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au、プレミアムサポートの体験ツアーを京都で開催
~「京都の達人」やフォトグラファーと共に平安神宮を楽しむ
(2016/4/18 13:57)
KDDIは4月15日、auの長期利用者とauスマートサポートの会員を対象にした「auスマートフォン講座×達人と行く、春の京都ツアー」を開催した。
auは2013年から有料の会員サポートサービス「auスマートサポート」を開始し、スマートフォンがはじめてのユーザーやなかなか使いこなせないユーザーを対象に、24時間電話サポートやリモートサポート、ガイドブックの配布などを提供してきた。
2016年1月にはauスマートサポートをさらに拡充し、シニア向けスマートフォン「BASIO」の訪問契約サービスをはじめ、BASIO購入ユーザーの「スマホ訪問サポート」をスタートさせ、auを10年以上、契約する長期利用者の初期利用料3000円を免除するなど、フィーチャーフォンからスマートフォンに移行するユーザーを積極的にサポートしてきた。
サポートスタッフといっしょに基本をマスター
今回はこうしたauスマートサポートの取り組みを活かしたもので、auスマートサポートの会員12名、auの長期契約者のフィーチャーフォンユーザーを対象に、スマートフォンの使い方セミナーを受けながら、「京都の達人」と呼ばれる人やフォトグラファーと共に、京都の平安神宮を散策し、スマートフォンのカメラ機能などを中心に使い方や楽しみ方の知ってもらおうというツアーが企画された。
ツアーはまず、京都市岡崎にある京都市勧業館「みやこめっせ」の会議室で、スマートフォンのごく基本的なことを知るセミナーからスタートした。スマートフォンを知らないユーザーにとって、スマートフォンとフィーチャーフォンの違いはなかなかイメージしにくいものだが、セミナーでは講師から「フィーチャーフォンは定食のようなもので、決まったものを食べる(使う)。これに対し、スマートフォンは言わば、バイキングのようなもので、自分の使いたいものを持ってきて、食べる(使う)ことになる」と説明。その持ってくるものを「アプリ」と表現し、はじめてのユーザーにもわかりやすく解説していた。
続いて、スマートフォンを操作するうえでの基本になるタッチ操作として、「スワイプ」「タップ」「フリック」などをサポートスタッフのガイダンスのアドバイスを受けながら体験。今回は参加者2名につき、1名のサポートスタッフが付くという、通常よりも手厚い体制を採ったため、スマートフォンがはじめての参加者も着実に使い方を学べたようだ。
次に、アプリの使い方として、地図を使ってみる。ここでは画面に表示されたソフトウェアキーボードからの文字入力に加え、音声検索にもトライ。音声検索はテレビなどでもよく目にしているからか、音声検索ははじめての人にもなじみやすい。
そして、いよいよカメラの撮影になるが、ここで今回のセミナーの強力な助っ人として、フォトグラファーの中原一雄先生が登場。中原氏は『デジタルカメラマガジン』や僚誌『デジカメWatch』でもさまざまな解説記事を執筆するフォトグラファーで、写真情報サイト「Studio9」の運営をしていることから、セミナーでは「九(きゅう)先生」として親しまれているという。
中原先生からはスマートフォンのカメラを使うコツとして、4つの項目がアドバイスされた。1つめは持ち方で、スマートフォンが板状のボディであることから、指先でつまむように持ってしまう人が多いが、しっかりと握るように持って、手ぶれを抑えることが大切と指摘。2つめはタッチパネルを活かし、被写体の撮りたいところをタップすれば、ピントも明るさも合うというアドバイス。3つめはスマートフォンの向きや被写体との距離を変えて、撮ってみようというワザ。スマートフォンを逆さまに持って、カメラ部を地面に近づけて撮ったり、近づいて撮ることで、迫力ある写真が撮れるという。そして、4つめは構図。画面を上下左右で三分割して、海や空、対象物のいずれかが1/3を占めるように撮ると、バランスのいい写真が撮れるというフォトグラファーならではのアドバイスが説明された。
「京都の達人」による解説、フォトグラファーのアドバイスで平安神宮を散策
スマートフォンの基本的な使い方、カメラでの撮影をマスターしたので、続いて、いよいよ実際に屋外に出て、京都を散策しながら、カメラの撮影を楽しむことに。
散策はまず、会場近くの京都府立図書館前からスタート。ここで今回のセミナーのもう一人の講師として、吉村晋弥氏が登場。吉村氏は「京都・観光文化検定試験(京都検定)」において、最高級の1級に最年少(当時26歳)で合格したという「京都の達人」。気象予報士としても10年の実績があり、歴史だけでなく、その日の天候も解説するという。ガイドの吉村先生から京都の歴史の解説を受けながら、中原先生からは建物のように大きな対象物がフレームに収まらないときは少し斜めの位置から写真を撮るといいというアドバイス。参加者は図書館の建物を少し斜めから撮影して、その仕上がりを画面でチェックしていた。
続いて、すぐ近くの平安神宮の大鳥居へ。ここでは鳥居全体を撮るのではなく、鳥居の柱の根本から見上げるようにして撮ったり、いっしょに居る人のスマートフォンのガラスに鳥居を写り込ませ、撮影するといったテクニックが紹介された。
平安神宮の広い参道に入ると、今度はセミナーで習った「スマートフォンの向きを変えて撮る」という写真にトライ。スマートフォンを上下逆に持ち、カメラを地面に近づけた状態で撮影すると、今までとは違った写真が撮れることを実感し、参加者も大喜び。何枚も撮影し、なかなかその場から移動しない人も……。
平安神宮の応天門前に移動し、今度はガイドの先生から応天門についての解説が行なわれた。応天門が建てられたとき、弘法大師が額縁を書いたところ、「応」の字の点が抜けていて、それが『弘法も筆の誤り』の語源になったというエピソードなどが紹介された。
そして、平安神宮の境内に移動し、「平安神宮神苑」と呼ばれる日本庭園に移動し、ここからは自由行動となり、課題となる写真撮影の時間が取られた。参加者が思い思いに撮った写真をセミナー修了時に中原先生から評価が受けられるということで、参加者はサポートスタッフと共に、庭園内の撮影スポットを探しながら、自由に写真を撮っていた。
LINEで写真を共有し、先生の評価を受ける
約1時間半ほど、屋外に出て、京都の達人からの解説を聞きながら、スマートフォンで写真を撮った後、再びセミナーの会議室に戻り、今度はLINEを使った解説が行なわれた。この頃になると、参加者もスマートフォンの扱い方に少しずつ慣れる同時に、サポートスタッフとも打ち解け、わいわいとにぎやかにスマートフォンを楽しんでいる様子だ。
屋外で撮ってきた写真から自分のとっておきの一枚を選び、今後はLINEでシェア。人気の高いサービスだけに、参加者の関心も高いようだ。その後、おすすめアプリの解説やアプリの探し方なども解説された。
そして、参加者が自ら選んだとっておきの一枚をプロジェクターに映し出し、中原先生からの寸評が発表された。どの写真も前述のアドバイスをうまく活かした写真で、スマートフォンがはじめての人が含まれるとは思えないほどの出来映え。なかでもスマートフォンを天地逆に持ち、カメラを地面に近づけた状態で撮影した写真には、かなりインパクトの大きなものが多かった。
セミナーも終了に近づき、最後はKDDI カスタマーサービス企画部長からauスマートサポートの「ご自宅訪問契約」や端末購入時の割引クーポンなどについて説明され、最後にサプライズとして、参加者には自分が選んだとっておきの一枚をプリントして、額縁に入れたものがプレゼントされた。どの参加者もセミナーの内容と体験に、たいへん満足した様子で、名残惜しそうに会場を後にしていた。
サポートスタッフと講師が演出する「使う楽しさ」
auスマートサポートは、スマートフォンがより幅広い世代に普及していくための施策として、2013年にスタートした。有料の会員サポートサービスという取り組みは過去にあまり例がなかったが、着実に支持を拡げ、ユーザー層の拡大に寄与している。
なかでもユニークなのが今回のような会員向けイベントで、スマートフォンを使って、さまざまな体験をしながら、スマートフォンを使う楽しさを参加者に知ってもらおうとしている。今回のイベントでもサポートスタッフのていねいな対応に加え、講師の的確かつわかりやすい解説やアドバイスのおかげで、わずか数時間の内に参加者の表情やスマートフォンの扱い方がガラリと変わってくる様子を見ることができた。帰り際に「じゃあ、今週末にでもお店に行ってみるよ」と話していた参加者も居た。ちょっとしたハプニングとしては、平安神宮の近辺で、ガイドの吉村先生から説明を聞いたり、フォトグラファーの中原先生からのアドバイスを受けているとき、通りすがりの人が興味を持ち、サポートスタッフがその場でauスマートサポートの説明をするハメになったということもあった。
auスマートサポートは購入前から購入後までをサポートするサービスだが、auを契約するユーザーがau Online Shopで「auスマートサポート ご利用チケット(プレゼント用)」を購入し、スマートフォンが使いこなせないという家族や友だちにプレゼントすることもでき、チケットを受け取った人は最大3カ月まで無料でauスマートサポートを利用できるというサービスも提供されている。自分自身は十分にスマートフォンに慣れ親しんでいてもなかなか使いこなせなかったり、スマートフォンに躊躇しているような家族や友だちが周囲に居るときは、こうしたサービスをプレゼントしてみるのも有効な手段と言えそうだ。