レビュー

ワイモバイル「Android One S1」ミニレビュー(編集部太田)

付いてますよ、ストラップホール

 「Android One S1」がワイモバイル(Y!mobile)から2月24日に登場した。カスタマイズを最小限にとどめた“素のAndroid”に近い構成が特徴のAndroidスマートフォンだ。「ケータイ Watch」編集部スタッフが体験した「Android One S1」をご紹介しよう。

編集部・太田

 Android One「507SH」のヒットを受け、第2弾として登場した「S1」。スペックは精査が進み無駄を省いた印象で、外観・ソフトウェアともに綺麗にまとまっているというのが第一印象。外観のシャープの最近の端末の流れを取り入れたデザインは、メタル素材こそ使われていないものの、安っぽさは無い。

 まだフィーチャーフォンは手放せないけれど、ちゃんとしたスマートフォンを使いたい、でも値段は手頃で……という人に「S1」はうってつけではないだろうか。オンラインストア限定だが一括3万円という価格で、気に入って使い込んでもそこそこ応えてくれる程度の余裕があるスペックだ。ハードもソフトも極端な廉価版という印象はなく、“日式Android One”を定義したといえる内容だろう。

 筆者は最近まで「Nexus 6」をAndroid 7.0で使っていたが、月1回程度はセキュリティアップデートが提供されていた。Android Oneでの同様の取り組みは、Android初心者にも嬉しい仕様といえる。

 右側面の下部にはスマートフォンとして比較的珍しい、ストラップホールが設けられている。これは、フィーチャーフォンでストラップの利用に慣れ親しんでいる人にもありがたい部分。スマートフォンをポケットから取り出す時にうっかり落としてしまうアクシデントを未然に防ぐ、あるいは防ぎやすい、という意味でもストラップは重要なアイテムだ。

 イヤホンジャックが無くなったあるスマートフォンに対し「最後の命綱(≒イヤホンケーブル)が無くなった」などと言われることもあるほど、スマートフォンの落下と破損は世界中で悲劇を生んでいる。北米では民間企業が修理しやすくなるよう仕様や保証体制の変更を求めて訴訟が行われているという。ストラップホールの存在はスマートフォンのハイエンドモデルでも見習って欲しい部分だ。