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「ソフトバンクでんき」4月スタート
生活サービスをセットにした「おうち割」の第1弾
(2016/1/12 10:50)
ソフトバンクは12日、家庭向け電力小売サービス「ソフトバンクでんき」を発表した。電力自由化にあわせ、4月1日よりサービスの提供を開始する。サービス開始に先立ち、1月28日よりソフトバンク取扱店で予約の受付が開始される。
「ソフトバンクでんき」は、ソフトバンクが東京電力と提携して提供する。開始当初のサービスエリアは東京電力エリア、中部電力エリア、関西電力エリア。実際の電力サービスは東京電力によって提供される。提供エリア内であれば、戸建、集合住宅のどちらでも利用できる。ただし、集合住宅の場合は、管理組合の方針によっては利用できない場合がある。
単身~2人暮らし世帯向きの「スタンダードプラン(S/M/X)」、3~4人家族向けの「バリュープラン」、大家族向けの「プレミアムプラン」の3種類のプランが用意される。ソフトバンクでんきでは、電力料金1000円につき5ポイントのTポイントが付与される。利用料金はMy SoftBankで確認でき、ソフトバンクの携帯電話料金とまとめて請求される。
このうち、「バリュープラン」は、ソフトバンクでんき向けに提供されるオリジナルのプラン。月額の電力料金が8000円~1万6000円の世帯に最適としている。月の電力利用量が300kWhまで定額のプランで、300kWhを超えた分は割安な単価設定の従量制になるプラン。当月使用量が300kWhを下回った月は、ソフトバンクのデータ通信量またはTポイントで還元される。具体的には、300kWhからその月の電力使用量を引いた差で5kWhごとあたり、翌月のデータ容量が0.15GB増量、またはTポイント50ポイントの付与。還元はひと月最大100kWhまで(データ容量で3GB、Tポイントで1000ポイントまで)。
「スタンダードプラン(S/M/X)」と「プレミアムプラン」は、東京電力が他の事業者向けにも提供予定のプランと同様の内容。「スタンダードS」と「スタンダードL」は東京電力の「従量電灯プラン」と近い計算方式を採用したプランで、「スタンダードX」は、スマートメーターが計測した過去1年の電力使用実績から基本料金が決定されるプラン。
「プレミアムプラン」は、電力利用が多いユーザー向けのプラン。400kWhまでが定額、400kWhを超えると割安な単価設定の従量制となる。
なお、「スタンダードプラン(S/M/X)」は1年契約、「プレミアムプラン」と「バリュープラン」は2年契約のプランとなっており、契約期間満了後は自動更新となる。「プレミアムプラン」と「バリュープラン」については、契約満了日前2カ月間以外の解約で解約金が発生する。「プレミアムプラン」の解約金は5000円(税込)、「バリュープラン」は2500円(税込 )。
また、「ソフトバンクでんき」を利用中にソフトバンクの通信サービスを解約した場合、データ量還元やTポイント還元などの特典を受けることができなくなるが、電力サービス自体は継続して利用できる。
再生可能エネルギーの「FITでんきプラン」も提供
ソフトバンクでは今後、再生可能エネルギーを利用した「FITでんきプラン(再生可能エネルギー)」も提供予定。同プランは、SBエナジーが持つ太陽光発電設備や風力発電設備など、再生可能エネルギー発電設備で発電した電気をSBパワーが販売するもの。一般家庭で20万世帯規模から開始する。提供開始時期については、準備が整い次第提供を発表するとしている。
おうち割
また同社は、ソフトバンクのサービスを組み合わせて利用すると割引される「おうち割」の提供を1月28日に開始する。携帯電話と固定サービスなどのとセットで割引する「おうち割 光セット」と、携帯電話とソフトバンクでんきとのセットプラン「おうち割 でんきセット」が提供される。
「おうち割 光セット」は、「スマート値引き」を名称変更したもの。「ソフトバンク光」や「SoftBank Air」などの家庭向け通信サービスをセットで申し込むと、ひと月あたり最大2000円(税込、以下同)割引されるというもの。割引の額、期間については申し込む家庭向け通信サービスによって異なる。
「おうち割 でんきセット」では、ソフトバンク携帯電話回線から最大2年間割引される。割引額は「スタンダードプラン(S/M/X)」ではひと月あたり100円。「バリュープラン」ではひと月あたり200円、「プレミアムプラン」ではひと月あたり300円。
また、「おうち割」の契約者向けに申し込みから2年間、水周りのトラブルや鍵の紛失、ガラスのひび割れなどのトラブルに対応する「おうちレスキュー」が特典として付属する。部品代や特殊作業料などを除いた、出張料や作業料を無料で利用できる。