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【熊本地震】携帯キャリア各社、20日の状況
(2016/4/20 13:43)
4月14日以降の熊本地震の影響で、携帯キャリア各社のネットワークには通信障害や通信規制などの影響が出ている。3キャリアからは復旧エリアマップも提供されている。20日12時(正午)時点での情報をまとめた。
各社からは災害用伝言板サービス、災害用音声お届サービス、無料の公衆無線LANサービスの臨時スポットが提供されている。被災者のスマートフォンの月間のデータ通信容量の追加を無料としたり、速度制限を解除したりする支援策も実施されている。
なお、後半の総務省が公表した情報は4月19日13時30分時点のもので、本記事を公開する20日13時時点ではさらに復旧が進んでいる可能性がある。
NTTドコモ
20日10時(ドコモの第18報)の時点で、携帯電話が利用しづらいエリアは以下の通り。
熊本県の阿蘇郡南阿蘇村、阿蘇市。
阿蘇市では移動基地局車によるサービスが提供されている。
KDDI
20日9時30分の時点で、携帯電話が利用しづらいエリアは以下の通り。
熊本県の阿蘇市赤水、阿蘇郡南阿蘇村・高森町。
南阿蘇村と高森町では、役場や避難所などで移動基地局によるエリア復旧が実施されている。
ソフトバンク
20日8時の時点で、携帯電話が利用しづらいエリアは以下の通り。
熊本県の阿蘇市、阿蘇郡小国町・南阿蘇村。
避難所を中心に移動基地局車でエリア復旧が実施されている。全国から社内公募型として組織する災害時復旧要員を49名派遣している。
ワイモバイル
20日8時の時点で、Y!mobileブランドで提供する1.7GHz帯のサービスで利用しづらいなどの影響を受けているエリアは以下の通り。
熊本県の阿蘇市、阿蘇郡南阿蘇村。
Y!mobileブランドで提供するPHSサービスで利用しづらいなどの影響を受けているエリアは以下の通り。
熊本県の阿蘇市、阿蘇郡小国町・高森町・南阿蘇村。
UQコミュニケーションズ
19日13時の時点で、UQ WiMAXで利用しづらいなどの影響を受けているエリアは以下の通り。
熊本県の熊本県熊本市東区西原1丁目、阿蘇市赤水・内牧、阿蘇郡南阿蘇村一関。
総務省公表の支援・被害状況(4月19日13時30分)
総務省が各社からの報告を基にまとめている情報によれば、4月19日13時30分の時点で、特設公衆電話が34台、衛星携帯電話が469台、固定電話用のポータブル衛星装置が43台、無料の無線LANアクセスポイントが約169台、携帯電話用充電器が186台、被災地に配備されている。
基地局などの被害状況
19日13時30分の時点で、停波している携帯電話の基地局は合計で148局。18日4時の時点からは9局減(復旧)。PHSの基地局の停波は53局で、こちらも18日4時から9局減。
ドコモは16局が停波。内訳は停電が12局で伝送路断が4局。
KDDIは21局が停波。内訳は停電が13局で伝送路断が7局、確認中が1局。
ソフトバンクは携帯電話で111局が停波。内訳は停電が25局、伝送路断が86局。ソフトバンク(ワイモバイル)のPHSは53局が停波している。
なお、本記事の執筆時点では、すべての市町村役場と避難所が3キャリアのエリアとしてカバーされている。
固定電話ではNTT西日本の300回線が不通で、一部は土砂崩れなどの影響で復旧が長期化する見込み。