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スマホユーザーの2割「かなり依存」自覚、1日7時間利用が1割

 MMD研究所は、「2016年スマホ依存に関する調査」の結果を発表した。調査はスマートフォンを所有する15歳~59歳の男女553人を対象に、インターネット上のアンケート調査として実施された。

 自身がスマートフォンに依存しているかを聞いたところ、「かなり依存している」と回答したのは18.8%。「やや依存している」と答えた52.6%とあわせて、71.4%のユーザーがスマートフォン依存を自覚しているという結果になった。

 年代別では、10代~30代は「かなり依存している」の回答が20%を超えた。「かなり依存」の割合が最も多かったのは20代(26.4%)で、「かなり依存」と「やや依存」の合計では30代(21.8%+56.4%)が最多だった。30代~50代にかけて、「かなり依存」「やや依存」の回答が減る傾向にあった。

1日に「1~2時間利用」が最多、「7時間~」も1割

 1日のスマートフォンの接触時間は「1時間~2時間未満」が最多で20.3%、「2時間~3時間未満」が17.9%、「30分~1時間未満」が17.0%と続いた。

 一方、前問で「かなり依存している」と回答した人に限って見てみると、用意されている選択肢のうち最大の「7時間以上」が21.2%と、「4時間~5時間未満」と並んで最も多かった。結果として、1日に「7時間以上」スマートフォンと接触するユーザーは全体の10.5%を占めていた。

スマホ依存度チェック、30代が最多に

 調査参加者に対しスマホ依存度チェックとして、「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」などの12項目から当てはまるものを聞いたところ、当てはまると答えた項目数は平均で3.5個だった。

 年代別で最も多かったのは30代(4.1個)で、20代(4.0個)、10代(3.7個)、50代、(3.1個)、40代(2.8個)と続いた。

 項目別の回答率では「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」(62.2%)と「寝るとき、スマホを枕元に置いて寝る」(60.2%)が多く、一人でいるシーンでスマートフォンを活用するケースが多いようだ。

 反対に、「食事中でもスマホを見ることが習慣になっている」(15.9%)や「人と話しているときも、スマホに接触している時間が多い」(7.1%)、「対面でいるのにチャットで会話する」(2.2%)といったような選択肢の回答率は低く、他人といる場ではスマートフォンの利用を控える傾向が見られた。

石井 徹