できる店舗やサービスがどれだけ存在するのかにもよるが、普及モデルである70Xiシリーズで、おサイフケータイが利用できるのはF702iDの大きなメリットのひとつと言えるだろう。
F702iDのおサイフケータイについては、モバイルFeliCaが他機種と同じように搭載されているため、基本的な差はなく、モバイルSuicaにも対応している。しかし、Fシリーズのおサイフケータイには、使いやすいセキュリティ機能が整っていることがメリットとなっている。
おサイフケータイの使い方は人それぞれだが、通常はFeliCa機能をロックした状態で持ち歩き、EdyやモバイルSuicaなど、おサイフケータイのサービスを利用するときのみ、FeliCaロックを解除するという使い方がもっとも確実とされている(機能そのものを使わないという話は別にして)。ただ、この使い方をするには、FeliCa機能のロックをスムーズに解除できる必要がある。Fシリーズはおサイフケータイの初期モデルから指紋センサーを搭載しており、センサー部にあらかじめ登録しておいた指を通すだけで、ロックを解除できるようにしている。もちろん、F702iDも同じ仕様が継承されており、ICカードロックがされた状態で、方向キーの右を長押しして、指紋センサーに指を通すだけで、スムーズにFeliCaロックを解除することが可能だ。FeliCaロックの解除については、もっともベーシックな暗証番号のほかに、顔認証を搭載する機種もあるが、筆者が試した限り、現時点でも指紋センサーがもっとも使いやすいという印象だ。ちなみに、指紋認証に登録できる指紋データは最大10個までとなっている。
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ICカードのロックは設定メニュー内だけでなく、方向キーの右の長押しでも切り替えが可能
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ICカードオートロックを設定しておけば、ロックを解除しても一定時間経過後、自動的にロック状態に戻る
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通勤時やお昼休みなど、特定の時間帯のみ、ICカードロックを解除するように予約設定ができる
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プライバシーモードでは特定のメールのフォルダを非表示にしたり、電話帳データの参照を制限するなどの設定が可能
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ただ、ICカードロックは一度、解除してしまうと、再びロック状態に戻さなければ、安心して持ち歩くことができない。そこで、F702iDではICカードロックの解除後、一定時間が経過すると、自動的にICカードロック状態に戻す「ICカードオートロック設定」が用意されており、経過時間を1/3/5/10/30/60/90分の範囲で設定できる。また、設定した時刻に自動的にICカードロックを解除する「ICカードロック解除予約」も用意されており、通勤や通学の時間帯、ランチタイムなどに合わせて、ICカードロックを解除するといった使い方ができる。特に、通勤や通学でモバイルSuicaを利用するユーザーにとっては、便利な機能と言えるだろう。
この他にもあらかじめ登録しておいた電話番号や公衆電話からの着信で、ICカードロックやオールロックを起動できる「遠隔ロック」、端末の開閉によって、ロック状態に移行できる「開閉ロック」などの機能も搭載されており、おサイフケータイをより安全に利用できる環境を整えている。
また、おサイフケータイ以外の部分のデータについてもプライバシーを保護するための機能が搭載されている。たとえば、F702iDの「プライバシーモード設定」では、電話帳やメール、マイピクチャなどのデータを他人が利用できないように設定することが可能だ。プライバシーモードへの移行は手動(方向キーの左を長押し)での起動に加え、一定時間、操作がなかったときに自動起動する設定もできる。こうした機能は従来のFOMA端末のFシリーズで少しずつ拡充されてきたものだが、普及モデルに位置付けられるF702iDで、これらの機能が利用できるのは、ユーザーにとっても大きなメリットのひとつと言えるだろう。
■ 基本機能もチェック
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メニュー画面は9分割のアイコン表示を採用。カーソルを合わせたままにしていると、各アイコンの説明がポップアップで表示される
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デザインやコンセプトが注目されるF702iDだが、基本機能はどうなっているのだろうか。過去にも紹介してきたように、富士通はFOMA端末において、いち早くプラットフォームにSymbian OSを採用し、FOMAのサービス開始以降、もっとも多くのFOMA端末を開発してきた。もちろん、今回のF702iDも同じプラットフォームで開発されており、基本的な使い勝手は継承されている。
メニュー画面は9分割のアイコン表示を採用する。リスト形式や3Dアイコン表示も選択できるが、やはり、通常のタイルアイコン表示がもっとも実用的だ。メニュー画面をはじめ、待受画面、スクリーン、時計表示、電池マークなどの画面設定は、トータルコーディネイト設定で一括設定ができる。出荷時にはそれぞれのボディカラーに合わせた4つのトータルコーディネイト設定が用意されているが、ユーザー自身で4つのオリジナルのトータルコーディネイトを作成することも可能だ。富士通の公式サイト「@Fケータイ応援団」でも壁紙データなどが配布されているので、これらをダウンロードして、オリジナルのトータルコーディネートを作成してみるのもいいだろう。
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各ボディカラーに合わせたトータルコーディネイト設定が可能。オリジナルの設定も4種類まで作成できる
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メールはフォルダによる管理、メールアドレスや題名、メモリ番号、グループ、電話帳登録なしなどによる自動振り分けに対応しており、送受信メールともに振り分け設定が可能だ。ただし、条件設定後の再振り分けには対応していない。送受信メールに追加するフォルダについては、前述の「プライバシーモード」の設定が可能で、ONに設定しておけば、プライバシーモード起動時に特定のフォルダを開くのに認証を必要にしたり、フォルダの存在そのものを非表示にすることもできる。F902iなどでも採用されてきた機能だが、メールなどのプライバシーを重要視したいユーザーはもちろん、安心してケータイを使いたいユーザーにもおすすめできる機能だ。さらに万全を期したいユーザーは、特定の電話帳データにシークレット属性を設定し、シークレットモード起動中以外は電話帳データを表示させず、メールや着信履歴の存在を隠すといった使い方もできる。
メールに関連する機能としては、日本語入力に「ATOK-AI変換」及び「APOT-AI推測変換」を搭載するほか、圏外でメールを送信できなかったとき、圏内に入ると、自動的に送信できる「圏内自動メール送信」などの機能が搭載されている。デコメールについてもテンプレートからの作成に対応しているが、季語をモチーフにしたテンプレートも用意されている。
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ボタン部背面側に128万画素CMOSイメージセンサーによるカメラを内蔵。接写切り替えはレンズ部周囲のスイッチを利用
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カメラの操作画面は基本的にF902iなどと共通。左右キーで項目を選び、上下キーで設定を変更することが可能
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カメラは128万画素CMOSイメージセンサーをボタン部背面に装備している。テレビ電話及び自分撮り用のインカメラは11万画素CMOSイメージセンサーを採用し、液晶ディスプレイ下に備えている。90Xiシリーズに比べれば、スペック的に見劣りがしてしまうが、70Xiシリーズであることを考えれば、十分とも言えるだろう。
ただ、メモリカードに対応していないため、撮影した画像は本体メモリに保存するしかない。撮影した画像の読み出しは赤外線通信を利用するか、付属のUSBケーブルを接続して、データリンクソフトを使うことになる。ちなみに、F702iDではUSBケーブルを接続するだけで、自動的にバックアップできる「オートバックアップ」の機能も用意されており、使い勝手はある程度、考えられている。とは言うものの、ドライバやデータリンクソフトをインストールしなければならないUSBケーブル接続という手法は、あまりPCリテラシーの高くないユーザーにとって、あまりうれしくない仕様だ。できることなら、SH702iDのように、内部にメモリカードスロットを装備するなどの工夫で、メモリカード搭載を実現して欲しかったところだ。
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データリンクソフトのメニュー画面。USBケーブルで接続したとき、自動起動させることも可能
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Outlookとスケジュールデータをシンクロさせることも可能
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データリンクソフトでは電話帳データやブックマーク、メールなどのバックアップ、編集が可能
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ライフスタイル設定では特定の時間帯にマナーモードやプライバシーモードを切り替えることができる
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F702iDの実際の使いこなしで、なかなか興味深いのが「ライフスタイル設定」だ。ライフスタイル設定は指定した時間にマナーモードやプライバシーモードを起動したり、前述のトータルコーディネイト設定を変更できるもので、時間や曜日を指定して、動作モードや設定を切り替えることができる。たとえば、夜12時以降はマナーモードに切り替える、お昼休みや夜はプライバシーモードをOFFにするといった設定ができる。設定範囲がやや限られているが、ある程度、決まったスケジュールがあるユーザーなら、設定次第で便利に活用できるだろう。
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スケジュール機能は電話帳ボタンの長押しで起動可能。カレンダー表示も日曜から開始するノーマルモード、月曜から開始するビジネスモードが選ぶことができる
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スケジュール機能については、電話帳ボタンの長押しで起動することができ、前述のUSBケーブル接続を利用することで、パソコンのOutlookとのシンクロ機能も利用できる。スケジュールの登録件数も300件と十分だ。電話帳も最大700件まで登録可能で、1件あたり5番号5アドレスまで登録でき、通常の利用であれば、不足を感じることはない。電話帳の編集もデータリンクソフトを利用し、パソコン側で編集することができる。この他にもPDF対応ビューア、自動時刻補正、FOMAプラスエリア対応など、細かい部分の機能もひと通り、サポートされている。
■ デザイン性をどう見るかが「買い」のポイント
さて、最後にF702iDの買いのポイントについて考えてみよう。従来の70Xiシリーズと違い、メーカーごとに方向性をハッキリさせ、機能的にも差別化を図ったFOMA 702iシリーズ。F702iDはSH702iDやN702iDと並ぶデザインケータイとしてラインアップされているが、ボディデザインやカラーリングは独特の雰囲気があり、今までのデザインケータイとは一線を画した存在感がある。機能的にはおサイフケータイ対応、メモリカード非対応、充実のセキュリティ機能などがポイントになるが、ライフスタイル設定やリラックスモードなど、今までのケータイにはなかった新しい取り組みもいくつか見られる。F702iDという型番とは別に、「Shosa(所作)」というモデル名が与えられたが、その名の通り、ユーザーに美しい立ちふるまいを促す道具として、ボディデザインから使い勝手まで、積極的に取り組んだ端末と言えるだろう。
これらのことを総合すると、F702iDを買いと言えるのは、F702iDのデザインやボディカラーが気に入ったユーザー、おサイフケータイを手軽かつ安心して始めたいユーザーということになる。筆者はF702iDの金色を購入し、いろいろなところで人に見せてみたのだが、概ね好評だった。ただ、なかには「艶黒以外は持つ気になれない」という保守的な意見も聞かれ、ボディカラーや質感についてはやや意見が分かれたという印象も残った。あまり極端に好き嫌いが分かれる端末という印象ではないが、それでも積極的に持ちたい人とそうでない人の評価が分かれる端末ということだろう。
ただ、個人的にはボディデザイン、コンテンツを含めた全体的なコーディネート、ダブルイルミネーション、充実したセキュリティなど、F702iDには902iシリーズにない魅力があるという印象を持った。「所作」というモデル名のように、美しく使えるか否かは、ユーザー自身がどれだけケータイをキレイに扱えるかも大きく影響する。F702iDを購入したユーザーは、ぜひ端末がキズだらけにならないように、美しく、大切に使って欲しい。そういう意味でもF702iDは、ユーザーに「美しい立ちふるまいを促す道具」と言えるのかもしれない。
■ URL
ニュースリリース(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060117.html
ニュースリリース(富士通)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/02/16.html
製品情報(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/702i/f702id/
製品情報(富士通)
http://www.fmworld.net/product/phone/f702id/
「F702iD Shosa 所作」フラッシュサイト(富士通)
http://www.f702idshosa.jp/
コミュニケーションデザイン研究所
http://www.cdlab.jp/
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(法林岳之)
2006/04/27 13:45
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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